※本記事はAB&Companyが公開したIR資料(直近の通期決算説明資料)に基づく事実整理であり、特定銘柄の売買を推奨するものではありません。数値は開示資料に基づきますが、利益指標の定義や集計方法は会社により異なる場合があります。投資判断はご自身の責任でお願いいたします。
AB&Companyの2025年10月期は、新規出店に加え美容室運営法人3社のM&A実行により売上収益が前期比+6.6%の19,378百万円となった。一方で営業利益はM&A実行に伴う一過性費用(93百万円)等の発生により前期比▲6.3%の1,630百万円と減益になった。通期計画(売上収益19,939百万円、営業利益2,070百万円)との対比では、営業利益は約20%強の未達で着地した。
連結業績(2025年10月期 実績)
売上収益は19,378百万円(前期比+6.6%)、営業利益は1,630百万円(前期比▲6.3%)、調整後EBITDAは2,236百万円(前期比▲4.8%)となった。税引前当期利益は1,489百万円で、前期(2024年10月期)の1,581百万円から減少した。当期利益は893百万円で、一部不採算法人の繰延税金資産取り崩しの影響(▲85百万円)があった。
| 項目 | 当期(2025年10月期) | 前期(2024年10月期) | 増減 |
|---|---|---|---|
| 売上収益 | 19,378百万円 | 開示なし | +6.6% |
| 営業利益 | 1,630百万円 | 開示なし | ▲6.3% |
| 調整後EBITDA | 2,236百万円 | 開示なし | ▲4.8% |
| 税引前当期利益 | 1,489百万円 | 1,581百万円 | 開示なし |
| 当期利益 | 893百万円 | 開示なし | 開示なし |
通期計画との対比では、売上収益は計画19,939百万円に対し進捗率97.2%、営業利益は計画2,070百万円に対し進捗率78.8%、税引前当期利益は計画1,920百万円に対し進捗率77.6%、当期利益は計画1,261百万円に対し進捗率70.9%だった。資料は、各種コスト増や新規出店数の伸び悩み、M&A実行による一過性費用等の発生により営業利益が計画未達で着地したとしている。
| 項目 | 実績 | 通期計画 | 進捗率 |
|---|---|---|---|
| 売上収益 | 19,378百万円 | 19,939百万円 | 97.2% |
| 営業利益 | 1,630百万円 | 2,070百万円 | 78.8% |
| 税引前当期利益 | 1,489百万円 | 1,920百万円 | 77.6% |
| 当期利益 | 893百万円 | 1,261百万円 | 70.9% |
セグメント別の状況
直営美容室運営事業は3社のM&A実行等により増収となったが、Agu既存店舗の減損・閉店除去損等(その他費用78百万円、4Q)の影響でセグメント利益は前期の139百万円からセグメント損失20百万円に転じた。フランチャイズ事業は安定的な増収増益基調が継続し、売上収益2,945百万円(前期比+9.4%)、セグメント利益1,190百万円(前期比+8.5%)となった。インテリアデザイン事業は累計ベースで新規出店の伸び悩みから直営・FC向け売上が前年割れとなり、売上収益2,243百万円(前期比▲6.2%)、セグメント利益67百万円(前期比▲40.9%)となった。
| セグメント | 指標 | 当期(2025年10月期) | 前期(2024年10月期) |
|---|---|---|---|
| 直営美容室運営事業 | 売上収益 | 15,746百万円 | 14,847百万円 |
| 直営美容室運営事業 | セグメント利益 | ▲20百万円 | 139百万円 |
| フランチャイズ事業 | 売上収益 | 2,945百万円 | 2,693百万円 |
| フランチャイズ事業 | セグメント利益 | 1,190百万円 | 1,097百万円 |
| インテリアデザイン事業 | 売上収益 | 2,243百万円 | 2,392百万円 |
| インテリアデザイン事業 | セグメント利益 | 67百万円 | 114百万円 |

通期業績予想(2026年10月期)
2026年10月期は売上収益22,897百万円(前期比+18.2%)、営業利益2,400百万円(前期比+47.1%)、税引前利益2,230百万円(前期比+49.7%)、当期利益1,471百万円(前期比+64.6%)を計画する。資料は各段階利益で+40%を超える増加を見込み、前年対比の増益要因(営業利益ベース)は直営セグメントにおける増益としている。セグメント別売上(外部売上ベース)は、直営+14.1%、フランチャイズ+9.0%、インテリアデザイン+32.1%の増収を見込むとしており、直営セグメント増収の主因は2025年10月期に実行した3件のM&Aによるものとしている。
| 項目 | 予想(2026年10月期) | 前期(2025年10月期・実績) | 前期比 |
|---|---|---|---|
| 売上収益 | 22,897百万円 | 19,378百万円 | +18.2% |
| 営業利益 | 2,400百万円 | 1,630百万円 | +47.1% |
| 税引前利益 | 2,230百万円 | 1,489百万円 | +49.7% |
| 当期利益 | 1,471百万円 | 893百万円 | +64.6% |

店舗数・出退店の状況
2025年10月期は既存店の強化を優先したことから、店舗純増数は計画125店に対し実績71店と低調な着地となった。2026年10月期の店舗純増数は、競争環境の激化から保守的に65店舗純増を計画するとしている。
株主還元
配当方針は「配当性向50%を基準に算出した額と1株当たり60円の高い方」へ変更し、2026年1月実施分から適用するとしている。キャッシュ・フロー計算書によれば、支払配当金は2025年10月期4Qで397百万円(前期4Q:422百万円)だった。株主優待については、今後も新商品開発を継続し、商品ラインナップを拡充予定としている。想定問答では、2025年9月の増配開示・株主優待の内容変更について、細かくシミュレーションのうえで判断しておりキャッシュフロー上の問題はなく、経営環境に大きな変化がない限り数年単位で最適化を図る内容と説明している。

中期経営計画
資料の想定問答では、中期経営計画で掲げた2026年10月期の営業利益計画26.5億円に対し、今回開示の業績予想は24.0億円であるとし、達成可能性が完全に消失したとは認識していないが達成ハードルは高いとしている。2025年10月期営業利益実績16.3億円から2026年10月期業績予想24.0億円への増益要素として、①M&A関連損益+2.3億円、②直営セグメント(M&A関連影響除く)+3.0億円(うち減価償却費見直しによる減少+2.1億円、既存店のスクラップ&ビルド影響等+0.9億円)、③フランチャイズセグメント+1.5億円、④インテリアデザインセグメント+0.5億円、⑤全社費用低減+0.4億円を挙げている。

※本記事はAB&Companyが公開したIR資料(直近の通期決算説明資料)に基づく事実整理であり、特定銘柄の売買を推奨するものではありません。数値は開示資料に基づきますが、利益指標の定義や集計方法は会社により異なる場合があります。投資判断はご自身の責任でお願いいたします。