神奈川中央交通

神奈川中央交通、2026年3月期は増収減益 営業利益は期初予想から大幅増

決算サマリー 2026.08.14
神奈川中央交通、2026年3月期は増収減益 営業利益は期初予想から大幅増

※本記事は神奈川中央交通が公開したIR資料(直近の通期決算説明資料)に基づく事実整理であり、特定銘柄の売買を推奨するものではありません。数値は開示資料に基づきますが、利益指標の定義や集計方法は会社により異なる場合があります。投資判断はご自身の責任でお願いいたします。

神奈川中央交通は2026年3月期、売上高1,267.7億円(前期比+7.3%)、営業利益67.7億円(同▲8.3%)、経常利益66.6億円(同▲14.0%)、親会社株主に帰属する当期純利益36.1億円(同▲28.8%)を計上した。投資に伴う減価償却費や人件費の増加により対前年では減益となったものの、燃料費の低下や商用車ビジネスの想定以上の伸長により、営業利益は期初予想(48.7億円)を大幅に上回って着地した(期初予想比+39.1%)。2027年3月期は売上高1,297.0億円(同+2.3%)、営業利益62.0億円(同▲8.5%)、当期純利益37.3億円(同+3.0%)を見込み、年間配当90円(配当性向29.6%)で前年度と同額の配当を継続する予定である。

目次

連結業績(2026年3月期 実績)

2026年3月期の連結業績は、売上高1,267.7億円(前期比+7.3%)、営業利益67.7億円(同▲8.3%、売上高比5.3%)、経常利益66.6億円(同▲14.0%)、親会社株主に帰属する当期純利益36.1億円(同▲28.8%)となった。期初予想対比では売上高+5.9%、営業利益+39.1%、経常利益+43.3%、当期純利益+43.6%といずれも上回った。人件費および減価償却費の増加により対前年で減益となったものの、EBITDA(営業利益+減価償却費)は13,233百万円(前期比+2.0%)と増加し、減価償却費は6,457百万円(同+15.6%)に拡大した。

項目2026年3月期(百万円)2025年3月期(百万円)増減(%)
売上高126,773118,149+7.3
営業利益6,7767,388▲8.3
経常利益6,6647,745▲14.0
親会社株主に帰属する当期純利益3,6195,083▲28.8
2026年3月期決算サマリー
出典:2026年3月期 決算説明資料 P.4

セグメント別の状況

セグメント別では、旅客自動車事業は人件費や減価償却費の増加により対前年で減益となったが、増収や燃料費の減少等により期初予想からは増益となった。不動産事業は賃貸施設の維持更新費用の増加により減益。自動車販売事業は商用車の車検・整備入庫台数の増加と単価向上により増益。その他の事業は商用車架装事業において営業活動強化により受注が伸び増益となった。

セグメント指標2026年3月期(百万円)2025年3月期(百万円)増減(%)
旅客自動車売上高57,90857,219+1.2
旅客自動車営業利益2,2322,799▲20.2
不動産売上高6,8426,723+1.8
不動産営業利益1,5882,179▲27.1
自動車販売売上高44,90738,586+16.4
自動車販売営業利益1,6871,405+20.0
その他売上高30,12130,788▲2.2
その他営業利益1,6021,375+16.6
事業ポートフォリオの変革イメージ(営業利益構成)
出典:2026年3月期 決算説明資料 P.20

通期業績予想(2027年3月期)

2027年3月期は、旅客自動車事業の運賃改定や不動産事業の増収が寄与し、売上高1,297.0億円(前期比+2.3%)を見込む。設備投資による減価償却費の増加や待遇改善による人件費の増加により、営業利益は62.0億円(同▲8.5%)、経常利益は56.3億円(同▲15.5%)と減益を予想する一方、親会社株主に帰属する当期純利益は37.3億円(同+3.0%)を見込む。セグメント別では、旅客自動車事業は運賃改定効果により増収増益、不動産事業はM&A効果の通期寄与により対前年増収増益、自動車販売事業は販売台数減の影響を受けつつも整備収入の増加等により対計画では上振れ、その他の事業は商用車架装事業の受注増により対計画では上振れを見込む。

項目2027年3月期(予想・百万円)2026年3月期(百万円)増減(%)
売上高129,700126,773+2.3
営業利益6,2006,776▲8.5
経常利益5,6306,664▲15.5
親会社株主に帰属する当期純利益3,7303,619+3.0
セグメント指標2027年3月期(予想・百万円)2026年3月期(百万円)増減(%)
旅客自動車売上高59,87057,908+3.4
旅客自動車営業利益2,2402,232+0.3
不動産売上高10,2506,842+49.8
不動産営業利益1,9801,588+24.7
自動車販売売上高41,93044,907▲6.6
自動車販売営業利益1,0501,687▲37.8
その他売上高29,81030,121▲1.0
その他営業利益1,3201,602▲17.6
売上高・EBITDAの推移
出典:2026年3月期 決算説明資料 P.14

株主還元

配当方針は、将来への事業投資や経営環境の変化に備えて経営基盤強化に必要な内部留保を充実させるとともに、配当性向30%、純資産配当率2%を目安として安定的な配当を行うこととしている。2027年3月期は年間90円(中間配当45円+期末配当45円、配当性向29.6%)の株主還元を予定しており、前年度と同額の配当を継続する。

配当方針および配当性向・純資産配当率の推移
出典:2026年3月期 決算説明資料 P.15

中期経営計画の進捗

長期ビジョン「Vision 2030 NEXT 神奈中」のもと、2025年3月期~2027年3月期を対象とする中期経営計画を推進している。2027年3月期の経営指標計画は営業利益60億円、有利子負債/EBITDA倍率6倍台、ROE6%水準であり、2031年3月期には営業利益76億円+α(過去最高益)、有利子負債/EBITDA倍率5倍台、ROE7%水準を目標に掲げる。2026年3月期は売上高126,773百万円・営業利益6,776百万円・経常利益6,664百万円・当期純利益3,619百万円・EBITDA13,233百万円・ROE6.0%となり、主要指標は概ね計画に沿った水準で推移し、順調に進捗している。

※本記事は神奈川中央交通が公開したIR資料(直近の通期決算説明資料)に基づく事実整理であり、特定銘柄の売買を推奨するものではありません。数値は開示資料に基づきますが、利益指標の定義や集計方法は会社により異なる場合があります。投資判断はご自身の責任でお願いいたします。

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