※本記事はCAICA DIGITALが公開したIR資料(直近の通期決算説明資料)に基づく事実整理であり、特定銘柄の売買を推奨するものではありません。数値は開示資料に基づきますが、利益指標の定義や集計方法は会社により異なる場合があります。投資判断はご自身の責任でお願いいたします。
株式会社CAICA DIGITAL(2315)は2025年10月期の決算補足説明資料を2026年1月14日に公表した。当期は連結売上高が前期比7.3%減の5,195百万円、営業利益は同38.4%減の70百万円となり、ITサービス事業における従来事業の新規案件獲得が想定を下回ったことが響いた。一方、親会社株主に帰属する当期純利益は、ZEDホールディングス株式および投資有価証券の売却に伴う特別利益を計上したことなどから、前期比444%増の166百万円となった。
連結業績(2025年10月期 実績)
売上高、営業利益、経常利益はいずれも前期を下回った。売上総利益は884百万円から888百万円へ小幅に増加し、売上総利益率は15.8%から17.1%に改善した。特別利益815百万円(ZEDホールディングス株式売却に伴う529百万円、投資有価証券売却に伴う286百万円が主因)を計上した一方、株式会社ネクスの子会社化に伴い発生したのれんの一括償却により特別損失711百万円(同社関連分705百万円が主因)を計上した。以下は前期・当期の累計連結業績(単位:百万円、比率は%)である。
| 項目 | 24/10期累計実績 | 25/10期累計実績 | 前期比 |
|---|---|---|---|
| 売上高 | 5,606 | 5,195 | ▲411(▲7.3%) |
| 売上総利益 | 884 | 888 | +3(+0.4%) |
| 売上総利益率 | 15.8% | 17.1% | – |
| 営業利益 | 115 | 70 | ▲44(▲38.4%) |
| 営業利益率 | 2.1% | 1.4% | – |
| 経常利益 | 138 | 76 | ▲62(▲45.2%) |
| 親会社株主に帰属する当期純利益 | 30 | 166 | +136 |

セグメント別の状況
当社はITサービス事業と金融サービス事業の2区分で構成される。ITサービス事業は売上の大部分を稼ぐ基幹事業で、新規事業であるDXソリューションサービスの売上高は410百万円となり概ね期初想定通りに推移したが、一部ハードウェアの納品遅延により売上計上の一部が2026年10月期に後ろ倒しとなった。従来事業は新規案件獲得が想定を下回り軟調な着地となった。金融サービス事業は先行投資フェーズと位置付けられ、セグメント収支はマイナスとなった。2025年10月には通信機器等を手掛ける株式会社ネクスがグループ入りしたが、当期末時点では貸借対照表のみ連結され、損益計算書は2026年10月期から連結される。
| セグメント | 指標 | 25/10期実績 | 24/10期実績 |
|---|---|---|---|
| ITサービス事業 | セグメント利益 | 609百万円 | 636百万円 |
| 金融サービス事業 | セグメント損失 | ▲117百万円 | ▲194百万円 |
| その他(持株会社運営費用等) | セグメント損益 | ▲417百万円 | ▲326百万円 |

通期業績予想(2026年10月期)
2026年10月期は、株式会社ネクスの連結取り込みおよびDXソリューションサービスの伸長により、売上高は前期比18.7%増の6,166百万円を見込む。それに伴い営業利益・経常利益は増益を計画する一方、当期の業績予想には特別利益・特別損失の計上を見込んでいないため、親会社株主に帰属する当期純利益は前期比45.2%減の91百万円を計画している。なお、本業績予想には株式会社善光総合研究所の子会社化による影響は織り込んでいない。
| 項目 | 25/10期実績 | 26/10期予想 | 前期比 |
|---|---|---|---|
| 売上高 | 5,195 | 6,166 | +971(+18.7%) |
| 営業利益 | 70 | 107 | +37(+52.9%) |
| 営業利益率 | 1.4% | 1.7% | – |
| 経常利益 | 76 | 107 | +31(+40.8%) |
| 親会社株主に帰属する当期純利益 | 166 | 91 | ▲75(▲45.2%) |

株主還元
本資料には配当および自己株式取得に関する記載はない。
中期経営計画
2026年10月期を最終年度とする中期経営計画について、既存事業の伸長が想定を下回り、かつM&Aの進捗も限定的であったことから、通期業績予想の開示に合わせて下方修正した。修正後の計画では売上高6,166百万円、営業利益107百万円、営業利益率1.7%を計画する。準備が整い次第、新たな中期経営計画を公表するとしている。この修正計画にも株式会社善光総合研究所のM&Aによる影響は織り込んでいない。
| 項目 | 従来の中期経営計画 | 修正後の中期経営計画 | 増減 |
|---|---|---|---|
| 売上高 | 7,813 | 6,166 | ▲1,647(▲21.1%) |
| 営業利益 | 467 | 107 | ▲360(▲77.1%) |
| 営業利益率 | 6.0% | 1.7% | – |
| 経常利益 | – | 107 | – |
| 親会社株主に帰属する当期純利益 | – | 91 | – |
トピックス
当社は2026年1月29日開催予定の株主総会での承認を条件に、介護DX事業を手掛ける株式会社善光総合研究所を株式交付により子会社化することを決議した(2025年12月23日開示)。株主総会で承認された場合、効力発生日は2026年2月6日を予定する。善光総研が持つ介護DXの知見と、当社グループのブロックチェーン・AI・IoT等の技術を融合し、介護・福祉領域における事業拡大を目指す。なお、通期業績予想および中期経営計画には同社のM&Aによる影響は織り込まれていない。また、金融サービス事業ではZaif INOと実業之日本社が協業する「NFT漫画プロジェクト」が進捗しており、ITサービス事業ではHCL SoftwareおよびPegasystemsとのパートナーシップを軸としたDXソリューションサービスの拡大に取り組んでいる。

※本記事はCAICA DIGITALが公開したIR資料(直近の通期決算説明資料)に基づく事実整理であり、特定銘柄の売買を推奨するものではありません。数値は開示資料に基づきますが、利益指標の定義や集計方法は会社により異なる場合があります。投資判断はご自身の責任でお願いいたします。