※本記事は明治ホールディングスが公開したIR資料(直近の通期決算説明資料)に基づく事実整理であり、特定銘柄の売買を推奨するものではありません。数値は開示資料に基づきますが、利益指標の定義や集計方法は会社により異なる場合があります。投資判断はご自身の責任でお願いいたします。
明治ホールディングスの2025年度(2025.4.1-2026.3.31)連結決算は、売上高11,736億円(前期比+1.7%)、営業利益933億円(同+10.2%)と増収増益になり、営業利益は25年度修正計画(910億円)を23億円上回り計画超過を達成した。特に医薬品事業の増益貢献が大きく、食品事業は増収増益ながら計画未達だった。親会社株主に帰属する当期純利益は、中国事業に係る固定資産の減損損失や構造改革による損失計上により350億円(同△31.0%)と大幅減益となった。26年度は連結営業利益1,000億円を必達目標とする増収増益計画を掲げる。
連結業績(当期 実績)
売上高は食品・医薬品ともに増収となり11,736億円(前期比+1.7%、+196億円)。25年度修正計画(11,770億円)に対しては△0.3%(△33億円)とやや下回った。営業利益は933億円(前期比+10.2%、+86億円)で、修正計画(910億円)を+2.5%(+23億円)上回った。一方、当期純利益は中国事業の減損損失や構造改革損失の計上により350億円(前期比△31.0%、△157億円)と大幅減益。EPSは129.42円(前期186.08円)となった。
| 項目 | 当期(25年度実績) | 前期(24年度実績) | 増減 |
|---|---|---|---|
| 売上高 | 11,736億円 | 11,540億円 | +1.7%(+196億円) |
| うち海外売上高 | 1,613億円 | 1,531億円 | +5.3%(+81億円) |
| 営業利益 | 933億円 | 847億円 | +10.2%(+86億円) |
| 営業利益率 | 7.9% | 7.3% | +0.6pt |
| 親会社株主に帰属する当期純利益 | 350億円 | 508億円 | △31.0%(△157億円) |
| EPS | 129.42円 | 186.08円 | △56.66円 |

セグメント別(食品・医薬品)の状況
食品事業は売上高9,428億円(前期比+1.9%、+173億円)、営業利益687億円(同+6.4%、+41億円)で増収増益。ただし25年度修正計画(売上高9,350億円、営業利益710億円)には届かず計画未達だった。事業別ではデイリー・カカオ・フードソリューションが売上増となり、デイリー・フードソリューションは増益、カカオは減益、ニュートリションはほぼ横ばい、その他は減益となった。
| 事業 | 指標 | 25年度実績 | 26年度計画 |
|---|---|---|---|
| デイリー | 売上高 | 2,726億円 | 2,793億円 |
| デイリー | 営業利益 | 292億円 | 281億円 |
| カカオ | 売上高 | 1,868億円 | 1,963億円 |
| カカオ | 営業利益 | 152億円 | 180億円 |
| ニュートリション | 売上高 | 1,188億円 | 1,182億円 |
| ニュートリション | 営業利益 | 135億円 | 135億円 |
| フードソリューション | 売上高 | 2,036億円 | 2,096億円 |
| フードソリューション | 営業利益 | 95億円 | 142億円 |
| その他 | 売上高 | 1,608億円 | 1,504億円 |
| その他 | 営業利益 | 11億円 | 0億円 |

医薬品事業は売上高2,322億円(前期比+1.1%、+25億円)、営業利益304億円(同+23.1%、+57億円)と大幅増益となり、25年度修正計画(売上高2,433億円、営業利益260億円)に対しても営業利益は+17.2%(+44億円)上回った。海外事業はロイヤリティ収入の増加や研究開発費の減少などで大幅増益、ワクチン・動物薬事業は前期の営業損失から黒字に転換した。
| 事業 | 指標 | 25年度実績 | 26年度計画 |
|---|---|---|---|
| 国内 | 売上高 | 1,166億円 | 1,302億円 |
| 国内 | 営業利益 | 157億円 | 203億円 |
| 海外 | 売上高 | 648億円 | 741億円 |
| 海外 | 営業利益 | 103億円 | 63億円 |
| ワクチン・動物薬 | 売上高 | 507億円 | 549億円 |
| ワクチン・動物薬 | 営業利益 | 43億円 | 63億円 |

通期業績予想
26年度は食品・医薬品ともに増収増益の計画。連結売上高は12,120億円(前期比+3.3%、+383億円)、営業利益は1,000億円(同+7.2%、+66億円)を計画する。親会社株主に帰属する当期純利益は、25年度に計上した中国事業の減損損失を含む特別損失の反動などにより625億円(同+78.2%、+274億円)と大幅増益を見込む。一方、26年度も構造改革を進めるため一定額を特別損失として織り込む。
| 項目 | 26年度通期計画 | 前期(25年度実績) |
|---|---|---|
| 売上高(連結) | 12,120億円 | 11,736億円 |
| 営業利益(連結) | 1,000億円 | 933億円 |
| 親会社株主に帰属する当期純利益 | 625億円 | 350億円 |
| EPS | 230.61円 | 129.42円 |
| 食品 売上高 | 9,539億円 | 9,428億円 |
| 食品 営業利益 | 740億円 | 687億円 |
| 医薬品 売上高 | 2,593億円 | 2,322億円 |
| 医薬品 営業利益 | 330億円 | 304億円 |

株主還元
1株当たり配当金は25年度の105円から26年度計画は110円へ増配する。配当性向は81.1%(25年度実績)から47.7%(26年度計画)に低下し、総還元性向は25年度81.1%(26年度は開示なし)。26年度計画の営業キャッシュ・フローは1,030億円(前期比+82.2%、+464億円)、設備投資額は1,290億円(同+24.4%、+253億円)を計画している。
中期経営計画/トピック
2026中期経営計画の当初目標の達成は困難な状況にあることを踏まえ、26年度は必達目標として連結営業利益1,000億円をターゲットに設定。課題であった食品中国事業は抜本的な構造改革への道筋を確立し、ブレイクイーブンを目指して変革のスピードを加速する方針。ROEは26年度計画で8.0%とし、早期に10%水準への回復を目指す。構造改革・アセットライト化として、北海道・神奈川新工場設立に伴う既存5工場の閉鎖、四国明治(香川工場・松山工場)の生産終了、自動販売機事業の見直し(27年3月までに貸与・リース終了)などを進める。
※本記事は明治ホールディングスが公開したIR資料(直近の通期決算説明資料)に基づく事実整理であり、特定銘柄の売買を推奨するものではありません。数値は開示資料に基づきますが、利益指標の定義や集計方法は会社により異なる場合があります。投資判断はご自身の責任でお願いいたします。