※本記事は英和が公開したIR資料(直近の通期決算説明資料)に基づく事実整理であり、特定銘柄の売買を推奨するものではありません。数値は開示資料に基づきますが、利益指標の定義や集計方法は会社により異なる場合があります。投資判断はご自身の責任でお願いいたします。
英和株式会社の2026年3月期(通期)は、売上高48,846百万円(前期比+3.6%)、営業利益2,975百万円(前期比+6.8%)となり、資料は「過去最高業績を更新」としている。営業利益率は6.1%となり、前期比+0.2ptとなった。造船業界向け販売の増加や化学・鉄鋼業界における更新需要の取り込みが寄与した。2027年3月期は人的資本投資及び社内DX投資の拡大により一時的な減益を計画している。
連結業績(2026年3月期 実績)
2026年3月期の売上高は48,846百万円(前期比+3.6%、計画比100.7%)、営業利益は2,975百万円(前期比+6.8%、計画比104.0%)、経常利益は3,044百万円(前期比+6.7%、計画比104.2%)、親会社株主に帰属する当期純利益は2,070百万円(前期比+5.9%、計画比105.6%)だった。売上増加の主因として、資料は造船業界向け販売の増加(生産設備の高稼働を背景)、化学・鉄鋼業界における更新需要や省力化投資需要の獲得、DX関連投資を背景としたソリューション提案の進展を挙げている。利益面では、高付加価値営業(「コト売り」)の推進やクロス・セリングによる商品ミックス改善により収益性が向上したとしている。
| 項目 | 2026年3月期 | 2025年3月期 | 前期比 | 計画比 |
|---|---|---|---|---|
| 売上高 | 48,846百万円 | 47,136百万円 | +3.6% | 100.7% |
| 営業利益 | 2,975百万円 | 2,786百万円 | +6.8% | 104.0% |
| 経常利益 | 3,044百万円 | 2,853百万円 | +6.7% | 104.2% |
| 親会社株主に帰属する当期純利益 | 2,070百万円 | 1,954百万円 | +5.9% | 105.6% |
品目別の状況
品目別売上高は、工業用計測制御機器が23,044百万円(前期22,118百万円)、環境計測・分析機器が4,533百万円(前期3,971百万円)、測定・検査機器が1,704百万円(前期1,796百万円)、産業機械が19,562百万円(前期19,248百万円)だった。資料は増加要因として、造船業界向け各種センサー等の販売の堅調な推移、化学・鉄鋼・建設プラント業界向け販売の伸長を挙げる一方、社会インフラ分野で活用される特殊車両については、トラックシャーシの出荷遅延や架装工程を伴う車両の長納期化の影響を受け販売が減少したとしている。
| 品目 | 2024年3月期 | 2025年3月期 | 2026年3月期 |
|---|---|---|---|
| 工業用計測制御機器 | 20,994百万円 | 22,118百万円 | 23,044百万円 |
| 環境計測・分析機器 | 4,342百万円 | 3,971百万円 | 4,533百万円 |
| 測定・検査機器 | 1,618百万円 | 1,796百万円 | 1,704百万円 |
| 産業機械 | 16,336百万円 | 19,248百万円 | 19,562百万円 |
| 合計 | 43,292百万円 | 47,136百万円 | 48,846百万円 |

通期業績予想(2027年3月期)
2027年3月期の連結業績見通しは、売上高48,500百万円(前期比△0.7%)、営業利益2,660百万円(前期比△10.6%)、経常利益2,720百万円(前期比△10.6%)、親会社株主に帰属する当期純利益1,850百万円(前期比△10.6%)、1株当たり当期純利益292円32銭(前期比△10.6%)としている。資料は、DX・GX・社会資本整備を中心とした需要の継続を背景に売上は概ね前期並みで推移する見込みとする一方、将来の成長に向けた人的資本投資及び経営基盤強化に向けた先行投資により一時的に減益を見込むとしている。利益変動要因として、新人事制度導入に伴う人件費増加、人材育成・教育制度強化による投資拡大、社内DX及び情報基盤整備等の先行投資を挙げている。
| 項目 | 2027年3月期見通し | 2026年3月期実績 | 前期比 | 増減額 |
|---|---|---|---|---|
| 売上高 | 48,500百万円 | 48,846百万円 | △0.7% | △346百万円 |
| 営業利益 | 2,660百万円 | 2,975百万円 | △10.6% | △315百万円 |
| 経常利益 | 2,720百万円 | 3,044百万円 | △10.6% | △324百万円 |
| 親会社株主に帰属する当期純利益 | 1,850百万円 | 2,070百万円 | △10.6% | △220百万円 |
| 1株当たり当期純利益 | 292円32銭 | 327円11銭 | △10.6% | △34円79銭 |

財務状況
2026年3月期末の資産合計は32,784百万円(前期末33,123百万円)で、うち流動資産27,615百万円(前期末28,615百万円)、固定資産5,168百万円(前期末4,508百万円)だった。負債純資産合計も同額で、流動負債13,562百万円(前期末15,942百万円)、固定負債230百万円(前期末224百万円)、純資産18,990百万円(前期末16,956百万円、増減額+2,033百万円)だった。自己資本比率は57.9%(前期末51.2%)となった。純資産の増減要因として、資料は配当金の支払い(537百万円)による減少と、当期純利益(2,070百万円)等による増加を挙げている。電子記録債務は3,819百万円(△2,756百万円)となり、仕入債務の支払い条件の変更により減少したとしている。
中期経営計画の進捗
創業80周年に向けた中期経営計画の最終年度である2026年3月期の実績は、売上高48,846百万円、経常利益3,044百万円、ROE11.5%だった。2027年3月期計画は売上高48,500百万円で、ROE11%以上を中期的に目指す収益性水準としている。資料は2027年3月期を「成長基盤強化に向けた先行投資フェーズ」と位置付け、人的資本投資及び社内DX投資の拡大により一時的な減益を見込むとしている。また、2027年5月に本社を大阪市北浜(淀屋橋エリア)へ移転する予定であるとしている。

株主還元
普通配当は第76期(2023年3月期)53円、第77期(2024年3月期)65円、第78期(2025年3月期)80円、第79期(2026年3月期)96円、第80期(2027年3月期・予想)96円としている。2026年3月期の期末配当金は、2026年6月開催予定の株主総会にて付議予定としている。株主優待としてクオ・カードを進呈する制度があり、毎年3月末日現在の株主名簿に記載された株主を対象に、保有株式数と継続保有年数に応じて500円分〜2,000円分を進呈するとしている。
| 期 | 配当金(1株当たり) |
|---|---|
| 第76期(2023年3月期) | 53円 |
| 第77期(2024年3月期) | 65円 |
| 第78期(2025年3月期) | 80円 |
| 第79期(2026年3月期) | 96円(期末配当は2026年6月開催予定の株主総会にて付議予定) |
| 第80期(2027年3月期・予想) | 96円 |

※本記事は英和が公開したIR資料(直近の通期決算説明資料)に基づく事実整理であり、特定銘柄の売買を推奨するものではありません。数値は開示資料に基づきますが、利益指標の定義や集計方法は会社により異なる場合があります。投資判断はご自身の責任でお願いいたします。