※本記事は東京ガスが公開したIR資料(直近の通期決算説明資料)に基づく事実整理であり、特定銘柄の売買を推奨するものではありません。数値は開示資料に基づきますが、利益指標の定義や集計方法は会社により異なる場合があります。投資判断はご自身の責任でお願いいたします。
東京ガスの2026年3月期(2025年度)連結業績は、売上高2兆8,347億円(前期比1,979億円増)、セグメント利益2,011億円(同625億円増)、親会社株主に帰属する当期純利益2,268億円(同1,527億円増)となった。北米シェールガス事業の収益安定化による「海外」の増益、電力の販売量増・料金適正化やガスの優位な調達による「エネルギー・ソリューション」の増益に加え、東京ガスオーストラリア社の解散決議に伴う為替換算調整勘定取崩益や固定資産売却益等の特別利益計上により、大幅な増益となった。ROEは13.2%となり、中計目標を大きく上回った。2027年3月期(2026年度)は特別利益の剥落等により、当期純利益は1,370億円への減益を見込む。
連結業績(当期 実績)
経常利益は1,937億円(前期比802億円増)、特別損益は954億円のプラス(前期は73億円のマイナス)となった。ROEは13.2%(前期4.3%)、1株当たり当期純利益は654.76円(前期192.22円)。(単位:億円)
| 項目 | 当期(2026年3月期) | 前期(2025年3月期) | 増減 |
|---|---|---|---|
| 売上高 | 28,347 | 26,368 | +1,979 |
| 営業利益 | 1,976 | 1,330 | +646 |
| セグメント利益(営業利益+持分法損益) | 2,011 | 1,386 | +625 |
| 経常利益 | 1,937 | 1,135 | +802 |
| 特別損益 | 954 | ▲73 | +1,027 |
| 親会社株主に帰属する当期純利益 | 2,268 | 741 | +1,527 |
セグメント別の状況
セグメント利益(営業利益+持分法損益)は、「エネルギー・ソリューション」がガスの優位な調達やタイムラグ影響に伴う単価差増、電力の販売量増・料金適正化により285億円増の1,502億円。「ネットワーク」は託送供給収益増により72億円増の41億円。「海外」は北米シェールガス事業の販売単価上昇により510億円増の738億円。「都市ビジネス」は不動産販売収益の減少やホテル改修費用増により143億円減の97億円となった。(単位:億円)
| セグメント | 指標 | 当期(2026年3月期) | 前期(2025年3月期) |
|---|---|---|---|
| エネルギー・ソリューション | 売上高 | 24,861 | 23,404 |
| エネルギー・ソリューション | セグメント利益 | 1,502 | 1,217 |
| ネットワーク | 売上高 | 3,344 | 3,278 |
| ネットワーク | セグメント利益 | 41 | ▲31 |
| 海外 | 売上高 | 2,414 | 1,812 |
| 海外 | セグメント利益 | 738 | 228 |
| 都市ビジネス | 売上高 | 734 | 778 |
| 都市ビジネス | セグメント利益 | 97 | 240 |

通期業績予想
2027年3月期(2026年度)は、売上高2兆9,470億円(前期比1,123億円増)を見込むが、セグメント利益は電力のJEPX高による調達単価増や発電所大規模修繕等により61億円減の1,950億円を見通す。特別損益は171億円(前期954億円)にとどまる見通しで、親会社株主に帰属する当期純利益は898億円減の1,370億円を見込む。(単位:億円)
| 項目 | 予想(2027年3月期) | 前期実績(2026年3月期) |
|---|---|---|
| 売上高 | 29,470 | 28,347 |
| 営業利益 | 1,860 | 1,976 |
| セグメント利益(営業利益+持分法損益) | 1,950 | 2,011 |
| 経常利益 | 1,730 | 1,937 |
| 特別損益 | 171 | 954 |
| 親会社株主に帰属する当期純利益 | 1,370 | 2,268 |

株主還元
累進配当方針のもと、2026年3月期の年間配当は従来予想(2025年10月公表100円/株)から10円増額し110円/株(前期80円/株)とする。2027年3月期の配当予想は120円/株。2028年3月期の配当目標は140円/株。資本効率向上のため、2026年度上期中に500億円を上限とする自己株式取得を実施する(自己株式取得実績:2024年度1,200億円、2025年度2,000億円)。
| 決算期 | 年間配当金(円/株) | 備考 |
|---|---|---|
| 2024年3月期 | 70 | |
| 2025年3月期 | 80 | |
| 2026年3月期 | 110 | 2025年10月見通し100円から10円増配 |
| 2027年3月期(予想) | 120 | |
| 2028年3月期(目標) | 140 | 26-28中期経営計画目標 |

中期経営計画/トピック
2025年10月公表の26-28中期経営計画では、最重要指標として2028年度ROE9%を掲げ、その達成に向けた「足固めの年」と位置付ける2026年度のROE目標は8%。ROIC-WACC管理を用いた事業ポートフォリオ経営を高度化しており、2025年度実績のセグメント別ROICはエネルギー(電力・ガス)6.9%、ソリューション5.2%、海外8.3%(うち上流11.6%)、都市ビジネス12.2%、全社6.3%(期間WACC3.5%)となった。

※本記事は東京ガスが公開したIR資料(直近の通期決算説明資料)に基づく事実整理であり、特定銘柄の売買を推奨するものではありません。数値は開示資料に基づきますが、利益指標の定義や集計方法は会社により異なる場合があります。投資判断はご自身の責任でお願いいたします。