※本記事は学びエイドが公開したIR資料(直近の通期決算説明資料)に基づく事実整理であり、特定銘柄の売買を推奨するものではありません。数値は開示資料に基づきますが、利益指標の定義や集計方法は会社により異なる場合があります。投資判断はご自身の責任でお願いいたします。
学びエイド(184A)は2025年6月16日、2025年4月期通期決算説明資料を公表した。同期の業績は2025年3月17日公表の下方修正後予想どおりに着地し、売上高は289百万円(前期比46.1%)、営業損失297百万円、経常損失312百万円、当期純損失318百万円となった。大型プロジェクトの失注・縮小や新規受注活動の不振が響いた。2026年4月期は収益構造の見直しと重点施策の実行により黒字転換を目指す方針で、2025年5月にはいなよしキャピタルパートナーズ株式会社およびその子会社NOVAホールディングス株式会社との資本業務提携を締結した。
業績(2025年4月期 実績)
2025年3月17日公表の「通期業績予想の修正及び役員報酬減額に関するお知らせ」で示した修正業績予想(売上高283百万円、当期純損失314百万円等)に対し、見通しどおりに着地した。売上高は289百万円で前期比46.1%、売上総利益は94百万円で前期比22.1%となった一方、販売管理費は391百万円で前期比140.3%に増加し、営業損失297百万円、経常損失312百万円、当期純損失318百万円を計上した。
| 項目 | 2025年4月期実績 | 2024年4月期実績 | 前期比 |
|---|---|---|---|
| 売上高 | 289百万円 | 628百万円 | 46.1% |
| 売上総利益 | 94百万円 | 425百万円 | 22.1% |
| 販売管理費 | 391百万円 | 278百万円 | 140.3% |
| 営業利益/損失(△) | △297百万円 | 146百万円 | ー |
| 経常利益/損失(△) | △312百万円 | 142百万円 | ー |
| 当期純利益/損失(△) | △318百万円 | 118百万円 | ー |

売上原価は、制作人員の人件費が教務人員の採用等により増加した一方、映像受託制作に係る支払報酬・外注費が減少した結果、通期では前期に比べ減少した。人件費は採用および定期昇給により微増、広告宣伝費は学習塾・教育関連セミナーへのブース出展やWEBマーケティングの強化により増加した。また特殊要因として、本社移転に係る地代家賃・減価償却費・消耗品等の費用が約19百万円一時的に増加した。
サービス別売上高の状況
四半期売上高は例年、下期(第3四半期・第4四半期)に偏重する傾向があり、2025年4月期もこの傾向が続いた。2025年4月期中に新規受注活動を強化したものの、一部案件は契約上の納品時期・検収時期の関係で売上計上が2026年4月期にずれ込む見通しである。2025年4月期のサービス別売上高構成比は、学びエイド for Enterpriseが116百万円(40.3%)、学びエイドマスターが84百万円(29.3%)、学びエイドマスター for Schoolが78百万円(27.1%)、その他(学びエイドプレミアム会員と学習塾の合算)が9百万円(3.3%)となった。
| サービス区分 | 2025年4月期売上高 | 構成比 |
|---|---|---|
| 学びエイド for Enterprise | 116百万円 | 40.3% |
| 学びエイドマスター | 84百万円 | 29.3% |
| 学びエイドマスター for School | 78百万円 | 27.1% |
| その他(学びエイドプレミアム会員・学習塾) | 9百万円 | 3.3% |

通期業績予想
2026年4月期は、収益構造の見直しと重点施策の着実な実行により黒字転換を目指す。現時点では大幅な増益は見込んでいないが、コストコントロールの徹底とストック型収益の積み上げを通じて、少なくとも営業黒字の確保を実現できる水準での業績回復を図る方針である。2025年4月期に計上したオフィス移転に伴う一過性費用等が発生しないことから、2026年4月期は販売管理費の費用構造のスリム化が見込まれ、収益改善の一因となる見通しである。
| 項目 | 2025年4月期実績 | 2026年4月期通期予想 | 前期比増減率 |
|---|---|---|---|
| 売上高 | 289百万円 | 585百万円 | +101.8% |
| 売上総利益 | 94百万円 | 242百万円 | +264.1% |
| 販売管理費 | 391百万円 | 337百万円 | -13.2% |
| 営業利益/損失(△) | △297百万円 | 4百万円 | ー |
| 経常利益/損失(△) | △312百万円 | 1百万円 | ー |
| 当期純利益/損失(△) | △318百万円 | 0.2百万円 | ー |

季節性と資本業務提携によるシナジー
業績は例年どおり売上高が第3四半期・第4四半期に偏重する傾向にあり、2026年4月期もこの季節性に大きな変化はない見通しである。2025年5月に実施したNOVAホールディングスとの資本業務提携の効果は第3四半期以降に順次反映される見込みで、上期から第3四半期にかけては赤字が継続する見通しである。第4四半期での巻き返しを通じて、通期での営業黒字化を目指す。
当社は2025年5月、いなよしキャピタルパートナーズ株式会社(ICP)およびその子会社であるNOVAホールディングス株式会社との間で資本業務提携契約を締結し、2025年6月16日に払込手続が完了した。全国1,200教室を展開するITTO個別指導学院をはじめとするNOVAグループの教室ネットワークとの連携による販路拡張、当社の学習教材・映像授業の開発ノウハウとNOVAグループが有する語学教育・多言語対応コンテンツを組み合わせた新たな学習サービスの共同開発、NOVAグループからの戦略的な人材登用などのシナジーを想定している。具体施策は現在協議中であり、2026年4月期第3四半期以降に順次反映予定である。

成長戦略の実施状況
2025年4月期の成長戦略は、各サービスにおける対象領域の拡大(第1四半期に小学生まで対象範囲を拡大した新しい映像コンテンツの提供、第2四半期の教育業界外企業へのサービス提供開始)、学習塾のニーズに対応した新機能の提供(オンライン鉄人予備校「テツヨビ」の提供、第1四半期のオンライン小論添削サービス「添削道場」への志望理由書添削の追加)、業務提携・上場による資金調達を通じた体制強化(学校・企業研修分野への対応範囲拡大、第4四半期の他社との業務提携による新規事業開発)を進めた。2025年4月7日からはコクヨ株式会社と、勉強ノートまとめアプリ「Clearnote」および勉強アプリ「Carry Campus」における映像授業配信のサービス連携を開始し、教育コンテンツの提供先拡大と個人学習市場への接点強化を図っている。
※本記事は学びエイドが公開したIR資料(直近の通期決算説明資料)に基づく事実整理であり、特定銘柄の売買を推奨するものではありません。数値は開示資料に基づきますが、利益指標の定義や集計方法は会社により異なる場合があります。投資判断はご自身の責任でお願いいたします。