※本記事はキャリアデザインセンターが公開したIR資料(直近の通期決算説明資料)に基づく事実整理であり、特定銘柄の売買を推奨するものではありません。数値は開示資料に基づきますが、利益指標の定義や集計方法は会社により異なる場合があります。投資判断はご自身の責任でお願いいたします。
株式会社キャリアデザインセンター(証券コード:2410)は2025年11月12日、2025年9月期(34期)通期の決算補足説明資料を公表した。売上高は18,646百万円(計画比98.1%、前期比105.1%)、経常利益は1,604百万円(計画比91.7%、前期比111.6%)となり、売上高・利益ともに計画をやや下回ったものの、いずれも過去最高を実現した。稼働人数が計画を上回ったIT派遣事業(有期雇用)が牽引した一方、メディア事業や人材紹介事業など他の事業は外部環境の影響で計画を下回った。2026年9月期(35期)は売上高20,000百万円、経常利益1,900百万円を計画し、売上高・利益ともに過去最高の更新を見込む。
連結業績(2025年9月期 実績)
34期通期の売上高は18,646百万円(前期比105.1%)、営業利益は1,582百万円(前期比110.5%)、経常利益は1,604百万円(前期比111.6%)、当期純利益は1,100百万円(前期比111.8%)だった(単位:百万円)。いずれも計画比では下回ったものの、取引社数の増加により過去最高の業績を実現した。売上原価は派遣社員給与の増加により8,968百万円(前期比112.1%)に拡大した一方、販管費は宣伝費のコントロールなどにより8,095百万円(前期比97.5%)に減少した。
| 項目 | 計画 | 実績 | 計画比 | 前期比 |
|---|---|---|---|---|
| 売上高 | 19,000 | 18,646 | 98.1% | 105.1% |
| 営業利益 | 1,762 | 1,582 | 89.8% | 110.5% |
| 経常利益 | 1,750 | 1,604 | 91.7% | 111.6% |
| 当期純利益 | 1,180 | 1,100 | 93.2% | 111.8% |

セグメント別(事業別)の状況
事業別では、IT派遣事業(有期雇用)が求人案件の開拓強化により稼働人数が好調に推移し、売上高8,180百万円(前期比111.2%)、経常利益433百万円(前期比139.2%)と計画・前期をともに上回った。新たに開始したIT派遣事業(無期雇用)も売上高428百万円(前期比518.4%)と拡大したが、先行投資により経常利益は▲155百万円(前期実績▲142百万円)の損失が続いた。一方、メディア事業は同業他社の低価格販売が長引き、売上高5,910百万円(前期比98.2%)、経常利益723百万円(前期比98.4%)と計画を下回った。人材紹介事業(一般領域)は求人企業の採用基準厳格化により最終面接通過率が想定を下回り、売上高2,722百万円(前期比94.0%)、経常利益293百万円(前期比159.3%)となった。新卒紹介事業は学生登録の鈍化と内定辞退の増加により売上高199百万円(前期比106.1%)、経常利益は▲41百万円(前期実績▲60百万円)だった。新卒メディア事業は個別集客案件の減少により売上高787百万円(前期比95.5%)、経常利益277百万円(前期比87.9%)となった。
| 事業 | 売上高(実績) | 前期比 | 経常利益(実績) | 前期比 |
|---|---|---|---|---|
| メディア事業 | 5,910百万円 | 98.2% | 723百万円 | 98.4% |
| 人材紹介事業(一般領域) | 2,722百万円 | 94.0% | 293百万円 | 159.3% |
| 人材紹介事業(ミドル領域) | 415百万円 | 112.4% | 73百万円 | 79.1% |
| 新卒紹介事業 | 199百万円 | 106.1% | ▲41百万円 | 前期実績▲60百万円 |
| 新卒メディア事業 | 787百万円 | 95.5% | 277百万円 | 87.9% |
| IT派遣事業(有期雇用) | 8,180百万円 | 111.2% | 433百万円 | 139.2% |
| IT派遣事業(無期雇用) | 428百万円 | 518.4% | ▲155百万円 | 前期実績▲142百万円 |

