※本記事はリョーサン菱洋ホールディングスが公開したIR資料(直近の通期決算説明資料)に基づく事実整理であり、特定銘柄の売買を推奨するものではありません。数値は開示資料に基づきますが、利益指標の定義や集計方法は会社により異なる場合があります。投資判断はご自身の責任でお願いいたします。
リョーサン菱洋ホールディングスの2025年3月期は、デバイス分野の在庫調整局面が長期化したことなどから、売上高3,598億円(前年参考値比-9.9%)、営業利益85.4億円(同-33.0%)と減収減益となった。上期に年間業績予想を下方修正したが、修正後の営業利益計画80.0億円はクリアした。2026年3月期は外部環境の不透明感が続くものの、デバイス事業・ソリューション事業ともに増収を見込み、売上高3,800億円(+5.6%)、営業利益95.0億円(+11.2%)の増収増益を計画している。
業績(2025年3月期 実績)
2025年3月期の業績は、売上高3,598億円(前年参考値〈2社単純合算〉3,993億円対比-395億円、-9.9%)、売上総利益349.4億円(-36.4億円、-9.4%、売上総利益率9.7%)、営業利益85.4億円(-42.1億円、-33.0%、営業利益率2.4%)、経常利益71.3億円(-78.9億円、-52.5%)、当期純利益93.9億円(-23.4億円、-19.9%)となった。期初計画(売上高4,150億円・営業利益130.0億円)を11月に下方修正(売上高3,700億円・営業利益80.0億円)したうえで、修正後の計画はクリアした。
| 項目 | 2025年3月期(実績) | 前年参考値(2社単純合算) | 増減額 | 前年比 |
|---|---|---|---|---|
| 売上高 | 3,598億円 | 3,993億円 | -395億円 | -9.9% |
| 売上総利益 | 349.4億円 | 385.8億円 | -36.4億円 | -9.4% |
| 営業利益 | 85.4億円 | 127.5億円 | -42.1億円 | -33.0% |
| 経常利益 | 71.3億円 | 150.2億円 | -78.9億円 | -52.5% |
| 当期純利益 | 93.9億円 | 117.2億円 | -23.4億円 | -19.9% |

事業別の状況
デバイス事業は年間を通じて在庫調整局面が継続し、売上高2,596億円(前年比-493億円、-16.0%)、営業利益44.8億円(前年比-43.7億円、-49.4%、利益率1.7%)となった。下期は大口案件の縮小及びスポット案件の寄与などにより利益面が改善した。ソリューション事業は蓄電関連ビジネスの拡大や企業のIT関連投資が堅調に推移したことを背景に、売上高1,002億円(前年比+98億円、+10.8%)となったが、営業利益は36.4億円(前年比-5.7億円、-13.4%、利益率3.6%)となった。両事業に営業利益調整額+7.2億円を加えた全社営業利益は85.4億円。なお販管費にはのれん等の償却額10.0億円を含む。
| セグメント | 指標 | 2025年3月期(実績) | 前年参考値 |
|---|---|---|---|
| デバイス事業 | 売上高 | 2,596億円 | 3,088億円 |
| デバイス事業 | 営業利益(利益率) | 44.8億円(1.7%) | 88.5億円 |
| ソリューション事業 | 売上高 | 1,002億円 | 905億円 |
| ソリューション事業 | 営業利益(利益率) | 36.4億円(3.6%) | 42.1億円 |

通期業績予想(2026年3月期 計画)
2026年3月期の計画は、売上高3,800億円(前年比+202億円、+5.6%)、営業利益95.0億円(+9.6億円、+11.2%)、経常利益80.0億円(+8.7億円、+12.1%)、当期純利益60.0億円(-33.9億円、-36.1%)。デバイス事業は売上高2,700億円(+104億円、+4.0%)、ソリューション事業は売上高1,100億円(+98億円、+9.7%)と、ともに増収を見込む。当期純利益の減益は、2025年3月期の特別利益(投資有価証券売却益38.0億円、段階取得に係る差益23.6億円)の反動によるもので、2026年3月期も投資有価証券売却益の計上を見込むものの前年比では減益の見通し。現時点では各国の関税措置等による影響は考慮していない。販管費におけるのれん等の償却額は2025年3月期・2026年3月期ともに10.0億円を見込む。
| 項目 | 2026年3月期(計画) | 2025年3月期(実績) | 増減額 | 前年比 |
|---|---|---|---|---|
| 売上高 | 3,800億円 | 3,598億円 | +202億円 | +5.6% |
| デバイス事業売上高 | 2,700億円 | 2,596億円 | +104億円 | +4.0% |
| ソリューション事業売上高 | 1,100億円 | 1,002億円 | +98億円 | +9.7% |
| 営業利益 | 95.0億円 | 85.4億円 | +9.6億円 | +11.2% |
| 経常利益 | 80.0億円 | 71.3億円 | +8.7億円 | +12.1% |
| 当期純利益 | 60.0億円 | 93.9億円 | -33.9億円 | -36.1% |

株主還元
2025年3月期の年間配当は当初計画通り140円(中間70円・期末70円)で確定した。2026年3月期も据え置きとなる140円(中間70円・期末70円)を予定し、配当性向93.5%、配当利回り5.7%(5月22日時点の株価終値2,448円に対する値)を見込む。株主還元は「中長期的な株価の維持・向上」と「安定的な配当」を通じて実施することを基本方針とし、財政状態や配当性向、配当利回りなどを総合的に勘案して決定するとしている。また、毎年3月31日時点で100株以上保有する株主を対象に、保有株式数に応じた食品中心のギフト商品(2,000円相当〜6,000円相当)を贈呈する株主優待制度も導入している。
| 項目 | 2025年3月期(実績) | 2026年3月期(計画) |
|---|---|---|
| 中間配当金 | 70円 | 70円 |
| 年間配当金 | 140円 | 140円 |
| 配当性向 | 開示なし | 93.5% |
| 配当利回り | 開示なし | 5.7%(5月22日時点株価2,448円に対する値) |

中期経営計画・トピック
中期経営目標として売上高5,000億円・営業利益300億円を掲げ、2028年度を視野に入れた大規模なIT投資の実行を計画している。お客様接点の拡大に向けた取り組みを加速し、具体的成果の実現に向けて、早ければ2026年4月での事業会社統合を視野に入れる。2026年3月期は「お客様接点の拡大」「生産性向上」「統合シナジー」「独自性創出」を重点テーマに、営業・人事・ITの3つの改革を推進するほか、生成AI導入支援プログラム「RYOYO AI Techmate Program」の拡充、デジタルツイン導入支援メニューの立ち上げ、ロボティクス等の新規サービス立ち上げを進める方針。同プログラムはサービス開始後、引き合いが多数寄せられ、大型案件創出23件の成果があったとしている。
※本記事はリョーサン菱洋ホールディングスが公開したIR資料(直近の通期決算説明資料)に基づく事実整理であり、特定銘柄の売買を推奨するものではありません。数値は開示資料に基づきますが、利益指標の定義や集計方法は会社により異なる場合があります。投資判断はご自身の責任でお願いいたします。