※本記事は世紀東急工業が公開したIR資料(直近の通期決算説明資料)に基づく事実整理であり、特定銘柄の売買を推奨するものではありません。数値は開示資料に基づきますが、利益指標の定義や集計方法は会社により異なる場合があります。投資判断はご自身の責任でお願いいたします。
世紀東急工業の2026年3月期(連結)は、売上高95,259百万円(前期比4.1%減)、営業利益6,417百万円(同9.9%増)、経常利益6,278百万円(同8.5%増)、当期純利益4,666百万円(同20.0%増)となった。原材料・エネルギー価格が高値圏で推移するなど厳しい事業環境が続いたが、損益面では3期連続の増益を確保。営業利益・当期純利益は中期経営計画(2024-2026年度)最終年度の計画値を1年前倒しで達成した。2027年3月期は増収増益を見込む。
連結業績(2026年3月期 実績)
連結売上高は前期比4.1%減の952億59百万円。主要資材のストレートアスファルト仕入価格は総じて安定して推移したものの、原材料・エネルギー価格は高値圏で推移し、中東情勢の緊迫化を受けて年度終盤には原油価格が急騰するなど、予断を許さない事業環境が続いた。人材投資(教育研修、処遇改善ほか)の拡充等により販売費及び一般管理費は増加したが、営業利益は前期比9.9%増の64億17百万円、経常利益は同8.5%増の62億78百万円となった。当期純利益は、政策保有株式の売却による投資有価証券売却益174百万円の計上や製品利益の改善などにより同20.0%増の46億66百万円。単体では、売上高900億41百万円(前期比4.7%減)、営業利益57億36百万円(同9.3%増)、当期純利益42億13百万円(同20.8%増)であった。
| 項目(連結・百万円) | 2026年3月期 | 2025年3月期 | 増減率 |
|---|---|---|---|
| 売上高 | 95,259 | 99,358 | ▲4.1% |
| 売上総利益 | 12,840 | 12,033 | 6.7% |
| 営業利益 | 6,417 | 5,842 | 9.9% |
| 経常利益 | 6,278 | 5,788 | 8.5% |
| 当期純利益 | 4,666 | 3,887 | 20.0% |

セグメント別の状況(連結)
建設事業は、複数の大型工事の施工進捗により完工高・利益を大幅に伸ばした前期との比較で反動減となり、売上高は前期比7.1%減の746億58百万円、営業利益は同10.1%減の72億52百万円。舗装資材製造販売事業は、これまで上昇してきたコストの価格転嫁が一定程度進捗したことにより、売上高は333億73百万円(前期比1.7%減)となったものの、営業利益は同101.5%増の29億99百万円と大幅に改善した。売電事業等は売上高10億39百万円(同6.9%増)、営業利益2億21百万円(同39.9%増)。
| セグメント | 指標(百万円) | 2026年3月期 | 2025年3月期 |
|---|---|---|---|
| 建設事業 | 売上高 | 74,658 | 80,366 |
| 建設事業 | 営業利益 | 7,252 | 8,070 |
| 舗装資材製造販売事業 | 売上高 | 33,373 | 33,935 |
| 舗装資材製造販売事業 | 営業利益 | 2,999 | 1,488 |
| 売電事業等 | 売上高 | 1,039 | 972 |
| 売電事業等 | 営業利益 | 221 | 158 |

通期業績予想(2027年3月期)
道路建設市場は、防災・減災事業や国土強靭化の推進等により、引き続き底堅い需要を見込む。2027年3月期の連結業績予想は、受注高1,017億円(前期比5.5%増)、売上高1,027億円(同7.8%増)、営業利益67億円(同4.4%増)、経常利益66億円(同5.1%増)、当期純利益47億円(同0.7%増)。現中期経営計画(2024-2026年度)の最終年度となる2027年3月期の連結売上高目標値1,000億円を27億円上回る計画としている。なお、現時点の予想には、地政学的リスク等による収益環境のさらなる悪化(アスファルト、重油の供給停止リスク等)は織り込んでいない。
| 項目(連結・百万円) | 2027年3月期(予想) | 2026年3月期(実績) | 増減率 |
|---|---|---|---|
| 受注高 | 101,700 | 96,367 | 5.5% |
| 売上高 | 102,700 | 95,259 | 7.8% |
| 営業利益 | 6,700 | 6,417 | 4.4% |
| 経常利益 | 6,600 | 6,278 | 5.1% |
| 当期純利益 | 4,700 | 4,666 | 0.7% |

株主還元
株主還元については、2024年度よりDOE(純資産配当率)6%を目標とした方針を掲げている(2024年度はDOE8%を継続)。2026年3月期の1株当たり配当額は71円(配当性向55.7%、DOE6.1%)、2027年3月期は75円を予想している(配当性向58.5%)。前期末に保有していた政策保有株式(純投資目的以外の上場有価証券2銘柄)は2026年3月期中に全て売却し、2026年3月末時点の政策保有株式の保有残高はゼロとなった。
| 項目 | 2026年3月期(実績) | 2027年3月期(予想) |
|---|---|---|
| 1株当たり配当額 | 71円 | 75円 |
| 配当性向 | 55.7% | 58.5% |
| DOE(純資産配当率) | 6.1% | 6%程度(目標) |

中期経営計画/トピックス
中期経営計画(2024-2026年度)の個別戦略「事業領域の拡大、新たな事業分野開拓への挑戦」の一環として、株式会社ゼネラルアクト(群馬県高崎市)の株式を取得し完全子会社化、農業用廃プラスチックのリサイクル事業に参入した。同社が破砕・洗浄した再生原料を添加剤として利用した高強度アスファルト混合物『αストロング』も開発している。人事制度は2026年4月より新制度に移行するほか、経済産業省および日本健康会議が選定する『健康経営優良法人2026(大規模法人部門)』に今回はじめて認定された。
※本記事は世紀東急工業が公開したIR資料(直近の通期決算説明資料)に基づく事実整理であり、特定銘柄の売買を推奨するものではありません。数値は開示資料に基づきますが、利益指標の定義や集計方法は会社により異なる場合があります。投資判断はご自身の責任でお願いいたします。