※本記事は山一電機が公開したIR資料(直近の通期決算説明資料)に基づく事実整理であり、特定銘柄の売買を推奨するものではありません。数値は開示資料に基づきますが、利益指標の定義や集計方法は会社により異なる場合があります。投資判断はご自身の責任でお願いいたします。
山一電機は2026年3月期(2025年度)連結業績で、売上高526億円(前期比+16.3%)、営業利益115.5億円(同+40.5%)、経常利益121.2億円(同+57.7%)、当期純利益90.7億円(同+73.1%)となり、通期連結期間として過去最高の売上高及び利益を更新した。EPSは492.25円(前期比+232.78円)。CS事業の通信機器向け(AIを含むデータセンター向け含む)が大幅に伸びたことなどが牽引した。
連結業績(当期 実績)
為替レートはUSD150.75円(前期比▲1.81円)、EUR174.76円(同+11.03円)で着地。1円変動あたりの通期影響額はUSDが売上高2.4億円・営業利益1.5億円、EURが売上高0.6億円・営業利益0.1億円で、対前年同期の為替影響額は売上高+2.3億円、営業利益▲1.7億円だった。BPSは2,521.98円(前期比+484.36円)。
| 項目 | 2025年度(当期) | 2024年度(前期) | 前期比 |
|---|---|---|---|
| 売上高 | 526億円 | 452億円 | +16.3%(+73億円) |
| 営業利益 | 115.5億円 | 82.2億円 | +40.5%(+33.3億円) |
| 経常利益 | 121.2億円 | 76.8億円 | +57.7%(+44.3億円) |
| 当期純利益 | 90.7億円 | 52.4億円 | +73.1%(+38.3億円) |
| EPS | 492.25円 | 259.47円 | +232.78円 |
セグメント別(事業別)の状況
TS事業は売上高264億円(前期比+5.2%)、営業利益70.0億円(同-1.4%)。テスト用ソケット分野はスマートフォン・PC・自動車・ウェアラブル機器向けが好調だった一方、バーンインソケット分野は自動車用ロジック半導体向け製品の投資先送りの影響を受けた。金や銅等の原材料価格高騰により利益面に約6億円の影響を受けた。CS事業は売上高247億円(同+30.6%)、営業利益44.0億円(同+263.2%)で、売上高・営業利益ともCS事業として過去最高となった。通信機器向け製品は基幹系通信機器向けの好調に加えAIを含むデータセンター向けが大幅に増加した。OPT事業は売上高15億円(同+23.9%)、営業利益2.0億円(前期は▲0.2億円)だった。
| 事業 | 指標 | 2025年度(当期) | 2024年度(前期) | 前期比 |
|---|---|---|---|---|
| TS事業 | 売上高 | 264億円 | 251億円 | +5.2% |
| TS事業 | 営業利益 | 70.0億円 | 71.1億円 | -1.4% |
| CS事業 | 売上高 | 247億円 | 189億円 | +30.6% |
| CS事業 | 営業利益 | 44.0億円 | 12.1億円 | +263.2% |
| OPT事業 | 売上高 | 15億円 | 12億円 | +23.9% |
| OPT事業 | 営業利益 | 2.0億円 | ▲0.2億円 | —- |

通期業績予想
2027年3月期(2026年度)の連結業績予想は、売上高600億円(前期比+73億円)、営業利益130.0億円(同+14.4億円)、経常利益128.0億円(同+6.7億円)、当期純利益92.0億円(同+1.2億円)、EPS498.46円(同+6.21円)。想定為替レートはUSD150.00円、EUR175.00円。中東情勢の悪化による原油価格や原材料価格の上昇、サプライチェーンの混乱等の影響は、現時点で合理的な算定が困難なため本予想には織り込んでいない。
| 項目 | 2026年度(予想) | 2025年度(実績) | 増減 |
|---|---|---|---|
| 売上高 | 600億円 | 526億円 | +73億円 |
| 営業利益 | 130.0億円 | 115.5億円 | +14.4億円 |
| 経常利益 | 128.0億円 | 121.2億円 | +6.7億円 |
| 当期純利益 | 92.0億円 | 90.7億円 | +1.2億円 |
| EPS | 498.46円 | 492.25円 | +6.21円 |

中期経営計画(第4次中期経営計画)の結果
2023年度を初年度とする第4次中期経営計画(2024年3月期~2026年3月期)の累計実績は、連結売上高1,344億円(目標1,390億円に対し達成率96.7%)、連結営業利益227.1億円(目標250億円に対し90.9%)、設備投資133.2億円(目標140億円に対し95.1%)。2025年度単年ではROE21.1%、連結配当性向30.1%、総還元性向51.1%。最終年度(2026年3月期)に売上高500億円、営業利益100億円を超えることを目標の一つとしていたが、売上高526億円、営業利益115.5億円で達成した。

株主還元
2025年度の配当は期末配当を113円に決定し、年間配当金は148円(中間35円・期末113円)となった。配当総額は2,729百万円、配当性向(連結)は30.1%、純資産配当率(連結)は6.5%。中期経営計画では配当性向30%を目指すとしている。自己株式取得は、2025年3月21日の取締役会決議(取得上限125万株・25億円)に基づき、2025年度分として1,004,400株・1,906,971,200円を取得した(2024年度取得分245,600株・561,463,400円と合わせ、同決議に基づく合計は1,250,000株・2,468,434,600円)。2026年3月期の期末配当は2026年6月開催予定の定時株主総会に付議する予定。
| 項目 | 2025年5月13日公表 | 2026年2月4日公表 | 2026年5月13日公表(実績) |
|---|---|---|---|
| 1株当たり配当金 | 90円(中間35円/期末55円) | 132円(中間35円/期末97円) | 148円(中間35円/期末113円) |
| 配当総額 | — | — | 2,729百万円 |
| 配当性向(連結) | 30.1% | — | 30.1% |
| 純資産配当率(連結) | — | — | 6.5% |

※本記事は山一電機が公開したIR資料(直近の通期決算説明資料)に基づく事実整理であり、特定銘柄の売買を推奨するものではありません。数値は開示資料に基づきますが、利益指標の定義や集計方法は会社により異なる場合があります。投資判断はご自身の責任でお願いいたします。