※本記事はホシデンが公開したIR資料(直近の通期決算説明資料)に基づく事実整理であり、特定銘柄の売買を推奨するものではありません。数値は開示資料に基づきますが、利益指標の定義や集計方法は会社により異なる場合があります。投資判断はご自身の責任でお願いいたします。
ホシデンは2026年3月期通期決算を発表した。売上高は前期比81.1%増の4,483億円、営業利益は同41.7%増の192.4億円、経常利益は同66.8%増の246億円となり、増収増益となった。当期純利益は162億円で、2000年度に記録した145億円を更新し過去最高益となった。売上高の伸長は、移動体通信向け及びその他市場向けの減少があったものの、アミューズメント向け販売が非常に好調であったこと及び輸送機器向けの増加によるもの。年間配当金は98円を予定している。

業績(2026年3月期 実績)
2026年3月期の業績は、売上高が前期比81.1%増の4,483億円、営業利益が同41.7%増の192.4億円となった。利益面では主にアミューズメント向け売上の伸長により営業利益が押し上げられた。経常利益は営業外で為替差益が約42億円あったことなどから前期比66.8%増の246億円となった。当期純利益は162億円で、2000年度のレコード145億円を更新し過去最高益となった。配当性向は30%とし、期末配当金73円と中間配当金25円をあわせた年間配当金は98円を予定している。
| 項目 | 当期(2026年3月期) | 前期(2025年3月期) | 増減 |
|---|---|---|---|
| 売上高 | 4,483億円 | 2,476億円 | +2,007億円(+81.1%) |
| 営業利益 | 192.4億円 | 135.7億円 | +56.6億円(+41.7%) |
| 経常利益 | 246億円 | 開示なし | +66.8% |
| 当期純利益 | 162億円 | 開示なし | 過去最高益(2000年度の145億円を更新) |
使用機器別の状況
使用機器別に見ると、アミューズメント向けは主要顧客の新製品の販売が好調で前年同期比+143.4%の354,062百万円となった。移動体通信向けは主要顧客向け販売が前年度Q1に非常に好調であった反動及び一部中級機種向けのシェアダウンの影響により同▲15.4%の45,903百万円となった。輸送機器向けは主に日系自動車メーカー向け機構部品の販売増加により同+9.6%の33,579百万円。その他はウェアラブル向けの増加があったものの、医療・健康関連向け及びAV機器関連向けの減少により同▲14.7%の14,706百万円となった。
| 使用機器 | 2026年3月期(百万円) | 2025年3月期(百万円) | 前年同期比 |
|---|---|---|---|
| アミューズメント | 354,062 | 145,479 | +143.4% |
| 移動体通信 | 45,903 | 54,231 | ▲15.4% |
| 輸送機器 | 33,579 | 30,629 | +9.6% |
| その他 | 14,706 | 17,232 | ▲14.7% |
| 合計 | 448,250 | 247,571 | +81.1% |

通期業績予想(2027年3月期)
会社は2027年3月期の業績予想として、売上高4,360億円(前期比▲2.7%)、営業利益180.0億円(同▲6.4%)、経常利益180.0億円(同▲27.0%)、当期純利益125.0億円(同▲22.9%)を見込む。想定為替レートは155円/USD。使用機器別では、アミューズメント向けが3,332億円(同▲5.9%、主要顧客向けの売上の減少を想定)、移動体通信向けが529億円(同+15.2%、主要顧客向けの需要増加及びシェア回復を見込む)、輸送機器向けが359億円(同+6.9%、主に機構部品の伸長を見込む)、その他が140億円(同▲4.8%、医療・健康関連向けの回復を見込むもののAV機器関連向けが減少見込み)。営業利益については、2026年3月期第1四半期に急激な円高による押し下げが約24億円あったが、2027年3月期は為替影響がないものとして予想している。
| 項目 | 2027年3月期予想(百万円) | 2026年3月期実績(百万円) | 前年比 |
|---|---|---|---|
| 売上高 | 436,000 | 448,250 | ▲2.7% |
| 営業利益 | 18,000 | 19,236 | ▲6.4% |
| 経常利益 | 18,000 | 24,644 | ▲27.0% |
| 当期純利益 | 12,500 | 16,206 | ▲22.9% |

株主還元
配当方針は配当性向30%を目安とする安定配当。2026年3月期は期末配当73円、中間配当25円で年間配当金は98円(前期は59円)となった。2027年3月期(予想)の年間配当金は77円を計画している。自己株式取得は2026年3月期までの3年間で累計100億円以上の取得・消却の達成を方針としており、2026年3月期の自己株取得額は42億円だった。
| 期 | 一株当たり年間配当額 | 自己株取得額 |
|---|---|---|
| 2023年3月期 | 71円 | 30億円 |
| 2024年3月期 | 68円 | 28億円 |
| 2025年3月期 | 59円 | 30億円 |
| 2026年3月期 | 98円 | 42億円 |
| 2027年3月期(予想) | 77円 | 未定 |

トピックス
生産体制の増強として、ホシデンベトナム(バクニン省)で8号棟を建設し、2026年3月に稼働開始予定(床面積24,000㎡、屋上には太陽光パネルを設置予定で2026年夏頃稼働開始予定)。過去に6か所あった中国工場は2026年度より2か所とし、米国での関税対策も含め中国以外の国・地域での拡張を進める方針。インドでも新工場を建設中で、2025年度着工・2026年度稼働予定。当初は車載用マイク及び空調用リモコンの生産販売を行う計画。カーボンニュートラルの取り組みとして、SBT水準のCO2排出量削減目標を掲げ、2030年度末までに2023年度比でScope1,2排出量を42%、Scope3排出量を25%削減する中間目標を設定している。
※本記事はホシデンが公開したIR資料(直近の通期決算説明資料)に基づく事実整理であり、特定銘柄の売買を推奨するものではありません。数値は開示資料に基づきますが、利益指標の定義や集計方法は会社により異なる場合があります。投資判断はご自身の責任でお願いいたします。