※本記事はナレルグループが公開したIR資料(直近の通期決算説明資料)に基づく事実整理であり、特定銘柄の売買を推奨するものではありません。数値は開示資料に基づきますが、利益指標の定義や集計方法は会社により異なる場合があります。投資判断はご自身の責任でお願いいたします。
株式会社ナレルグループは2025年10月期通期の連結業績(IFRS)を発表した。売上収益は24,158百万円(前期比+11.8%、計画比△5.8%)と増収を達成した一方、採用投資をはじめとした成長投資を優先した結果、営業利益は2,827百万円(前期比△9.1%、計画比△14.6%)、親会社の所有者に帰属する当期利益は2,086百万円(前期比△4.6%、計画比△10.5%)といずれも減益となった。期末配当は当初計画どおり60円とし、中間配当55円とあわせて年間配当は115円(前期比+5円)とした。
連結業績(2025年10月期 通期実績)
在籍人数・稼働人数が着実に伸長したことにより増収を達成した。採用プロセスの見直しと積極的な採用投資が奏功して下期の採用人数は回復したものの、採用投資に加え営業・採用の基盤強化である成長投資を優先した結果、減益となった。4Q(8月~10月)の売上収益は6,232百万円(前年同期比+7.3%)と増収だったが、営業利益は565百万円(同△41.2%)の減益だった。期初計画に対しては、下期に成長投資を優先したことから計画未達となった。
| 項目 | 2024年10月期(前期) | 2025年10月期(当期) | 前年同期比 |
|---|---|---|---|
| 売上収益 | 21,608百万円 | 24,158百万円 | +11.8% |
| 売上総利益 | 5,940百万円 | 6,237百万円 | +5.0% |
| 営業利益 | 3,110百万円 | 2,827百万円 | △9.1% |
| 税引前当期利益 | 3,059百万円 | 2,758百万円 | △9.8% |
| 親会社所有者帰属当期利益 | 2,187百万円 | 2,086百万円 | △4.6% |

セグメント別業績
建設ソリューション事業・ITソリューション事業ともに、技術者の稼働人数が増加したことを背景に2桁の増収となった。一方、積極的な採用投資により、両事業とも営業利益は前期を下回った。建設ソリューション事業は売上収益21,642百万円(前年同期比+11.9%)・営業利益2,247百万円(同△13.8%)、ITソリューション事業は売上収益2,515百万円(同+11.2%)・営業利益135百万円(同△8.2%)。調整額(セグメント間取引消去や株式会社ナレルグループに対する経営指導料など)は444百万円(前期比+25.0%)。
| セグメント | 指標 | 2024年10月期(前期) | 2025年10月期(当期) |
|---|---|---|---|
| 建設ソリューション | 売上収益 | 19,347百万円 | 21,642百万円 |
| 建設ソリューション | 営業利益 | 2,607百万円 | 2,247百万円 |
| ITソリューション | 売上収益 | 2,261百万円 | 2,515百万円 |
| ITソリューション | 営業利益 | 147百万円 | 135百万円 |
| 調整額 | 営業利益 | 355百万円 | 444百万円 |
| 合計 | 売上収益 | 21,608百万円 | 24,158百万円 |
| 合計 | 営業利益 | 3,110百万円 | 2,827百万円 |

主要KPI(子会社別)
建設ソリューション事業を担う主力子会社ワールドコーポレーションの2025年10月度の技術者在籍人数は3,687人(前期比+13.8%)、稼働人数は3,248人となり、通期平均稼働人数は3,136人(前期比+318人)に増加した。一方、プロジェクトの切り替え時の待機者の発生や首都圏での営業苦戦などにより、稼働率(研修中除く)は92.6%(前期比△1.6pt)と前期を下回った。通期の平均契約単価は519千円(前年同期比+9千円)。通期の採用人数は1,985人(前期比+180人)となった一方、退職率は31.1%(前期比+2.0pt)に上昇した。
ITソリューション事業を担う子会社ATJCの2025年10月度の在籍人数は430人(前期比+26人)、稼働人数は365人(同+8人)、通期平均稼働人数は362人(前期比+20人)、稼働率は92.2%。通期の平均契約単価は524千円(前期比+10千円)。通期の採用人数は161人(前期比+10人)、退職率は23.6%(前期比+1.3pt)だった。

財務状態・キャッシュ・フロー
配当金の支払いや借入金の返済があったが、現金及び現金同等物は前期末比で約3億円増加し、純有利子負債はゼロに近い水準となった。利益剰余金の増加によりのれん比率は低下し、1倍を下回る0.97倍となった。連結キャッシュ・フローは、営業活動によるキャッシュ・フローが2,298百万円、投資活動によるキャッシュ・フローが△197百万円、財務活動によるキャッシュ・フローが△1,923百万円。1Qより全国建設人材協会を新規連結しており、新規連結に伴う現金及び現金同等物の増加額は127百万円だった。
| 項目 | 2024年10月期末 | 2025年10月期末 |
|---|---|---|
| 現金及び現金同等物 | 4,516百万円 | 4,822百万円 |
| のれん | 14,074百万円 | 14,074百万円 |
| 資産合計 | 23,617百万円 | 24,562百万円 |
| 負債合計 | 10,176百万円 | 10,083百万円 |
| 資本合計 | 13,440百万円 | 14,478百万円 |
| 純有利子負債 | 1,054百万円 | 34百万円 |
| のれん比率 | 1.05倍 | 0.97倍 |
株主還元
2025年10月期の期末配当は当初計画どおり60.00円とした。中間配当55.00円とあわせて年間配当は115.00円(前期比+5.00円)となり、基本的1株当たり当期利益に対する配当性向は48.2%。
| 決算期 | 中間配当 | 期末配当 | 年間配当計 |
|---|---|---|---|
| 2023年10月期 | – | 95円 | 95円 |
| 2024年10月期 | 50円 | 60円 | 110円 |
| 2025年10月期 | 55円 | 60円 | 115円 |

※本記事はナレルグループが公開したIR資料(直近の通期決算説明資料)に基づく事実整理であり、特定銘柄の売買を推奨するものではありません。数値は開示資料に基づきますが、利益指標の定義や集計方法は会社により異なる場合があります。投資判断はご自身の責任でお願いいたします。