※本記事は日本航空が公開したIR資料(直近の通期決算説明資料)に基づく事実整理であり、特定銘柄の売買を推奨するものではありません。数値は開示資料に基づきますが、利益指標の定義や集計方法は会社により異なる場合があります。投資判断はご自身の責任でお願いいたします。
日本航空(JAL)の2026年3月期(FY25)連結業績は、売上収益20,125億円(前期比+1,684億円、+9.1%)、EBIT2,180億円(同+455億円、+26.4%)、純利益1,376億円(同+305億円、+28.6%)となった。好調な国際線と需要喚起が奏功した国内線、高収益なマイル/金融事業の成長が貢献し、EBITは期中の上方修正値を上回り過去最高益を達成した。中期経営計画の最終年度(FY25)の経営目標(財務)はすべて達成した。期末配当案は1株当たり50円、年間配当案は96円(配当性向31.3%)。2027年3月期(FY26)は増収ながら費用増によりEBIT・純利益とも減益を予想している。
連結業績(当期 実績)
売上収益は国際線の好調、国内線の需要喚起、高収益なマイル/金融事業の成長により前期比+1,684億円(+9.1%)の20,125億円。EBITは同+455億円(+26.4%)の2,180億円で上方修正値を上回り過去最高益、EBITマージンは10.8%(+1.5pt)。EBITDAは3,841億円(+17.0%)、純利益は1,376億円(+28.6%)となった。
| 項目 | 当期(FY25) | 前期(FY24) | 増減 |
|---|---|---|---|
| 売上収益 | 20,125億円 | 18,440億円 | +1,684億円 (+9.1%) |
| EBIT | 2,180億円 | 1,724億円 | +455億円 (+26.4%) |
| EBITマージン | 10.8% | 9.4% | +1.5pt |
| EBITDA | 3,841億円 | 3,282億円 | +558億円 (+17.0%) |
| 純利益 | 1,376億円 | 1,070億円 | +305億円 (+28.6%) |
セグメント別(事業別)の状況
FY25Q4単独ベースでは、フルサービスキャリア(FSC)は国際・国内旅客需要の取り込みと単価向上、貨物専用機の活用により増収増益。LCCはインバウンド需要を確実に取り込み増収を維持。マイル/金融・コマースはEBITマージン約20%の高収益モデルを確立し、事業ポートフォリオ変革をけん引して増収増益。その他(旅行・受託等)は受託事業がけん引し増収増益となった。
| セグメント | 指標 | 当期(FY25Q4単独) | 前年同期差 |
|---|---|---|---|
| フルサービスキャリア(FSC) | 売上収益 | 3,907億円(旅客3,447億円・貨物460億円) | 旅客+263億円・貨物+80億円 |
| フルサービスキャリア(FSC) | EBIT | 181億円 | +56億円 |
| LCC | 売上収益 | 283億円 | +15億円 |
| LCC | EBIT | 19億円 | ▲10億円 |
| マイル/金融・コマース | 売上収益 | 554億円 | +61億円 |
| マイル/金融・コマース | EBIT | 116億円 | +40億円 |
| その他(旅行・受託等) | 売上収益 | 669億円 | +2億円 |
| その他(旅行・受託等) | EBIT | 72億円 | +22億円 |

通期業績予想
2027年3月期(FY26)の連結業績予想は、売上収益20,950億円(前期比+824億円、+4.1%)の増収を見込む一方、燃油費・整備費等の費用増加により、EBITは1,800億円(同▲380億円、▲17.4%)、純利益は1,100億円(同▲276億円、▲20.1%)を予想。EBITマージンは8.6%(▲2.2pt)、EBITDAは3,600億円(▲6.3%)となる見通し。
| 項目 | 予想(FY26) | 前期(FY25実績) |
|---|---|---|
| 売上収益 | 20,950億円 | 20,125億円 |
| EBIT | 1,800億円 | 2,180億円 |
| EBITマージン | 8.6% | 10.8% |
| EBITDA | 3,600億円 | 3,841億円 |
| 純利益 | 1,100億円 | 1,376億円 |
| セグメント | 指標 | FY26予想 | FY25実績 |
|---|---|---|---|
| フルサービスキャリア | 売上収益 | 16,420億円 | 15,874億円 |
| フルサービスキャリア | EBIT | 1,040億円 | 1,450億円 |
| LCC | 売上収益 | 1,320億円 | 1,149億円 |
| LCC | EBIT | 130億円 | 96億円 |
| マイル/金融・コマース | 売上収益 | 2,330億円 | 2,222億円 |
| マイル/金融・コマース | EBIT | 510億円 | 455億円 |
| その他(旅行・受託等) | 売上収益 | 2,760億円 | 2,590億円 |
| その他(旅行・受託等) | EBIT | 140億円 | 191億円 |

株主還元
FY25の期末配当案は1株当たり50円、年間配当案は96円(配当性向31.3%)。2026年4月30日開催の取締役会において、普通株式の希薄化を伴わない資金調達手段として第1回社債型種類株式(発行額2,000億円)の発行を決議した。普通株式への還元は従来通り、普通株式に係る純利益を基に「利益拡大による増配」と「機動的な自己株式取得」を実行する方針で、配当性向35%程度・総還元性向35〜50%程度を目安とする。社債型種類株式については発行時に定めた優先配当の範囲で、普通株式に優先して支払う。

財務基盤(参考)
FY25期末の総資産は31,987億円(前期末比+4,038億円)、自己資本は12,896億円(同+3,145億円)、自己資本比率は40.3%(+5.4pt)。有利子負債は8,759億円(同▲201億円)、D/Eレシオは0.7倍、ネットD/Eレシオはマイナス0.1倍(ハイブリッド・ファイナンス等考慮後)でネットキャッシュの健全な水準を維持した。フリーキャッシュフローは2,117億円の黒字(同+1,113億円)。ROICは9.5%(+1.4pt)、ROEは12.2%(+0.8pt)となった。

中期経営計画 目標達成状況
中期経営計画の最終年度であるFY25の経営目標(財務)はすべて達成した。EBITマージン(目標10%以上)は実績10.8%、ROIC(目標9%)は実績9.5%、EPS(目標¥290レベル)は実績¥306となった。全ての四半期において売上収益は再上場後の過去最高となり、対前年で増収増益を達成した。
※本記事は日本航空が公開したIR資料(直近の通期決算説明資料)に基づく事実整理であり、特定銘柄の売買を推奨するものではありません。数値は開示資料に基づきますが、利益指標の定義や集計方法は会社により異なる場合があります。投資判断はご自身の責任でお願いいたします。