※本記事はキユーソー流通システムが公開したIR資料(直近の通期決算説明資料)に基づく事実整理であり、特定銘柄の売買を推奨するものではありません。数値は開示資料に基づきますが、利益指標の定義や集計方法は会社により異なる場合があります。投資判断はご自身の責任でお願いいたします。
キユーソー流通システムの2025年11月期連結業績は、営業収益202,602百万円(前期比+3.8%)、営業利益5,644百万円(同+1.5%)となり、増収増益を確保した。一方、経常利益は前期に計上した一過性収益の減少や支払利息の増加などにより4,820百万円(同△1.4%)、親会社株主に帰属する当期純利益は2,648百万円(同△0.5%)と、いずれも前期を下回った。2026年11月期は営業収益・営業利益で前年並みを見込むものの、経常利益・当期純利益は減益を予想している。
連結業績(2025年11月期 実績)
営業収益は、共同物流事業における適正料金施策や既存取引の拡大に加え、関連事業における車両・燃料販売やインドネシアの配送業務の取引拡大などにより前年を上回った。営業利益は、関連事業の海外における保管貨物の減少が利益を押し下げた一方、国内では労務費の増加や運送・倉庫のコストアップに対し、期初想定を上回る適正料金施策やコスト改善などにより増益となった。経常利益は、前期に計上した一過性収益の減少や支払利息の増加などにより前年を下回った。ROA(総資産経常利益率)は3.6%(前期3.9%)、ROE(自己資本当期純利益率)は6.0%(前期6.4%)となった。
| 項目 | 2025年11月期 | 2024年11月期 | 増減 |
|---|---|---|---|
| 営業収益 | 202,602百万円 | 195,192百万円 | +7,410百万円(+3.8%) |
| 営業利益 | 5,644百万円 | 5,562百万円 | +81百万円(+1.5%) |
| 営業利益率 | 2.8% | 2.9% | △0.1pt |
| 経常利益 | 4,820百万円 | 4,887百万円 | △67百万円(△1.4%) |
| 親会社株主に帰属する当期純利益 | 2,648百万円 | 2,660百万円 | △12百万円(△0.5%) |
| 1株当たり当期純利益 | 106.54円 | 107.04円 | △0.50円(△0.5%) |
セグメント別の状況
セグメント別に見ると、共同物流事業は適正料金施策や既存取引の拡大により増収増益、専用物流事業はチェーンストアに関する取引減少などで減収となったものの適正料金施策や収益の適正化により増益、関連事業は国内の車両・燃料販売の増加やインドネシアの配送業務の取引拡大により増収となったものの、インドネシアにおける保管貨物の減少により減益となった。
| セグメント | 指標 | 2025年11月期 | 2024年11月期 |
|---|---|---|---|
| 共同物流事業 | 営業収益 | 137,082百万円 | 132,581百万円 |
| 共同物流事業 | 営業利益 | 2,964百万円 | 2,558百万円 |
| 専用物流事業 | 営業収益 | 39,902百万円 | 40,025百万円 |
| 専用物流事業 | 営業利益 | 1,446百万円 | 1,322百万円 |
| 関連事業 | 営業収益 | 25,617百万円 | 22,584百万円 |
| 関連事業 | 営業利益 | 1,198百万円 | 1,643百万円 |
| 合計 | 営業収益 | 202,602百万円 | 195,192百万円 |
| 合計 | 営業利益 | 5,644百万円 | 5,562百万円 |

2026年11月期業績予想
2026年11月期の連結業績予想は、営業収益205,000百万円(前期比+1.2%)、営業利益5,700百万円(同+1.0%)と、営業収益・営業利益は前年並みを見込む。一方、経常利益は4,400百万円(同△8.7%)、親会社株主に帰属する当期純利益は2,100百万円(同△20.7%)と、前期に計上した一過性収益の減少や支払利息の増加などにより減益を見込んでいる。セグメント別では、共同物流事業は更なるコストアップを見込み営業利益は減益予想、専用物流事業は既存事業の安定に加え効率化や新たな収益確保に取り組み前年並みを見込む、関連事業は新冷蔵庫や地方拠点を活用した新たな収益確保により増益を見込んでいる。
| 項目 | 2026年11月期(予想) | 2025年11月期(実績) |
|---|---|---|
| 営業収益 | 205,000百万円 | 202,602百万円 |
| 営業利益 | 5,700百万円 | 5,644百万円 |
| 営業利益率 | 2.8% | 2.8% |
| 経常利益 | 4,400百万円 | 4,820百万円 |
| 親会社株主に帰属する当期純利益 | 2,100百万円 | 2,648百万円 |
| 1株当たり当期純利益 | 84.48円 | 106.54円 |

株主還元
配当方針として、第8次中期経営計画においては健全な財務基盤を確保したうえで、新領域への成長投資や業績などを勘案しながら増配をめざすとしている。2025年11月期の期末配当金は14円(記念配当2円を含む)を予定し、2026年11月期の年間配当金は24円を予定している。
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 2025年11月期 期末配当金(予定) | 14円(記念配当2円を含む) |
| 2026年11月期 年間配当金(予定) | 24円 |

中期経営計画/トピック
同社は第8次中期経営計画(2025-2028年11月期)において、「物流の持続性確保と新たな価値創出」をテーマに掲げ、基本方針として「国内事業の整備」「新領域の拡充と更なる開拓」「経営基盤の強化」の3点を推進している。

施策の進捗としては、中井営業所(神奈川県)への太陽光発電設備導入、株式会社T2が開発した自動運転トラックを用いた幹線輸送の実証実験への参加、グループ合同の採用サイト新設などに取り組んだ。また、加藤産業株式会社・キユーピー株式会社との協業によるASNデータ(事前出荷情報)を活用した検品レスの取り組みが、サプライチェーンイノベーション大賞2025にて優秀賞を受賞した。新領域では、インドネシアにおいて赤十字の血漿の集荷・保管・出庫サービスを開始したほか、国営ペリカナン社との協力協定により水産分野でのシナジーをめざす取り組みを進めている。
※本記事はキユーソー流通システムが公開したIR資料(直近の通期決算説明資料)に基づく事実整理であり、特定銘柄の売買を推奨するものではありません。数値は開示資料に基づきますが、利益指標の定義や集計方法は会社により異なる場合があります。投資判断はご自身の責任でお願いいたします。