※本記事はジェーソンが公開したIR資料(直近の通期決算説明資料)に基づく事実整理であり、特定銘柄の売買を推奨するものではありません。数値は開示資料に基づきますが、利益指標の定義や集計方法は会社により異なる場合があります。投資判断はご自身の責任でお願いいたします。
株式会社ジェーソンは2026年4月13日、2026年2月期(通期)の決算説明資料を公表した。連結売上高は28,604百万円で前期比1.1%増となった一方、仕入コストの上昇や将来投資に伴う費用増、子会社化した株式会社サンモールの経費負担増などにより、営業利益は200百万円(前期比62.7%減)、経常利益は247百万円(前期比56.8%減)といずれも減益となった。のれんおよび一部有形固定資産の減損処理を実施した結果、当期純利益は▲201百万円となり、上場来初の赤字を計上した。2027年2月期は売上高29,000百万円、当期純利益150百万円への黒字回復を計画している。
連結業績(2026年2月期 実績)
売上面では、子会社サンモールの売上高加算やジェーソンオリジナル商品の好調な販売が寄与した一方、JV商品の集荷は回復傾向にあるものの仕入れ環境は依然厳しい状況が続いた。利益面では、M&A関連費用や車輌購入、設備投資等の将来投資に伴う減価償却費の増加、子会社サンモールの経費負担増に加え、サンモールの経営基盤健全化を目的としたのれんおよび一部有形固定資産の減損処理を実施したことにより、当期純利益は前期の345百万円から▲201百万円へと悪化し、上場来初の赤字となった。この赤字は財務健全性維持を目的とした一過性のものであり、来期以降の償却負担を軽減させるとしている。
| 項目 | 2025年2月期実績 | 2026年2月期実績 | 前期比 | 2026年2月期計画 | 達成率 |
|---|---|---|---|---|---|
| 売上高 | 28,297百万円 | 28,604百万円 | 101.1% | 28,600百万円 | 100.0% |
| 営業利益 | 538百万円 | 200百万円 | 37.3% | 196百万円 | 102.5% |
| 経常利益 | 573百万円 | 247百万円 | 43.2% | 243百万円 | 102.0% |
| 当期純利益 | 345百万円 | ▲201百万円 | ― | ▲207百万円 | 97.5% |
| EPS | 26.97円 | ▲15.75円 | ― | ― | ― |

商品部門別の状況
商品部門別では、食料品の売上構成比が最も高く、子会社サンモールの子会社化やミネラルウォーター需要の拡大に伴い、2026年2月期は70.0%(前期67.4%)と前期比2.6ポイント上昇した。日用品・家庭用品は19.9%(前期22.5%)、酒類は4.7%(前期4.3%)、衣料服飾・インテリアは1.8%(前期2.2%)だった。
| 商品部門 | 2026年2月期売上高 | 2026年2月期構成比 | 2025年2月期構成比 |
|---|---|---|---|
| 衣料服飾・インテリア | 507百万円 | 1.8% | 2.2% |
| 日用品・家庭用品 | 5,703百万円 | 19.9% | 22.5% |
| 食料品 | 20,017百万円 | 70.0% | 67.4% |
| 酒類 | 1,346百万円 | 4.7% | 4.3% |
| 小計 | 27,574百万円 | 96.4% | 96.4% |
| その他営業収入 | 1,030百万円 | 3.6% | 3.6% |
| 合計 | 28,604百万円 | 100.0% | 100.0% |
店舗網の拡大
2026年2月期は、群馬県の食品スーパー株式会社サンモールを子会社化(2025年3月)し、沼田鍛冶町店(2025年9月OPEN)・香取多古町店(2025年12月OPEN)の2店舗を新規出店した。うち沼田鍛冶町店はサンモールとの初の共同店舗である。拠点数は、共同店舗やサンモール店舗を含め前期比7拠点増の122拠点(ジェーソン店舗117、サンモール店舗6、うち共同店舗1)となった。

2027年2月期 業績予想
JV商品の仕入れ体制強化や立て直し、ジェーソンオリジナル商品の販売強化、子会社サンモールとの共同店舗化・商品相互補完によるシナジー効果の早期実現を図り、増収増益基調への回帰を目指す。2027年2月期は売上高290億円、当期純利益は黒字回復を計画している。
| 項目 | 2026年2月期実績 | 2027年2月期予想 | 前期比(額) | 前期比(率) |
|---|---|---|---|---|
| 売上高 | 28,604百万円 | 29,000百万円 | +395百万円 | 101.4% |
| 営業利益 | 200百万円 | 210百万円 | +9百万円 | 104.5% |
| 経常利益 | 247百万円 | 250百万円 | +2百万円 | 100.9% |
| 当期純利益 | ▲201百万円 | 150百万円 | +351百万円 | ― |

株主還元
厳しい収益環境が続くなか、株主還元を重視する方針に変わりはなく、2027年2月期の配当予想は前期と同額の1株当たり13円としている。また株主優待制度も継続し、保有株式数・保有期間に応じて優待券や「尚仁沢の天然水」「はじける強炭酸水」等を進呈する。
| 項目 | 2022年2月期 | 2023年2月期 | 2024年2月期 | 2025年2月期 | 2026年2月期 | 2027年2月期(予想) |
|---|---|---|---|---|---|---|
| 1株当たり配当金 | 13円 | 13円 | 13円 | 13円 | 13円 | 13円 |

2027年2月期の重点施策
2027年2月期は、スクラップ&ビルドによる店舗数の着実な純増や売場レイアウト変更・部門統廃合による店舗運営の効率化、サンモールの営業体制見直しによる収益力改善に取り組む。あわせて、JV商品・ジェーソンオリジナル商品のさらなる強化や尚仁沢ビバレッジの生産能力拡大、M&A推進によるPB商品開発・商品供給力の強化・多様化を進める。さらに、DXインフラの整備による省人化・業務効率化、人的リソースの最適化、盤石な管理体制の構築と適切かつ丁寧なIR活動の継続を重点施策として掲げている。
※本記事はジェーソンが公開したIR資料(直近の通期決算説明資料)に基づく事実整理であり、特定銘柄の売買を推奨するものではありません。数値は開示資料に基づきますが、利益指標の定義や集計方法は会社により異なる場合があります。投資判断はご自身の責任でお願いいたします。