※本記事はチノーが公開したIR資料(直近の通期決算説明資料)に基づく事実整理であり、特定銘柄の売買を推奨するものではありません。数値は開示資料に基づきますが、利益指標の定義や集計方法は会社により異なる場合があります。投資判断はご自身の責任でお願いいたします。
チノーの2026年3月期連結業績は、売上高31,648百万円(前期比7.9%増)、営業利益3,225百万円(同12.0%増)、経常利益3,326百万円(同9.6%増)、親会社株主に帰属する当期純利益2,042百万円(同2.5%増)となった。売上高は主要顧客の設備投資が堅調に推移したことで6期連続の増収となり、営業利益・経常利益・当期純利益はいずれも4期連続で過去最高益を更新した。受注高は計装システムで前期に計上した大型案件の反動により減少したものの、センサセグメントの需要増加により全体では30,239百万円(同1.7%増)となった。
連結業績(当期 実績)
売上総利益は9,955百万円(前期比6.3%増、利益率31.5%、前期比▲0.4p)、営業利益率は10.2%(同+0.4p)、経常利益率は10.5%(同+0.2p)、当期純利益率は6.5%(同▲0.3p)となった。営業利益の増減要因は、売上増による粗利益増+729百万円に対し、原価率上昇による粗利益減▲141百万円、販管費の増加▲242百万円で、FY2024の2,879百万円からFY2025は3,225百万円へ+346百万円の増益となった。
| 項目 | FY2024 | FY2025 | 増減額 | 増減率 |
|---|---|---|---|---|
| 受注高 | 29,721 | 30,239 | 517 | 1.7% |
| 売上高 | 29,329 | 31,648 | 2,318 | 7.9% |
| 売上総利益 | 9,366 | 9,955 | 589 | 6.3% |
| 営業利益 | 2,879 | 3,225 | 346 | 12.0% |
| 経常利益 | 3,034 | 3,326 | 291 | 9.6% |
| 当期純利益(親会社株主に帰属) | 1,991 | 2,042 | 50 | 2.5% |

セグメント別の業績動向
計測制御機器は、半導体・電子部品の製造設備や熱処理装置向け需要は堅調だったものの、特定顧客向けOEM製品の一時的な需要低迷により減収減益となった。計装システムは、脱炭素関連の燃料電池評価試験装置や水素エネルギー関連の水電解評価装置の需要が継続したほか、自然冷媒対応機器の需要増により空調用コンプレッサ評価試験装置が増収となり、増収増益となった。センサは、半導体・電子部品の製造装置や熱処理加工向け需要が好調に推移したほか、グループ会社・明陽電機(船舶向け温度センサ)の増収も寄与し、増収増益となった。
| セグメント | 受注高(百万円) | 売上高(百万円) | セグメント利益(百万円) |
|---|---|---|---|
| 計測制御機器 | 9,338(+5.1%) | 9,608(▲1.4%) | 1,479(▲2.1%) |
| 計装システム | 10,130(▲12.6%) | 11,695(+17.4%) | 1,663(+7.2%) |
| センサ | 9,788(+17.2%) | 9,188(+6.9%) | 2,098(+23.0%) |
| その他 | 981(+10.9%) | 1,155(+12.3%) | 317(+25.9%) |
| 合計 | 30,239(+1.7%) | 31,648(+7.9%) | 3,225(+12.0%) |

通期業績予想
2026年5月14日発表のFY2026業績予想は、売上高32,500百万円(FY2025実績比2.7%増)、営業利益3,300百万円(同2.3%増)、経常利益3,400百万円(同2.2%増)、当期純利益2,150百万円(同5.3%増)で、前期比増収増益を見込む。主要顧客(自動車・電子部品分野等)や脱炭素社会に向けた水素関連分野における需要拡大を前提とする一方、中東情勢の緊迫化による原油価格の高騰や金融市場のボラティリティの高まりにより不確実性が増しているとしている。
| 項目 | FY2026予想 | FY2025実績 | 増減率 |
|---|---|---|---|
| 売上高 | 32,500 | 31,648 | 2.7% |
| 営業利益 | 3,300 | 3,225 | 2.3% |
| 経常利益 | 3,400 | 3,326 | 2.2% |
| 当期純利益(親会社株主に帰属) | 2,150 | 2,042 | 5.3% |

株主還元
配当はFY2025中間配当12.5円に加え、期末配当は30円を予定しており(前期比2.5円増配)、株式分割後ベースで年間42.5円(予定)となる見込み。また、株主還元の強化と資本効率向上を目的に、2025年11月12日の取締役会で自己株式取得(上限860,000株・1,300百万円、取得期間2025年11月13日〜2026年11月12日)を決議しており、2026年4月30日現在(約定ベース)で388,500株・581百万円を取得済み。なお、2025年10月1日付で普通株式1株を2株に分割している。
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| FY2025中間配当(実績) | 12.5円 |
| FY2025期末配当(予定) | 30円(前期比+2.5円増配) |
| FY2025年間配当(予定) | 42.5円 |
| 自己株式取得上限 | 860,000株/1,300百万円(期間:2025年11月13日〜2026年11月12日) |
| 自己株式取得状況(2026年4月30日現在) | 388,500株/581百万円 |

トピックス
2025年10月1日付で普通株式1株を2株に分割したほか、株式分割に伴い株主優待制度の対象となる最少保有株式数を300株(分割後ベース)以上に引き下げ、利用しやすい進呈条件に変更した(2026年3月末基準日より適用)。また、2025年10月31日に年次統合報告書「チノーレポート2025」を発行した。
※本記事はチノーが公開したIR資料(直近の通期決算説明資料)に基づく事実整理であり、特定銘柄の売買を推奨するものではありません。数値は開示資料に基づきますが、利益指標の定義や集計方法は会社により異なる場合があります。投資判断はご自身の責任でお願いいたします。