ステムセル研究所

ステムセル研究所、2026年3月期は売上高過去最高も 各段階利益は計画未達

決算サマリー 2026.08.21
ステムセル研究所、2026年3月期は売上高過去最高も 各段階利益は計画未達

※本記事はステムセル研究所が公開したIR資料(直近の通期決算説明資料)に基づく事実整理であり、特定銘柄の売買を推奨するものではありません。数値は開示資料に基づきますが、利益指標の定義や集計方法は会社により異なる場合があります。投資判断はご自身の責任でお願いいたします。

株式会社ステムセル研究所(証券コード7096、東証グロース)は2026年5月13日、2026年3月期決算説明資料を公表した。連結売上高は2,811百万円で過去最高を更新した一方、シンガポール事業の立ち上げに向けた人員体制構築や積極的な賃上げなど先行投資の影響により、営業利益202百万円(売上高比7.2%)、経常利益217百万円(同7.7%)、親会社株主に帰属する当期純利益155百万円(同5.5%)と、各段階利益は計画未達となった。なお当期第2四半期より連結決算へ移行したため、前期の連結数値との比較はない。

目次

連結業績(2026年3月期 実績)

連結ベースの2026年3月期は、売上高2,811百万円、売上総利益1,712百万円(売上高比60.9%)、販管費及び一般管理費1,509百万円(同53.7%)、営業利益202百万円(同7.2%)、営業外損益14百万円(同0.5%)、経常利益217百万円(同7.7%)、親会社株主に帰属する当期純利益155百万円(同5.5%)、1株当たり当期純利益は15.44円だった。営業利益は、シンガポール事業開始(2027年3月期予定)に向けた積極的な賃上げ・経営体制強化等の先行投資によるコスト増が影響した。

項目2026年3月期(連結)構成比
売上高2,811100.0%
売上総利益1,71260.9%
販管費及び一般管理費1,50953.7%
営業利益2027.2%
営業外損益140.5%
経常利益2177.7%
親会社株主に帰属する当期純利益1555.5%
1株当たり当期純利益(円)15.44
決算概況/2026年3月期 P/Lサマリー(連結)
出典:2026年3月期 決算説明資料 P.5

事業別の状況(保管検体数の実績)

主力事業であるさい帯・さい帯血の保管検体数(2026年3月期累計)は13,470件(前期比8.5%増)となった。内訳はさい帯血7,661件(同4.1%増)、さい帯5,809件(同14.8%増)。新プラン「HOPECELL」に関するキャンペーン効果により、第4四半期の資料請求数が増加した。

検体数の実績および計画
出典:2026年3月期 決算説明資料 P.7

単体業績(2026年3月期 実績、前期比較)

単体ベースでは、売上高2,806百万円(前期比4.8%増)と増収となった。一方、積極的な賃上げおよび経営体制強化に伴う販管費増加(前期比13.4%増)により、営業利益263百万円(同37.1%減)、経常利益278百万円(同35.2%減)、当期純利益192百万円(同50.2%減)と減益となった。前期の当期純利益には株式売却に伴う特別利益136百万円の計上があったことも、当期純利益の減少幅を広げる要因となった。

項目2025年3月期(単体)2026年3月期(単体)増減額増減率
売上高2,6792,8061274.8%
売上総利益1,6921,707150.9%
販売費及び一般管理費1,2731,44417013.4%
営業利益418263△155△37.1%
営業外損益1314445.0%
経常利益428278△150△35.2%
特別損益1360△136△99.8%
税引前当期純利益565278△287△50.8%
当期純利益385192△193△50.2%

通期業績予想(2027年3月期)

2027年3月期の連結業績予想は、東南アジア事業立ち上げに伴う先行投資フェーズと位置付けられている。売上高は3,100百万円(前期比10.3%増)を見込む一方、営業利益は100百万円(同50.7%減)、経常利益は100百万円(同54.0%減)、親会社株主に帰属する当期純利益は105百万円(同32.7%減)を予想する。1株当たり当期純利益は10.32円の見込み。

項目2026年3月期(実績)2027年3月期(予想)増減額増減率
売上高2,8113,100+28810.3%
営業利益202100△102△50.7%
経常利益217100△117△54.0%
親会社株主に帰属する当期純利益155105△50△32.7%
1株当たり当期純利益(円)15.4410.32△5.12
2027年3月期 通期業績予想(連結)
出典:2026年3月期 決算説明資料 P.10

中期経営計画(2027-2030)

会社は、シンガポール事業の本格化を契機に「国内事業の成長」と「東南アジア市場の開拓」を成長戦略の2つの柱と位置付け、2030年3月期までの中期経営計画を策定した。連結売上高は2027年3月期3,100百万円から2030年3月期5,500百万円へ、連結営業利益は2027年3月期100百万円から2030年3月期1,000百万円(営業利益率18.2%)への拡大を計画する。国内事業は新規保管拡大と累積保管検体数の積み上がりによる保管料収益拡大を、海外事業はシンガポール・インドネシアを中心とした東南アジア展開を推進し、将来の収益の柱として確立する方針。

項目2026/03(実績)2027/032028/032029/032030/03
連結売上高2,8113,1003,8004,6005,500
連結営業利益2021004297401,000
連結営業利益率7.2%3.2%11.3%16.1%18.2%
国内事業売上高2,8113,0003,3003,6004,000
国内事業営業利益266300429540625
海外事業売上高1005001,0001,500
海外事業営業利益△63△2000200375
中期経営計画(2027-2030)
出典:2026年3月期 決算説明資料 P.11

株主還元

経営基盤および株主還元の強化の一環として、連結決算への移行と株主優待制度の導入を進めている。配当に関する記載はない。

※本記事はステムセル研究所が公開したIR資料(直近の通期決算説明資料)に基づく事実整理であり、特定銘柄の売買を推奨するものではありません。数値は開示資料に基づきますが、利益指標の定義や集計方法は会社により異なる場合があります。投資判断はご自身の責任でお願いいたします。

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