※本記事はセイノーホールディングスが公開したIR資料(直近の通期決算説明資料)に基づく事実整理であり、特定銘柄の売買を推奨するものではありません。数値は開示資料に基づきますが、利益指標の定義や集計方法は会社により異なる場合があります。投資判断はご自身の責任でお願いいたします。
セイノーホールディングスは2026年3月期の連結決算で、売上高8,129億円(前期比+10.3%)、営業利益376億円(同+25.8%)となり、売上高・営業利益とも過去最高となった。連結子会社化したMDロジスの通年効果に加え、輸送事業の特積みで単価改善が継続したことが増収増益に寄与した。親会社株主に帰属する当期純利益は23,638百万円(前期比+22.8%)、EPSは157.00円(同+36.0%)、ROEは5.6%(同+0.9pt)となり、5%を回復した。年間配当金は104円(中間43円・期末61円)とし、2円の増配を予定している。
連結業績(2026年3月期 実績)
売上高は737,377百万円から812,965百万円へ増加し、MDロジスの連結通年効果(585億円)に加え、輸送事業の特積みでの適正運賃収受の進展による単価上昇などが増収に寄与した。営業利益はMDロジスの連結通年効果(30億円)に加え、輸送事業での売上増加や運行便の効率化による費用増加抑制などにより77億円増加した。当期純利益は営業利益の増加に加え、固定資産処分損が19億円減少したことや退職給付信託返還益21億円の計上などにより43億円の増益となった。
| 項目 | 2025年3月期 | 2026年3月期 | 前年比 | 業績予想比 |
|---|---|---|---|---|
| 売上高 | 737,377百万円 | 812,965百万円 | +10.3% | ▲0.1% |
| 売上総利益 | 86,614百万円 | 97,797百万円 | +12.9% | - |
| 販売管理費 | 56,730百万円 | 60,192百万円 | +6.1% | - |
| 営業利益 | 29,883百万円 | 37,605百万円 | +25.8% | +0.0% |
| 親会社株主に帰属する当期純利益 | 19,253百万円 | 23,638百万円 | +22.8% | +7.4% |
| EPS | 115.41円 | 157.00円 | +36.0% | +6.5% |
| ROE | 4.7% | 5.6% | +0.9pt | +0.2pt |

セグメント別(事業別)の状況
輸送事業は売上高630,890百万円(前期比+13.9%)、営業利益27,425百万円(同+32.2%)となった。特積みでは各重量・距離帯での単価改善によりkg単価が前年比103.7%となり、運行便の効率化による費用増加の抑制やMDロジスの連結効果も加わり増益となった。自動車販売事業は乗用車の販売台数減少などにより売上高は前期比▲4.3%となったが、新車の粗利率上昇や中古トラック販売の増加により減益幅は改善した。物品販売事業は介護用品を中心とした家庭紙販売が好調で増収増益、不動産賃貸事業は新規賃貸や賃料改定により増収増益、その他は情報サービス・管工事業・人材派遣業などが好調で増収増益となった。
| セグメント | 売上高 | 前年比 | 営業利益 | 前年比 |
|---|---|---|---|---|
| 輸送事業 | 630,890百万円 | +13.9% | 27,425百万円 | +32.2% |
| 自動車販売事業 | 110,346百万円 | ▲4.3% | 6,917百万円 | ▲3.4% |
| 物品販売事業 | 40,926百万円 | +5.5% | 1,314百万円 | +12.4% |
| 不動産賃貸事業 | 2,456百万円 | +4.3% | 1,810百万円 | +4.6% |
| その他 | 28,345百万円 | +5.8% | 2,270百万円 | +24.1% |

通期業績予想(2027年3月期)
2027年3月期は特積みの物量101.5%(日当り)、単価102.8%(一般)を計画し、売上高825,500百万円(前期比+1.5%)、営業利益41,400百万円(同+10.1%)、経常利益41,800百万円(同+12.2%)、親会社に帰属する当期純利益27,500百万円(同+16.3%)を見込む。第3四半期までは好調に推移しているものの、特積みの物量・単価が想定に届いていないこともあり、業績予想は据え置いた。なお、中東情勢の影響については不確実性が高いため、業績予想には織り込んでいない。
| 項目 | 2026年3月期(実績) | 2027年3月期(予想) | 増減率 |
|---|---|---|---|
| 売上高 | 812,965百万円 | 825,500百万円 | +1.5% |
| 営業利益 | 37,605百万円 | 41,400百万円 | +10.1% |
| 経常利益 | 37,264百万円 | 41,800百万円 | +12.2% |
| 親会社に帰属する当期純利益 | 23,638百万円 | 27,500百万円 | +16.3% |

株主還元
配当方針はDOE4.0%とし、2024年3月期より継続している。2026年3月期の年間配当金は104円(中間43円・期末61円)とし、前期の102円(中間43円含む)から2円の増配を予定している。
| 項目 | 2025年3月期 | 2026年3月期(予定) |
|---|---|---|
| 年間配当金(中間配当含む) | 102円(中間43円含む) | 104円(中間43円・期末61円) |
| DOE | 4.0% | 4.0% |

ロードマップ2028の進捗(トピック)
中期経営計画「ロードマップ2028」の3年目となる2026年3月期はROEが5.6%となり5%を回復したが、目標とするROE8%の達成に向けては引き続き収益構造改革が必要と認識している。輸送事業の成長戦略を推進するため、特積み(O.P.P.)戦略部・貸切戦略部・ロジスティクス戦略部など6つの戦略部とデジタル戦略室を新設したほか、2026年4月22日にはAZ-COM丸和ホールディングスと物流機能・経営資源を相互活用する業務提携を締結した。
※本記事はセイノーホールディングスが公開したIR資料(直近の通期決算説明資料)に基づく事実整理であり、特定銘柄の売買を推奨するものではありません。数値は開示資料に基づきますが、利益指標の定義や集計方法は会社により異なる場合があります。投資判断はご自身の責任でお願いいたします。