※本記事はアシードホールディングスが公開したIR資料(直近の通期決算説明資料)に基づく事実整理であり、特定銘柄の売買を推奨するものではありません。数値は開示資料に基づきますが、利益指標の定義や集計方法は会社により異なる場合があります。投資判断はご自身の責任でお願いいたします。
アシードホールディングスの2026年3月期連結業績は、売上高25,409百万円(前期比6.0%増)、営業利益1,071百万円(同40.0%増)、経常利益1,418百万円(同29.7%増)、親会社株主に帰属する当期純利益909百万円(同21.5%増)と増収増益になった。主力の自販機運営リテイル事業と飲料製造事業がともに増収増益を確保し、利益を押し上げた。一方で、アシードブリュー㈱東広島飲料工場のPET飲料製造ラインについて2027年2月に廃止することを決定し、2026年3月末の機械装置の残存簿価145百万円を減損処理したほか、河村農園㈱の取得時に計上したのれんの一部も減損処理した。
連結業績(2026年3月期 実績)
主力事業は共に増収増益となった。自販機運営リテイル事業は利益率の改善が奏功し、飲料製造事業は茶葉加工が堅調に推移するとともに、酒類・清涼飲料の製造も数量が徐々に回復して前年の利益を上回った。
| 項目 | 2025年3月期 | 2026年3月期 | 増減率 |
|---|---|---|---|
| 売上高 | 23,969百万円 | 25,409百万円 | 6.0% |
| 営業利益 | 765百万円 | 1,071百万円 | 40.0% |
| 経常利益 | 1,093百万円 | 1,418百万円 | 29.7% |
| 親会社株主に帰属する当期純利益 | 748百万円 | 909百万円 | 21.5% |
セグメント別の状況
自販機運営リテイル事業は、飲料メーカー商品の相次ぐ値上げや消費者の節約志向により自販機離れによる販売数の減少が加速する中、設置条件の改善や不採算機の引き揚げなど利益率改善への取り組みが奏功し、増収増益となった。飲料製造事業は、世界的な抹茶ブームの恩恵を受けて静岡ローストシステム㈱の茶葉加工が堅調に推移したほか、酒類・清涼飲料の製造数量が徐々に増加し前年の利益を上回る水準まで回復した。不動産運用事業、その他事業もそれぞれ増収増益となった。
| セグメント | 指標 | 2025年3月期 | 2026年3月期 |
|---|---|---|---|
| 自販機運営リテイル事業 | 売上高 | 13,614百万円 | 13,892百万円 |
| 自販機運営リテイル事業 | 営業利益 | 240百万円 | 274百万円 |
| 飲料製造事業 | 売上高 | 9,961百万円 | 11,086百万円 |
| 飲料製造事業 | 営業利益 | 809百万円 | 1,043百万円 |
| 不動産運用事業 | 売上高 | 140百万円 | 142百万円 |
| 不動産運用事業 | 営業利益 | 218百万円 | 220百万円 |
| その他事業 | 売上高 | 252百万円 | 288百万円 |
| その他事業 | 営業利益 | 35百万円 | 52百万円 |


通期業績予想
2027年3月期は、売上高27,000百万円(前期比6.3%増)、営業利益1,150百万円(同7.3%増)、経常利益1,500百万円(同5.7%増)、親会社株主に帰属する当期純利益1,000百万円(同9.9%増)を見込む。自販機運営リテイル事業は自販機ごとの採算管理を厳格化して増益を見込むほか、期初に取得した㈲日東ベンディング中国の早期収益化に取り組むが、今期の業績への影響は軽微とする。飲料製造事業は製造加工数量の増加基調の維持を目指す一方、イラン情勢の影響による燃料費の高騰や原材料の値上がりを想定するが、紛争長期化による業績への影響は織り込んでいない。第4四半期にパウチ飲料製造工場の工事が完了し、製造ライン立ち上げ時の試験運転により費用が先行して期間収益を圧迫する見通しで、本格稼働は2028年3月期を予定する。茶葉加工事業は引き続き高水準の受注を見込むものの、原料である茶葉の供給がひっ迫することが想定され、加工数量の増加については慎重に見立てる。金利上昇による営業外費用の増加も見込む。
| 項目 | 2026年3月期実績 | 2027年3月期予想 | 増減率 |
|---|---|---|---|
| 売上高 | 25,409百万円 | 27,000百万円 | 6.3% |
| 営業利益 | 1,071百万円 | 1,150百万円 | 7.3% |
| 経常利益 | 1,418百万円 | 1,500百万円 | 5.7% |
| 親会社株主に帰属する当期純利益 | 909百万円 | 1,000百万円 | 9.9% |

株主還元
1株当たり配当金は2025年3月期18円、2026年3月期22円、2027年3月期予想24円と推移し、配当性向はそれぞれ29.7%、29.8%、29.6%予想である。2026年3月期の期末配当金は2円増配の12円とし、2027年3月期は1株当たり年24円の普通配当を予想する。内部留保はM&A、海外投資、飲料設備等に優先的に充当する方針で、配当性向30%程度を基準に累進配当を継続する。1993年の株式公開以降、減配することなく配当を継続して実施している。
| 項目 | 2025年3月期 | 2026年3月期 | 2027年3月期予想 |
|---|---|---|---|
| 1株当たり配当金 | 18円 | 22円 | 24円 |
| 配当性向 | 29.7% | 29.8% | 29.6% |

トピックス
新商品として「アスター 広島はっさく」「家バル ソルティドッグ」「からだに果実茶」「スポリカ 広島ドラゴンフライズ コラボデザイン」「とろぷる寒天ゼリー」などを発売した。また、連結子会社のアシード㈱が、自販機運営事業を展開する㈲日東ベンディング中国の発行済株式の全株式を取得し、2026年4月1日付で子会社化した。㈲日東ベンディング中国は中国5県(広島県・岡山県・山口県・島根県・鳥取県)で自販機運営事業を展開しており、アシード㈱の営業エリアとも大部分が重複している。
※本記事はアシードホールディングスが公開したIR資料(直近の通期決算説明資料)に基づく事実整理であり、特定銘柄の売買を推奨するものではありません。数値は開示資料に基づきますが、利益指標の定義や集計方法は会社により異なる場合があります。投資判断はご自身の責任でお願いいたします。