※本記事はパーソルホールディングスが公開したIR資料(直近の通期決算説明資料)に基づく事実整理であり、特定銘柄の売買を推奨するものではありません。数値は開示資料に基づきますが、利益指標の定義や集計方法は会社により異なる場合があります。投資判断はご自身の責任でお願いいたします。
パーソルホールディングスは2026年5月14日、2026年3月期通期の決算を発表した。売上収益および全ての段階利益で過去最高を更新し、全SBUで売上成長を実現したほか、通期業績予想を上回って着地した。調整後EBITDAは前期比12.6%増、営業利益は同15.8%増と、いずれも二桁成長を達成。ROICは18.2%、ROEは20.9%となり、資本効率の改善と利益成長により過去最高を更新し、中期経営計画2026の目標(ROIC15%以上、ROE20%以上)をいずれも達成した。
連結業績(2026年3月期 実績)
売上収益は1,555,833百万円(前期比7.2%増)、売上総利益は355,471百万円(同7.0%増)となった。営業利益は66,512百万円(同15.8%増、営業利益率4.3%)、調整後EBITDAは88,176百万円(同12.6%増、マージン5.7%)。当期利益は42,688百万円(同19.0%増)、調整後当期利益は48,304百万円(同16.6%増)で、EPSは19.42円(同20.1%増)、調整後EPSは21.71円(同17.4%増)となった。いずれも通期業績予想を上回って着地している。なお、2026年3月期第2四半期に一部事業(棚卸事業)の売却益27億円を計上している。
| 項目 | 2026年3月期 | 2025年3月期 | 増減(YoY) |
|---|---|---|---|
| 売上収益 | 1,555,833百万円 | 1,451,238百万円 | +7.2% |
| 営業利益 | 66,512百万円 | 57,426百万円 | +15.8% |
| 営業利益率 | 4.3% | 4.0% | +0.3pt |
| 調整後EBITDA | 88,176百万円 | 78,340百万円 | +12.6% |
| 調整後EBITDA Margin | 5.7% | 5.4% | +0.3pt |
| 当期利益 | 42,688百万円 | 35,871百万円 | +19.0% |
| EPS | 19.42円 | 16.17円 | +20.1% |
| 調整後EPS | 21.71円 | 18.50円 | +17.4% |

セグメント(SBU)別の状況
SBU別に見ると、Staffingは就業者数が前期比1.8%増、請求単価が同2.2%増となり、人材紹介売上も8.0%増加。売上収益は608,086百万円(同3.5%増)、調整後EBITDAは34,804百万円(同12.3%増)となった。BPOはオーガニック売上が6.8%増加したほか、2025年2月にM&Aしたパーソルコミュニケーションサービス(CSL)の寄与が191億円あり、売上収益は143,083百万円(同22.1%増)、調整後EBITDAは10,329百万円(同54.9%増)と大きく伸長した。Technologyはエンジニア数が7.9%増、平均売上単価が2.5%増となり、売上収益は124,807百万円(同8.8%増)、調整後EBITDAは10,136百万円(同17.3%増)。Careerは人材紹介売上が3.5%増、求人メディア売上が4.9%増となったが、dodaとdoda XのID統合に伴うログイン導線不備により一部ユーザーが離脱した影響(概算で売上収益YoY2.2%減)もあり、売上収益は152,866百万円(同5.7%増)、調整後EBITDAは34,932百万円(同15.0%増)となった。Asia Pacificはファシリティマネジメント事業とアジア地域の人材派遣が好調だった一方、人材紹介と豪州の人材派遣は低調で、為替影響を除くと3.8%の増収。売上収益は496,354百万円(同4.3%増)、調整後EBITDAはシステム刷新費用17億円等の一時的要因により10,511百万円(同10.2%減)となった。その他は2025年10月にM&AしたGojobの寄与217億円などにより、売上収益は74,602百万円(同41.8%増)となった。
| SBU | 売上収益(百万円) | YoY | 調整後EBITDA(百万円) | YoY |
|---|---|---|---|---|
| Staffing | 608,086 | +3.5% | 34,804 | +12.3% |
| BPO | 143,083 | +22.1% | 10,329 | +54.9% |
| Technology | 124,807 | +8.8% | 10,136 | +17.3% |
| Career | 152,866 | +5.7% | 34,932 | +15.0% |
| Asia Pacific | 496,354 | +4.3% | 10,511 | △10.2% |
| その他 | 74,602 | +41.8% | △983 | – |

通期業績予想(2027年3月期)
2027年3月期は、売上収益1,665.0(Billion Yen、前期比7.0%増)、営業利益71.0(同6.7%増、営業利益率4.3%)、調整後EBITDA97.0(同10.0%増、マージン5.8%)、当期利益44.5(同4.2%増)を計画する。新中期経営計画では調整後EBITDAのCAGR10%成長を掲げており、初年度となる2027年3月期も10%成長を計画。各SBUの売上成長効果に加え、その他セグメントの赤字解消により調整後EBITDA10%成長を見込む。一方、中長期の収益性改善に向けてAI・システム関連投資を強化しており、2027年3月期は投資先行の1年と位置付けている。
| 項目(Billion Yen) | 2027年3月期予想 | 2026年3月期(実績) | YoY |
|---|---|---|---|
| 売上収益 | 1,665.0 | 1,555.8 | +7.0% |
| 営業利益 | 71.0 | 66.5 | +6.7% |
| 営業利益率 | 4.3% | 4.3% | △0.0pt |
| 調整後EBITDA | 97.0 | 88.1 | +10.0% |
| 調整後EBITDA Margin | 5.8% | 5.7% | +0.2pt |
| 当期利益 | 44.5 | 42.6 | +4.2% |
| EPS(円) | 19.60 | 19.42 | +0.9% |
| 調整後EPS(円) | 22.68 | 21.71 | +4.5% |

株主還元
2026年3月期の期末配当は期初予想から0.5円増配の6.0円とし、年間配当は11.5円となった。2027年3月期の年間配当予想は前期比1.5円増配の13.0円で、過去最高額となる見通し。配当性向(調整後EPSベース)は2026年3月期が53.0%、2027年3月期予想は57.3%(EPSベースの配当性向は66.3%を予想)。
| 期 | 中間配当(円) | 期末配当(円) | 年間配当(円) |
|---|---|---|---|
| 2025年3月期 | 4.5 | 5.0 | 9.5 |
| 2026年3月期 | 5.5 | 6.0 | 11.5 |
| 2027年3月期(予想) | 6.5 | 6.5 | 13.0 |

トピックス
パーソルホールディングスは、AI基本方針の策定・対外公表やAIドリブン型人材派遣プラットフォームを展開するフランスのGojob社の買収を通じて事業変革と価値創出を両立している点が評価され、「デジタルトランスフォーメーション銘柄(DX銘柄)2026」への選定は今回が初めてとなった。また、2026年7月6日には機関投資家・アナリスト向けに「IR Day 2026」をWebで開催し、中期経営計画FY2028のSBU戦略について説明する予定。
※本記事はパーソルホールディングスが公開したIR資料(直近の通期決算説明資料)に基づく事実整理であり、特定銘柄の売買を推奨するものではありません。数値は開示資料に基づきますが、利益指標の定義や集計方法は会社により異なる場合があります。投資判断はご自身の責任でお願いいたします。