※本記事はラクト・ジャパンが公開したIR資料(直近の通期決算説明資料)に基づく事実整理であり、特定銘柄の売買を推奨するものではありません。数値は開示資料に基づきますが、利益指標の定義や集計方法は会社により異なる場合があります。投資判断はご自身の責任でお願いいたします。
ラクト・ジャパンの2025年11月期は、販売単価の上昇に加え、食肉食材部門・機能性食品原料部門・アジア(チーズ製造販売)部門の販売数量増加が寄与し、売上高182,816百万円(前期比+7.0%)、経常利益5,796百万円(同+34.1%)、親会社株主に帰属する当期純利益4,317百万円(同+37.2%)となった。売上高・経常利益・当期純利益はいずれも過去最高を更新し、前期発生した一部商品の品質不良に関わる受取補償金(営業外収益)を除いても過去最高益となった。
2026年11月期は、食品値上げによる最終消費者の購買意欲低迷が続くなど厳しい事業環境が想定される一方、将来に向けた先行投資により費用が増加する見通しで、売上高は増収を見込むものの経常利益・当期純利益は減益を予想している。
連結業績(2025年11月期 実績)
経常利益に含まれる為替影響額(△76百万円)を控除した為替影響額修正後経常利益は5,872百万円(前期比+33.7%)となった。国内事業・アジア事業ともに利益率が改善し、増収効果と機能性食品原料部門・アジア(チーズ製造販売)部門の利益率改善が増益に寄与した。
| 項目 | 2025年11月期実績 | 2024年11月期 | 前期比 |
|---|---|---|---|
| 売上高 | 182,816百万円 | 170,907百万円 | +7.0% |
| 経常利益 | 5,796百万円 | 4,320百万円 | +34.1% |
| 経常利益率 | 3.2% | 2.5% | ― |
| 親会社株主に帰属する当期純利益 | 4,317百万円 | 3,146百万円 | +37.2% |
| 当期純利益率 | 2.4% | 1.8% | ― |
| 1株当たり当期純利益 | 433.18円 | 315.83円 | ― |
部門別の状況
各部門とも原料相場高により販売単価が高値で推移したほか、高付加価値商品の拡販に注力したことで販売単価が上昇した。乳原料・チーズ部門・アジア(乳原料販売)部門は食品値上げによる消費減退の影響で販売数量が前期を下回った一方、機能性食品原料部門は既存・新規ともに取引が拡大し、売上高が前期比86.6%増と大きく伸長した。
| 部門 | 売上高 | 前期比 | 販売数量 | 前期比 |
|---|---|---|---|---|
| 乳原料・チーズ | 118,679百万円 | +3.9% | 165,501トン | △6.2% |
| 食肉食材 | 22,770百万円 | +4.5% | 32,794トン | +3.0% |
| アジア(乳原料販売) | 22,819百万円 | +5.7% | 38,078トン | △4.2% |
| アジア(チーズ製造販売) | 6,391百万円 | +14.2% | 5,640トン | +4.0% |
| 機能性食品原料 | 9,594百万円 | +86.6% | 7,073トン | +68.4% |
| その他 | 2,561百万円 | △2.1% | ― | ― |

通期業績予想(2026年11月期)
2026年11月期は、成長が期待される食品分野への取組み強化や新規商材の開発による事業成長、アジアの旺盛なチーズ需要獲得を主軸とした事業拡大を目指す。成長投資に関わる減価償却費450百万円、本社移転に伴う一時費用100百万円を織り込んでおり、これらを加算した調整後経常利益は5,350百万円(前期の調整後経常利益比+4.0%)を見込む。
| 項目 | 2026年11月期予想 | 2025年11月期実績 | 増減率 |
|---|---|---|---|
| 売上高 | 193,000百万円 | 182,816百万円 | +5.6% |
| 経常利益 | 4,800百万円 | 5,796百万円 | △17.2% |
| 経常利益率 | 2.5% | 3.2% | ― |
| 親会社株主に帰属する当期純利益 | 3,450百万円 | 4,317百万円 | △20.1% |
| 当期純利益率 | 1.8% | 2.4% | ― |
| 1株当たり当期純利益 | 346.00円 | 433.18円 | ― |

2026年11月期の部門別売上高予想は、機能性食品原料部門が前期比31.3%増(12,600百万円)と最も高い伸びを見込むほか、その他部門も同36.6%増(3,500百万円)を見込む。乳原料・チーズ部門は121,000百万円(同+2.0%)、食肉食材部門は24,300百万円(同+6.7%)、アジア(乳原料販売)部門は24,000百万円(同+5.2%)、アジア(チーズ製造販売)部門は7,600百万円(同+18.9%)を予想している。
株主還元
当期純利益による株主資本の増加が、株主還元による株主資本の減少を上回る限り累進配当を行う方針。2025年11月期は業績好調を受け期中に増配を決定し、1株当たり配当金は年額132.00円(中間50.00円、期末82.00円)、配当性向は30.5%となり、目標としてきた配当性向30%を前倒しで達成した。2026年11月期は年額132.00円(中間66.00円、期末66.00円)を予想し、配当性向は38.2%を見込む。
| 項目 | 2025年11月期実績 | 2026年11月期予想 |
|---|---|---|
| 1株当たり配当金(年額) | 132.00円 | 132.00円 |
| 中間配当 | 50.00円 | 66.00円 |
| 期末配当 | 82.00円 | 66.00円 |
| 配当性向 | 30.5% | 38.2% |

中期経営計画「NEXT-LJ 2028」
2025年11月期は前中期経営計画「NEXT-LJ 2025」の最終年度にあたり、売上高を除く計数目標(経常利益、当期純利益、ROE、配当性向、連結自己資本比率)を達成した。新中期経営計画「NEXT-LJ 2028」では、国内は成長分野への集中とサプライチェーンの強靭化、海外は市場深耕と拡大・新工場稼働による成長加速、複合型食品企業の取組みによる付加価値創出力向上などを主要戦略とし、2028年11月期の連結数値目標として売上高2,100億円、経常利益60.0億円、親会社株主に帰属する当期純利益43.5億円、ROE10~12%、自己資本比率35%~40%、配当性向35%を掲げる。2026年11月期は売上高1,930億円、経常利益48.0億円、当期純利益34.5億円を計画。長期ビジョン「LACTO VISION 2032」で目指していた2032年11月期の経常利益60億円は、4年前倒しでの達成を計画している。

※本記事はラクト・ジャパンが公開したIR資料(直近の通期決算説明資料)に基づく事実整理であり、特定銘柄の売買を推奨するものではありません。数値は開示資料に基づきますが、利益指標の定義や集計方法は会社により異なる場合があります。投資判断はご自身の責任でお願いいたします。