ヤマトホールディングス

ヤマトHD、2026年3月期は営業利益283億円で期首予想未達、2027年3月期は420億円へ回復計画

決算サマリー 2026.08.10
ヤマトHD、2026年3月期は営業利益283億円で期首予想未達、2027年3月期は420億円へ回復計画

※本記事はヤマトホールディングスが公開したIR資料(直近の通期決算説明資料)に基づく事実整理であり、特定銘柄の売買を推奨するものではありません。数値は開示資料に基づきますが、利益指標の定義や集計方法は会社により異なる場合があります。投資判断はご自身の責任でお願いいたします。

ヤマトホールディングスの2026年3月期(通期)連結業績は、営業収益18,656億円(前期比+5.8%)、営業利益283億円(同+99.2%)、親会社株主に帰属する当期純利益136億円(同△64.0%)となった。営業利益は前期実績を上回ったものの、期首予想(400億円)には△116億円届かず、第3四半期における宅急便取扱数量の下振れやオペレーティングコスト適正化の遅れが影響した。当期純利益は、株式会社ナカノ商会に関するのれんの一時償却(特別損失約134億円)等により大幅な減益となった。2027年3月期は「聖域なき見直し」等の推進により、営業利益420億円への回復を計画している。

目次

連結業績(当期 実績)

営業収益は前期比+1,029億円(+5.8%)の18,656億円、営業利益は前期比+140億円(+99.2%)の283億円(営業利益率1.5%)となった。経常利益は262億円(前期比+34.1%)。親会社株主に帰属する当期純利益は、のれんの一時償却等の特別損失計上により379億円から136億円へ大幅減となった。ROEは2.4%(前期比△4.1pt)、ROICは2.6%(同+1.2pt)。

項目当期前期増減
営業収益18,656億円17,626億円+1,029億円[+5.8%]
営業利益283億円142億円+140億円[+99.2%]
営業利益率1.5%0.8%+0.7pt
経常利益262億円195億円+66億円[+34.1%]
親会社株主に帰属する当期純利益136億円379億円△242億円[△64.0%]
ROE2.4%6.5%△4.1pt
ROIC2.6%1.4%+1.2pt

セグメント別の状況

エクスプレス事業はセグメント利益22億円(前期△128億円)と黒字転換したが利益率は0.1%にとどまった。コントラクト・ロジスティクス(CL)事業は営業収益が前期比+76.6%と大きく伸長し利益62億円(前期55億円)、グローバル事業は利益81億円(前期90億円)、モビリティ事業は利益52億円(前期37億円)、その他は利益66億円(前期82億円)となった。

セグメント指標当期前期
エクスプレス事業外部顧客への営業収益15,579億円15,347億円
エクスプレス事業セグメント利益22億円△128億円
コントラクト・ロジスティクス事業外部顧客への営業収益1,646億円970億円
コントラクト・ロジスティクス事業セグメント利益62億円55億円
グローバル事業外部顧客への営業収益975億円859億円
グローバル事業セグメント利益81億円90億円
モビリティ事業外部顧客への営業収益220億円205億円
モビリティ事業セグメント利益52億円37億円
その他外部顧客への営業収益235億円244億円
その他セグメント利益66億円82億円
セグメント別業績(FY2026/3実績)
出典:ヤマトホールディングス 2026年3月期 通期 決算説明資料 P.25

2027年3月期 重点施策

2027年3月期は、①聖域なき見直し(プライシングの適正化・オペレーティングコストの適正化、利益効果+250億円)、②事業ポートフォリオの変革(法人向けビジネスの拡大、+50億円)、③AI・データドリブン経営(間接コストの削減等、+37億円)を推進し、物価上昇・パートナー含む人的投資による△200億円のコスト増を吸収したうえで、営業利益を283億円から420億円へ引き上げる計画。2026年3月期には、大型の非事業用不動産を含む計20案件の不動産売却(簿価約237億円、売却額約411億円)を実施した。

通期業績予想

2027年3月期は、営業収益19,200億円(前期比+2.9%)、営業利益420億円(同+48.4%)、経常利益420億円(同+59.9%)、親会社株主に帰属する当期純利益240億円(同+75.7%)を計画。ROEは4.2%(前期比+1.8pt)、ROICは3.7%(同+1.1pt)を見込むが、想定連結WACC(6〜8%)を依然として下回る水準にとどまる。なお、中東情勢の緊迫化等による想定を超える燃料価格の高騰の影響は本予想に含まれていない。

項目予想前期(実績)
営業収益19,200億円18,656億円
営業利益420億円283億円
営業利益率2.2%1.5%
経常利益420億円262億円
親会社株主に帰属する当期純利益240億円136億円
ROE4.2%2.4%
ROIC3.7%2.6%
2027年3月期 連結業績予想
出典:ヤマトホールディングス 2026年3月期 通期 決算説明資料 P.13

株主還元

配当性向40%以上を方針とし、DOEも意識した配当の安定性・継続性を重視する。2027年3月期の1株当たり配当予想は46円。あわせて、資本収益性の向上に向けて機動的な自己株式の取得等の追加還元を検討する方針。

株主還元の方針
出典:ヤマトホールディングス 2026年3月期 通期 決算説明資料 P.28

セグメント別業績予想

項目内容
配当性向方針40%以上
1株当たり配当(2027年3月期予想)46円
追加還元自己株式取得等を機動的に検討
連結業績予想(セグメント別)
出典:ヤマトホールディングス 2026年3月期 通期 決算説明資料 P.31

※本記事はヤマトホールディングスが公開したIR資料(直近の通期決算説明資料)に基づく事実整理であり、特定銘柄の売買を推奨するものではありません。数値は開示資料に基づきますが、利益指標の定義や集計方法は会社により異なる場合があります。投資判断はご自身の責任でお願いいたします。

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