通期業績予想
2026年9月期(35期)は売上高20,000百万円(前期比107.3%)、営業利益1,890百万円(前期比119.5%)、経常利益1,900百万円(前期比118.5%)、当期純利益1,272百万円(前期比115.6%)を計画する。人材紹介事業(一般領域)の直近の成約状況の鈍化や新卒メディア事業における一部大型案件の採用中止の影響により、35期1Qは減益となる見込みだが、各施策により2Q以降は増益に転じる見通しである。企業の採用需要の本格的な回復は2026年以降になると見込みつつ、営業プロセス・登録獲得の強化と引き続きのコストコントロールにより収益性の改善を図る。
| 項目 | 計画 | 前期実績 | 前期比 |
|---|---|---|---|
| 売上高 | 20,000 | 18,646 | 107.3% |
| 営業利益 | 1,890 | 1,582 | 119.5% |
| 経常利益 | 1,900 | 1,604 | 118.5% |
| 当期純利益 | 1,272 | 1,100 | 115.6% |

セグメント別業績予想
事業別の35期計画では、IT派遣事業(有期雇用)が売上高8,640百万円(前期比105.6%)、経常利益470百万円(前期比108.5%)とさらなる拡大を見込む。IT派遣事業(無期雇用)は売上高850百万円(前期比198.3%)へ拡大する一方、経常利益は▲145百万円(前期実績▲155百万円)の損失を計画する。メディア事業は売上高6,180百万円(前期比104.6%)、経常利益770百万円(前期比106.2%)、人材紹介事業(一般領域)は売上高2,830百万円(前期比103.9%)、経常利益410百万円(前期比139.7%)、人材紹介事業(ミドル領域)は売上高480百万円(前期比115.4%)、経常利益110百万円(前期比150.4%)を計画する。新卒紹介事業は売上高250百万円(前期比125.0%)、経常利益3百万円(前期実績▲41百万円)、新卒メディア事業は取引件数増加を図るものの一部企業の採用枠縮小により売上高770百万円(前期比97.8%)、経常利益282百万円(前期比101.5%)を計画する。
| 事業 | 売上高(計画) | 前期比 | 経常利益(計画) | 前期比 |
|---|---|---|---|---|
| メディア事業 | 6,180百万円 | 104.6% | 770百万円 | 106.2% |
| 人材紹介事業(一般領域) | 2,830百万円 | 103.9% | 410百万円 | 139.7% |
| 人材紹介事業(ミドル領域) | 480百万円 | 115.4% | 110百万円 | 150.4% |
| 新卒紹介事業 | 250百万円 | 125.0% | 3百万円 | 前期実績▲41百万円 |
| 新卒メディア事業 | 770百万円 | 97.8% | 282百万円 | 101.5% |
| IT派遣事業(有期雇用) | 8,640百万円 | 105.6% | 470百万円 | 108.5% |
| IT派遣事業(無期雇用) | 850百万円 | 198.3% | ▲145百万円 | 前期実績▲155百万円 |
株主還元
同社は2025年11月12日、従来の「普通配当のみで配当性向40%以上」としていた方針を見直し、35期(2026年9月期)より「普通配当のみで配当性向50%以上」を目安とする新たな配当方針を策定した。財務基盤は健全で安定した現預金水準を維持しており、株主への利益還元の姿勢をより明確にするため、安定的・継続的な配当と毎期の増配を目指すとしている。

中期経営計画『Beyond200』
同社は中期経営計画『Beyond200』(2026年9月期まで)において売上高200億円、経常利益24億円を目標に掲げている。34期時点の進捗評価では、全社の売上高は達成見込みである一方、利益は人材紹介事業・新卒紹介事業の減少とIT派遣事業(無期雇用)への先行投資により未達の見込みとした。事業別では、メディア事業と新卒メディア事業が売上高・利益ともに達成予定、IT派遣事業は売上高が達成見込みだが利益は無期雇用への先行投資で未達予定、人材紹介事業と新卒紹介事業は外部環境の影響により売上高・利益ともに未達想定としている。
※本記事はキャリアデザインセンターが公開したIR資料(直近の通期決算説明資料)に基づく事実整理であり、特定銘柄の売買を推奨するものではありません。数値は開示資料に基づきますが、利益指標の定義や集計方法は会社により異なる場合があります。投資判断はご自身の責任でお願いいたします。