三菱総合研究所

三菱総合研究所、2025年9月期は増収増益 2026年9月期は減益計画で事業再構築へ

決算サマリー 2026.08.26
三菱総合研究所、2025年9月期は増収増益 2026年9月期は減益計画で事業再構築へ

※本記事は三菱総合研究所が公開したIR資料(直近の通期決算説明資料)に基づく事実整理であり、特定銘柄の売買を推奨するものではありません。数値は開示資料に基づきますが、利益指標の定義や集計方法は会社により異なる場合があります。投資判断はご自身の責任でお願いいたします。

三菱総合研究所は2025年9月期連結決算で、売上高1,214億円(前期比+60億円)、経常利益97億円(同+15億円)、純利益63億円(同+13億円)を計上した。連結の増収は2期ぶり、増益は3期ぶりとなる。シンクタンク・コンサルティングサービス(TTC)は営業・経常利益ともに過去最高、ITサービス(ITS)は売上高が過去最高を記録した。一方、2026年9月期は事業再構築の年と位置づけ、売上高1,220億円・経常利益90億円への減益を計画している。

目次

連結業績(2025年9月期 実績)

売上高はTTCの受注増・高稼働、ITSの公共向けシステム案件や金融・カード決済領域、一般産業向けの伸長により増収となった。経常利益はTTCの増収及び持分法利益増、ITSの産業・公共分野等の伸長や移転経費圧縮・不採算案件収束、年金数理差異等により増益。純利益は持分法適用会社の株式一部売却も寄与し増益となった。

項目2024年9月期2025年9月期前期比
売上高115,362百万円121,458百万円+6,095百万円(+5.3%)
売上総利益25,419百万円[22.0%]28,739百万円[23.7%]+3,319百万円(+13.1%、+1.7P)
営業利益7,060百万円[6.1%]8,010百万円[6.6%]+949百万円(+13.5%、+0.5P)
経常利益8,147百万円[7.1%]9,734百万円[8.0%]+1,586百万円(+19.5%、+0.9P)
親会社株主に帰属する当期純利益5,003百万円[4.3%]6,386百万円[5.3%]+1,382百万円(+27.6%、+1.0P)
1株当たり当期純利益316.44円405.55円+89.11円
ROE(自己資本利益率)7.5%9.2%+1.7P

セグメント別の状況

TTCは人員再配置の効果発現や受注好調、下期の有償稼働増等により売上が伸長。官公庁の前期大型案件のはく落を、情報・通信、サイバーセキュリティ分野や一般産業向けの伸長、金融・カード向けの利益率改善等で打ち返し、経費抑制施策の徹底や持分法利益増もあって営業・経常ともに増益となった。受注高・受注残高はともに前期比大幅増。ITSは公共向けシステム案件や金融・カード分野の決済領域、一般産業向けの伸長により増収。本社移転費用や上期の不採算影響を、下期の増益及び年金数理差異、不採算案件の収束で打ち返した。

セグメント指標2025年9月期前期比
TTC売上高47,090百万円+1,671百万円(+3.7%)
TTC営業利益4,344百万円+941百万円(+27.7%)
TTC経常利益5,715百万円+1,478百万円(+34.9%)
TTC受注残高30,217百万円+4,415百万円(+17.1%)
ITS売上高74,367百万円+4,424百万円(+6.3%)
ITS営業利益3,683百万円+25百万円(+0.7%)
ITS経常利益4,037百万円+127百万円(+3.3%)
ITS受注残高50,315百万円+709百万円(+1.4%)
TTC(シンクタンク・コンサルティングサービス)の2025年9月期業績
出典:2025年9月期連結決算及び2026年9月期業績予想等について P.5
ITS(ITサービス)の2025年9月期業績
出典:2025年9月期連結決算及び2026年9月期業績予想等について P.6

通期業績予想(2026年9月期)

2026年9月期は、前下期の高稼働の反動による下期中心の案件材料減少をリスクとして織り込みつつ、人材投資強化やAI活用の業務効率化等への投資を強化する。ITSでは金融・カード分野の大型案件のはく落(2Q以降)をふまえた事業再構築への対応を進める。TTC・ITSともに中計2026の目標水準から引き下げた計画とし、2026年9月期を事業再構築の1年と位置づけている。

項目2025年9月期実績2026年9月期予想増減
売上高121,458百万円122,000百万円+541百万円(+0.4%)
TTC売上高47,090百万円48,500百万円+1,409百万円(+3.0%)
ITS売上高74,367百万円73,500百万円△867百万円(△1.2%)
営業利益8,010百万円7,500百万円△510百万円(△6.4%)
経常利益9,734百万円9,000百万円△734百万円(△7.5%)
親会社株主に帰属する当期純利益6,386百万円5,800百万円△586百万円(△9.2%)
1株当たり当期純利益405.55円368.26円△37.29円(△9.2%)
ROE9.2%8.0%△1.2P
2026年9月期連結業績予想
出典:2025年9月期連結決算及び2026年9月期業績予想等について P.14

株主還元

配当方針は継続的な安定配当を基本に、業績や将来の資金需要、財務健全性のバランス等を総合的に勘案し、配当性向40%を目安に決定する。2025年9月期(予定)の年間配当は165円で、普通配当135円に50周年記念配当30円を加えたもの(連結配当性向40.7%)。普通配当としては2013年9月期以来13期連続の増配となる。2026年9月期は中間80円・期末85円の年間165円を予想する。

項目2025年9月期(実績)2026年9月期(予想)
年間配当金(1株当たり)165円(普通配当135円+記念配当30円)165円(中間80円・期末85円)
連結配当性向40.7%44.8%(目安)
2026年9月期配当予想・配当性向の推移
出典:2025年9月期連結決算及び2026年9月期業績予想等について P.27

中期経営計画2026の進捗

中計2026は2年間が経過し、「社会・公共」「デジタル」「金融システム」の3分野でのMRI・DCSの一体的連携・シナジー発揮を目指すも効果の発現は限定的と総括。財務面では23年9月期以降の業績及び中計2026の進捗状況に鑑み見直しが必要と判断した。2025年9月期実績は、売上高1,214億円(中計目標1,350億円に対し進捗率90%)、経常利益97億円(目標140億円に対し69%)にとどまった。TTC・ITSともに2026年9月期業績予想を中計目標から引き下げており、TTCは人員増が想定を下回るとともに生産性も想定水準未達、ITSは大型案件はく落に対する高利益率の代替案件確保の遅延や施策経費の増加が要因。会社は2026年9月期を事業再構築の1年と位置づけ、次期中期経営計画は当期本決算発表時に正式発表する予定。

※本記事は三菱総合研究所が公開したIR資料(直近の通期決算説明資料)に基づく事実整理であり、特定銘柄の売買を推奨するものではありません。数値は開示資料に基づきますが、利益指標の定義や集計方法は会社により異なる場合があります。投資判断はご自身の責任でお願いいたします。

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