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宝ホールディングス、2026年3月期は営業利益17.1%減 新中期経営計画2030でROIC7%以上を目標

決算サマリー 2026.08.24
宝ホールディングス、2026年3月期は営業利益17.1%減 新中期経営計画2030でROIC7%以上を目標

※本記事は宝ホールディングスが公開したIR資料(直近の通期決算説明資料)に基づく事実整理であり、特定銘柄の売買を推奨するものではありません。数値は開示資料に基づきますが、利益指標の定義や集計方法は会社により異なる場合があります。投資判断はご自身の責任でお願いいたします。

宝ホールディングスの2026年3月期は、売上高394,316百万円(前期比+8.7%)と増収を確保したものの、営業利益は17,076百万円(同▲17.1%)、親会社株主に帰属する当期純利益は11,696百万円(同▲27.8%)と減益になった。海外日本食材卸事業の減益とタカラバイオグループの営業損失が押し下げ要因となった。2027年3月期は売上高420,000百万円(同+6.5%)、営業利益18,800百万円(同+10.1%)の増収増益を見込む。あわせて2026年5月19日には新たな中期経営計画2030を発表し、2031年3月期にROIC7%以上・ROE10%以上、営業利益378億円以上・売上高4,930億円以上を目指す方針を示した。

目次

連結業績(2026年3月期 実績)

2026年3月期の連結業績は、売上高394,316百万円(前期比+8.7%)、売上総利益127,696百万円(同+6.7%)、営業利益17,076百万円(同▲17.1%)、経常利益16,861百万円(同▲24.0%)、親会社株主に帰属する当期純利益11,696百万円(同▲27.8%)となった。海外売上高比率は62.7%(同+3.5pt)、ROEは4.6%(同▲2.2pt)、ROICは3.1%(同▲0.9pt)だった。

項目2026年3月期実績前期比
売上高394,316百万円+8.7%
売上総利益127,696百万円+6.7%
営業利益17,076百万円▲17.1%
経常利益16,861百万円▲24.0%
親会社株主に帰属する当期純利益11,696百万円▲27.8%
海外売上高比率62.7%+3.5pt
ROE4.6%▲2.2pt
ROIC3.1%▲0.9pt

セグメント別(事業別)の状況

事業別では、宝酒造の売上高は119,122百万円(前期比▲0.5%)、営業利益は5,729百万円(同+13.7%)となった。宝酒造インターナショナルグループは売上高221,888百万円(同+19.4%)、営業利益14,201百万円(同+21.8%)。このうち海外酒類事業はエイジ・インターナショナル社の「ブラントン」等が寄与し、営業利益12,492百万円(同+78.6%)となった。一方、海外日本食材卸事業は売上高195,944百万円(同+18.9%)と増収だったが、販管費の増加により営業利益は3,408百万円(同▲44.1%)にとどまった。タカラバイオグループは売上高40,318百万円(同▲10.5%)、営業利益は▲4,688百万円(前期は2,263百万円の黒字)となり、営業損失に転じた。

セグメント売上高(当期)前期比営業利益(当期)前期比
宝酒造119,122百万円▲0.5%5,729百万円+13.7%
宝酒造インターナショナルグループ計221,888百万円+19.4%14,201百万円+21.8%
 うち海外酒類事業28,502百万円+21.1%12,492百万円+78.6%
 うち海外日本食材卸事業195,944百万円+18.9%3,408百万円▲44.1%
タカラバイオグループ40,318百万円▲10.5%▲4,688百万円
2026年3月期の連結業績・事業別業績サマリー
出典:宝ホールディングス「中期経営計画2030説明会」資料 P.52

通期業績予想(2027年3月期)

2027年3月期は、売上高420,000百万円(前期比+6.5%)、売上総利益136,600百万円(同+7.0%)、営業利益18,800百万円(同+10.1%)、経常利益17,000百万円(同+0.8%)、親会社株主に帰属する当期純利益11,900百万円(同+1.7%)を見込む。ROEは4.8%(同+0.2pt)、ROICは3.4%(同+0.3pt)、EPSは61.8円(同+2.2円)を予想する。事業別では、宝酒造の売上高120,077百万円(同+0.8%)・営業利益5,829百万円(同+1.7%)、宝酒造インターナショナルグループの売上高242,600百万円(同+9.3%)・営業利益15,000百万円(同+5.6%)(うち海外酒類事業は営業利益12,240百万円・同▲2.0%、海外日本食材卸事業は営業利益4,560百万円・同+33.8%)、タカラバイオグループは売上高44,000百万円(同+9.1%)・営業利益▲2,700百万円(前期は▲4,688百万円)を見込む。

項目2027年3月期予想前期比
売上高420,000百万円+6.5%
売上総利益136,600百万円+7.0%
営業利益18,800百万円+10.1%
経常利益17,000百万円+0.8%
親会社株主に帰属する当期純利益11,900百万円+1.7%
ROE4.8%+0.2pt
ROIC3.4%+0.3pt
EPS61.8円+2.2円
2027年3月期の連結業績予想・事業別業績予想
出典:宝ホールディングス「中期経営計画2030説明会」資料 P.53

株主還元

中期経営計画2030の株主還元方針として、累進配当を導入し、5年累計で総還元性向50%を基本方針とする。自己株式取得は成長投資とのバランスを勘案して機動的に実施する。2027年3月期の配当は31円(配当性向50.2%)を予定。前期に売却した政策保有株式の売却益を活用し、自己株式190万株(上限)・取得総額30億円(上限)を2026年5月15日から2026年6月30日の期間で取得する計画。また、政策保有株式については2025年3月期末から2030年3月期末までに総額を50%削減する方針で、2026年3月期は32銘柄・約79億円を売却し、保有残高は約371億円となった。

2027年3月期配当(予定)と自己株式取得の計画
出典:宝ホールディングス「中期経営計画2030説明会」資料 P.54

中期経営計画2030の骨子

宝ホールディングスは2026年5月19日、新たな中期経営計画2030を発表した。前中期経営計画2025は、バイオ事業や海外日本食材卸事業への投資が計画に対して大きく未達となり、4期連続の営業減益、WACCや株主資本コストを下回るROIC・ROEの水準にとどまった。新中計では、前半(2年間)を体質転換・立て直しの期間、後半(3年間)を成長スピード加速の期間と位置づけ、2031年3月期にROIC7%以上・ROE10%以上、営業利益378億円以上・売上高4,930億円以上を目指す。あわせて540億円を投じたタカラバイオの完全子会社化を活用し、バイオテクノロジーを中心とした新規事業創出や既存事業の強化に取り組む方針も示した。

項目2026年3月期実績2028年3月期計画(参考)2031年3月期計画
売上高394,316百万円429,000百万円493,000百万円以上
営業利益17,076百万円23,500百万円37,800百万円以上
ROE4.6%6.1%10%以上
ROIC3.1%4.3%7%以上
中期経営計画2030の全体方針と財務目標、営業利益推移
出典:宝ホールディングス「中期経営計画2030説明会」資料 P.26

※本記事は宝ホールディングスが公開したIR資料(直近の通期決算説明資料)に基づく事実整理であり、特定銘柄の売買を推奨するものではありません。数値は開示資料に基づきますが、利益指標の定義や集計方法は会社により異なる場合があります。投資判断はご自身の責任でお願いいたします。

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