※本記事はアイザワ証券グループが公開したIR資料(直近の通期決算説明資料)に基づく事実整理であり、特定銘柄の売買を推奨するものではありません。数値は開示資料に基づきますが、利益指標の定義や集計方法は会社により異なる場合があります。投資判断はご自身の責任でお願いいたします。
アイザワ証券グループの2026年3月期(連結、通期累計)は、営業収益20,973百万円(前期比+1.9%)と増収となった一方、親会社株主に帰属する純利益は2,752百万円(前期比13.2%減)の減益となった。証券事業は株式委託手数料や信託報酬の増加により増収増益となったが、投資事業の非上場資産評価損等や運用事業の費用増加が連結利益を押し下げた。ストック商品預り資産は5,639億円(前期末比+33.2%)、総預り資産は2兆3,855億円(前期末比+21.3%)に拡大し、中期経営計画のKPI進捗はおおむね順調だった。

連結業績(2026年3月期 実績)
2026年3月期累計の連結業績は、営業収益20,973百万円(前期比+1.9%)、販売費・一般管理費19,879百万円(前期比+9.6%)、営業利益26百万円(前期比98.6%減)、経常利益666百万円(前期比74.1%減)、税引前利益4,156百万円(前期比10.6%減)、親会社株主に帰属する純利益2,752百万円(前期比13.2%減)となった。営業収益のうち委託手数料は相場上昇を受けて7,212百万円(前期比+25.0%)に増加し、金融費用等を控除した純営業収益は19,905百万円(前期比0.6%減)となった。
| 項目(百万円) | 2025年3月期 | 2026年3月期 | 前期比増減率 |
|---|---|---|---|
| 営業収益 | 20,588 | 20,973 | +1.9% |
| 販売費・一般管理費 | 18,135 | 19,879 | +9.6% |
| 営業利益 | 1,886 | 26 | △98.6% |
| 経常利益 | 2,571 | 666 | △74.1% |
| 税引前利益 | 4,650 | 4,156 | △10.6% |
| 親会社株主に帰属する純利益 | 3,172 | 2,752 | △13.2% |

事業別の業績
事業別にみると、証券事業の営業収益は株式委託手数料や信託報酬の増加により20,127百万円(前期比+12.6%)、税引前利益は867百万円(前期比+139.4%)となった。うちファイナンシャルアドバイザー部門は13,318百万円(前期比+6.5%)、プラットフォームビジネスは5,549百万円(前期比+27.5%)。投資事業は、投資先ファンドからの収益減少により営業収益が832百万円(前期比65.4%減)となったが、上場投資有価証券の売却益計上により税引前利益は2,558百万円(前期比37.3%減)を確保した。運用事業は、将来を見据えた事業再構築に尽力しているため費用が増加した。
| 項目(百万円) | 2025年3月期累計 | 2026年3月期累計 | 前期比増減率 |
|---|---|---|---|
| 営業収益 | 17,872 | 20,127 | +12.6% |
| うちファイナンシャルアドバイザー | 12,507 | 13,318 | +6.5% |
| うちプラットフォームビジネス | 4,351 | 5,549 | +27.5% |
| うちその他 | 1,013 | 1,259 | +24.3% |
| 税引前利益 | 362 | 867 | +139.4% |

中期経営計画KPI進捗
中期経営計画(2025年4月~2028年3月)のKPI進捗は、ストック商品預り資産が5,639億円(前期末比+33.2%、目標8,000億円以上)、総預り資産が2兆3,855億円(前期末比+21.3%、目標2兆5,000億円以上)と順調に増加。女性管理職比率は15.0%(前期比+1.2pt)で目標水準の15%に到達し、実質ストック収益実質販管費カバー率は35.6%(前期比+6.9pt、目標40%以上)、エンゲージメントスコアは75.8%(前期比+3.7pt、目標80%以上)にそれぞれ上昇した。一方、ROEは6.0%(前期比△0.3pt)で目標の8%以上には届かなかった。
| KPI | 2026年3月期実績 | 目標(2028年3月期) | 前期比・前期末比 |
|---|---|---|---|
| ストック商品預り資産 | 5,639億円 | 8,000億円以上 | 前期末比+33.2% |
| 総預り資産 | 2兆3,855億円 | 2兆5,000億円以上 | 前期末比+21.3% |
| ROE | 6.0% | 8%以上 | 前期比△0.3pt |
| 女性管理職比率 | 15.0% | 15%以上 | 前期比+1.2pt |
| エンゲージメントスコア | 75.8% | 80%以上 | 前期比+3.7pt |
| 実質ストック収益実質販管費カバー率 | 35.6% | 40%以上 | 前期比+6.9pt |
株主還元
株主還元方針として、2025年3月期から2028年3月期の間、配当と自己株式取得による株主還元を総額200億円以上実施するとしている。総還元性向(連結ベース)は50%以上、株主資本配当率(DOE)は2%程度を上回る水準を目標とする。2026年3月期の1株当たり年間配当金は普通配当47円・特別配当70円の合計117円(2025年3月期は合計96円)。2025年3月期には自己株式10,775百万円(取得株数6,163,900株)を取得した。2027年3月期・2028年3月期は普通配当が未定だが、特別配当は35円(予定)としている。
| 決算期 | 普通配当(年間) | 特別配当(年間) | 年間配当金合計 |
|---|---|---|---|
| 2025年3月期 | 26円 | 70円 | 96円 |
| 2026年3月期 | 47円 | 70円 | 117円 |
| 2027年3月期(予定) | 未定 | 70円(予定) | 未定 |
| 2028年3月期(予定) | 未定 | 70円(予定) | 未定 |

※本記事はアイザワ証券グループが公開したIR資料(直近の通期決算説明資料)に基づく事実整理であり、特定銘柄の売買を推奨するものではありません。数値は開示資料に基づきますが、利益指標の定義や集計方法は会社により異なる場合があります。投資判断はご自身の責任でお願いいたします。