川崎汽船

川崎汽船、2025年度は経常損益1,091億円に減益 純利益1,329億円、通期配当120円を維持

決算サマリー 2026.08.10
川崎汽船、2025年度は経常損益1,091億円に減益 純利益1,329億円、通期配当120円を維持

※本記事は川崎汽船が公開したIR資料(直近の通期決算説明資料)に基づく事実整理であり、特定銘柄の売買を推奨するものではありません。数値は開示資料に基づきますが、利益指標の定義や集計方法は会社により異なる場合があります。投資判断はご自身の責任でお願いいたします。

川崎汽船は2026年5月8日、2025年度(2025年4月~2026年3月期)通期決算を発表した。連結売上高は10,183億円(前期比△295億円)、経常損益はコンテナ船事業の大幅減益により1,091億円(前期比△1,989億円)となった。親会社株主に帰属する当期純損益は、保有船舶や子会社株式の売却、繰延税金資産にかかる法人税等調整額の見直しなどにより1,329億円(前期比△1,723億円)となった。株主還元は期末配当60円/株を実施し、通期では120円/株を確保した。

目次

連結業績(当期 実績)

売上高は10,183億円、営業損益は主に自動車船事業の減益により841億円、経常損益はコンテナ船事業の大幅減益により1,091億円となった。財務面では自己資本が18,027億円(前期比+1,542億円)に増加し、自己資本比率は76.9%(前期比+2.3ポイント)、DERは16.4%(前期比△4.5ポイント)に改善した。なお2025年度末のオフバランス傭船料(6,000~7,000億円)を含む自己資本比率は59~61%。

項目当期(2025年度)前期(2024年度)増減額
売上高10,183億円10,479億円△295億円
営業損益841億円1,028億円△186億円
経常損益1,091億円3,080億円△1,989億円
親会社株主に帰属する当期純損益1,329億円3,053億円△1,723億円

セグメント別の状況

製品物流セグメントの内数であるコンテナ船事業は、米国の通商政策や中東情勢の影響を受けるなか、新造船竣工に伴う船費増加や運賃低下により大幅減益。同じく内数の自動車船事業は輸送台数が微増したものの、運航費増加や中東情勢の影響で減益となった。ドライバルクは下半期に市況が回復したが、24年度末から25年度1Qにかけての市況低迷や積地争議、修繕費増などにより通期では減益。エネルギー資源は長期契約により安定収益を確保したうえ、前期の減損損失剥落や25年度の税効果見直しによる一過性利益で増益した。

セグメント指標当期(2025年度)前期(2024年度)
ドライバルク売上高2,927億円3,223億円
ドライバルク経常損益109億円132億円
エネルギー資源売上高1,006億円1,019億円
エネルギー資源経常損益96億円49億円
製品物流売上高6,164億円6,128億円
製品物流経常損益908億円2,936億円
製品物流(うち自動車船事業)経常損益512億円764億円
製品物流(うちコンテナ船事業)経常損益240億円2,060億円
その他経常損益22億円9億円
本部・調整経常損益△46億円△47億円
合計売上高10,183億円10,479億円
合計経常損益1,091億円3,080億円
セグメント別通期業績
出典:川崎汽船 2025年度 通期 決算補足説明資料 P.5
2025年度連結決算概要
出典:川崎汽船 2025年度 通期 決算補足説明資料 P.4

通期業績予想

2026年度の通期業績予想は、売上高10,200億円、営業損益830億円、経常損益は中東情勢などの地政学的懸念や為替評価損等を含め91億円減益の1,000億円を見込む。前提は為替レート150.82円/ドル、燃料油価格697ドル/MT。ホルムズ海峡は6月末まで閉鎖継続・7月以降通峡再開、スエズ運河は通年通峡見込まず喜望峰経由継続を前提としている。

項目予想(2026年度)前期(2025年度実績)
売上高10,200億円10,183億円
営業損益830億円841億円
経常損益1,000億円1,091億円
親会社株主に帰属する当期純損益950億円1,329億円
2026年度通期業績予想及び変動要素
出典:川崎汽船 2025年度 通期 決算補足説明資料 P.7

株主還元

2025年度の期末配当は60円/株(26年2月公表通り)で、中間配当60円/株と合わせ通期では120円/株となった。2026年度の年間配当予定も120円/株(中間・期末各60円/株)。25年5月に公表した中計期間中の500億円以上の機動的な追加還元の時期・手法は引き続き検討中としている。

項目2025年度(実績)2026年度(予定)
中間配当60円/株60円/株
期末配当60円/株60円/株
年間配当合計120円/株120円/株(予定)
株主還元政策
出典:川崎汽船 2025年度 通期 決算補足説明資料 P.13

中期経営計画

現中期経営計画(22~26年度)では、中計期間の営業CF1.5兆円、投資CF6,100億円、株主還元8,000億円以上(いずれも26年2月公表比変更なし)を予定。26年度のROICは5%を見込む(中計目標値は26年度6~7%)。稼ぐ力の強化と資本効率改善によりROE10%以上の持続的達成、PBR1.0倍以上への復帰・維持・向上を目指す。25年3月28日に指名委員会等設置会社へ移行した。次期中期経営計画は26年度中に公表予定。

※本記事は川崎汽船が公開したIR資料(直近の通期決算説明資料)に基づく事実整理であり、特定銘柄の売買を推奨するものではありません。数値は開示資料に基づきますが、利益指標の定義や集計方法は会社により異なる場合があります。投資判断はご自身の責任でお願いいたします。

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