※本記事は芝浦メカトロニクスが公開したIR資料(直近の通期決算説明資料)に基づく事実整理であり、特定銘柄の売買を推奨するものではありません。数値は開示資料に基づきますが、利益指標の定義や集計方法は会社により異なる場合があります。投資判断はご自身の責任でお願いいたします。
芝浦メカトロニクスが発表した2026年3月期の連結決算は、売上高880億円(前年比9%増)、営業利益153億円(同8%増)となり、営業利益・経常利益は4年連続で過去最高益を更新した。受注高は877億円(同26%増)と大幅に増加し、半導体後工程の先端パッケージ向け装置が需要をけん引した。2027年3月期は売上高990億円(同12.4%増)、営業利益160億円(同4.8%増)を見込み、増収増益を予想している。
連結業績(当期 実績)
売上高は前年比9%増の880億円、営業利益は同8%増の153億円となり、SPE分野(半導体前・後工程装置)が順調に推移し、特に半導体後工程の先端パッケージ向け装置が大幅に増加した。当期純利益は同8%増の112億円。受注高は同26%増の877億円で、半導体前工程のロジック/ファウンドリ向け装置が順調に推移したほか、半導体後工程は生成AI需要に牽引され先端パッケージ向け装置が前年度を大幅に上回る水準となった。受注残高は2026年3月末時点で483億円。
| 項目 | 当期(2025年度) | 前期(2024年度) | 増減率 |
|---|---|---|---|
| 売上高 | 880億円 | 809億円 | +9% |
| 営業利益 | 153億円 | 141億円 | +8% |
| 経常利益 | 149億円 | 140億円 | +7% |
| 当期純利益 | 112億円 | 103億円 | +8% |
| ROS | 17.3% | 17.5% | -0.2pt |
| ROE | 21.7% | 24.0% | -2.3pt |
| 受注高 | 877億円 | 698億円 | +26% |
| 受注残高(期末) | 483億円 | 開示なし | 開示なし |
| FCF | -35億円 | 38億円 | -73億円 |

セグメント別の状況
半導体・FPD前工程装置を扱うファインメカトロニクス部門は、ロジック/ファウンドリ向け装置が順調な一方、マスク向け装置やパワーデバイス向け装置が低調で装置売上高が減少したものの、保守・サービス関係が寄与し売上高は前年比4%増の522億円となった。ただし装置売上高の減少や成長投資に伴う販売費及び一般管理費の増加により、セグメント利益は同9%減の81億円に低下した。半導体後工程装置・真空応用装置を扱うメカトロニクスシステム部門は、生成AI用GPUの需要増に伴い先端パッケージ向け装置が好調に推移し、売上高は同38%増の314億円、セグメント利益は同68%増の78億円と大幅な増収増益となった。
| セグメント | 指標 | 当期 | 前期 |
|---|---|---|---|
| ファインメカトロニクス部門 | 売上高 | 522億円 | 504億円 |
| ファインメカトロニクス部門 | セグメント利益 | 81億円 | 89億円 |
| ファインメカトロニクス部門 | 受注高 | 528億円 | 453億円 |
| メカトロニクスシステム部門 | 売上高 | 314億円 | 228億円 |
| メカトロニクスシステム部門 | セグメント利益 | 78億円 | 47億円 |
| メカトロニクスシステム部門 | 受注高 | 305億円 | 177億円 |

通期業績予想
2027年3月期(2026年度)の業績予想は、売上高990億円(前年比12.4%増)、営業利益160億円(同4.8%増)、経常利益157億円(同5.4%増)、当期純利益119億円(同6.5%増)で増収増益を見込む。開発評価機や新棟の減価償却費など成長投資費用が前年比約39億円増加する見込みで、ROSは16.2%(同1.1pt減)、ROEは20.2%(同1.5pt減)に低下する見通し。半導体業界は生成AI向け投資が継続し、ロジック向けのほかメモリ向け設備投資も回復傾向にあるとしている。
| 項目 | 2026年度予想 | 2025年度(実績) |
|---|---|---|
| 売上高 | 990億円 | 880億円 |
| 営業利益 | 160億円 | 153億円 |
| 経常利益 | 157億円 | 149億円 |
| 当期純利益 | 119億円 | 112億円 |
| ROS | 16.2% | 17.3% |
| ROE | 20.2% | 21.7% |
| FCF | 5億円 | -35億円 |

株主還元
連結配当性向はおおむね35%を目途としている。2026年3月期の期末配当は、当期純利益が前回予想を上回ったため前回予想から2円増配の60円(株式分割前換算300円)を予定しており、連結配当性向は35.2%となる見込み。2027年3月期の期末配当は64円を予定している(連結配当性向はおおむね35%を目途)。なお、2026年3月1日を効力発生日として1株につき5株の割合で株式分割を実施した。
| 項目 | 2025年度(実績) | 2026年度(予想) |
|---|---|---|
| 期末配当 | 60円(株式分割前換算300円) | 64円 |
| 連結配当性向 | 35.2% | おおむね35%目途 |

中期経営計画(芝浦ビジョン2033 Phase 2)
同社は「芝浦ビジョン2033」のPhase 2(2026-2028年度)となる新中期経営計画を策定した。Phase 1(2023-2025年度)では連結売上高・ROSが2023年5月公表時点の中計値を前倒しで達成し、営業利益は4年連続で最高益を更新した。Phase 2では、SPEプレーヤーとしての持続的成長や投資成果活用と戦略開発投資の継続を柱に、Phase 2期間内での連結売上高1,000億円以上の前倒し達成と、ビジョン期間内でのROS20%以上・ROE20%以上維持を目指す。Phase 2の3カ年累計の投資原資は約440億円を見込み、うち株主還元に約105億円、研究開発費に約135億円、事業基盤投資に約75億円を配分する計画。
※本記事は芝浦メカトロニクスが公開したIR資料(直近の通期決算説明資料)に基づく事実整理であり、特定銘柄の売買を推奨するものではありません。数値は開示資料に基づきますが、利益指標の定義や集計方法は会社により異なる場合があります。投資判断はご自身の責任でお願いいたします。