※本記事はヤマトホールディングスが公開したIR資料(直近の通期決算説明資料)に基づく事実整理であり、特定銘柄の売買を推奨するものではありません。数値は開示資料に基づきますが、利益指標の定義や集計方法は会社により異なる場合があります。投資判断はご自身の責任でお願いいたします。
ヤマトホールディングスの2026年3月期(通期)連結業績は、営業収益18,656億円(前期比+5.8%)、営業利益283億円(同+99.2%)、親会社株主に帰属する当期純利益136億円(同△64.0%)となった。営業利益は前期実績を上回ったものの、期首予想(400億円)には△116億円届かず、第3四半期における宅急便取扱数量の下振れやオペレーティングコスト適正化の遅れが影響した。当期純利益は、株式会社ナカノ商会に関するのれんの一時償却(特別損失約134億円)等により大幅な減益となった。2027年3月期は「聖域なき見直し」等の推進により、営業利益420億円への回復を計画している。
連結業績(当期 実績)
営業収益は前期比+1,029億円(+5.8%)の18,656億円、営業利益は前期比+140億円(+99.2%)の283億円(営業利益率1.5%)となった。経常利益は262億円(前期比+34.1%)。親会社株主に帰属する当期純利益は、のれんの一時償却等の特別損失計上により379億円から136億円へ大幅減となった。ROEは2.4%(前期比△4.1pt)、ROICは2.6%(同+1.2pt)。
| 項目 | 当期 | 前期 | 増減 |
|---|---|---|---|
| 営業収益 | 18,656億円 | 17,626億円 | +1,029億円[+5.8%] |
| 営業利益 | 283億円 | 142億円 | +140億円[+99.2%] |
| 営業利益率 | 1.5% | 0.8% | +0.7pt |
| 経常利益 | 262億円 | 195億円 | +66億円[+34.1%] |
| 親会社株主に帰属する当期純利益 | 136億円 | 379億円 | △242億円[△64.0%] |
| ROE | 2.4% | 6.5% | △4.1pt |
| ROIC | 2.6% | 1.4% | +1.2pt |
セグメント別の状況
エクスプレス事業はセグメント利益22億円(前期△128億円)と黒字転換したが利益率は0.1%にとどまった。コントラクト・ロジスティクス(CL)事業は営業収益が前期比+76.6%と大きく伸長し利益62億円(前期55億円)、グローバル事業は利益81億円(前期90億円)、モビリティ事業は利益52億円(前期37億円)、その他は利益66億円(前期82億円)となった。
| セグメント | 指標 | 当期 | 前期 |
|---|---|---|---|
| エクスプレス事業 | 外部顧客への営業収益 | 15,579億円 | 15,347億円 |
| エクスプレス事業 | セグメント利益 | 22億円 | △128億円 |
| コントラクト・ロジスティクス事業 | 外部顧客への営業収益 | 1,646億円 | 970億円 |
| コントラクト・ロジスティクス事業 | セグメント利益 | 62億円 | 55億円 |
| グローバル事業 | 外部顧客への営業収益 | 975億円 | 859億円 |
| グローバル事業 | セグメント利益 | 81億円 | 90億円 |
| モビリティ事業 | 外部顧客への営業収益 | 220億円 | 205億円 |
| モビリティ事業 | セグメント利益 | 52億円 | 37億円 |
| その他 | 外部顧客への営業収益 | 235億円 | 244億円 |
| その他 | セグメント利益 | 66億円 | 82億円 |

2027年3月期 重点施策
2027年3月期は、①聖域なき見直し(プライシングの適正化・オペレーティングコストの適正化、利益効果+250億円)、②事業ポートフォリオの変革(法人向けビジネスの拡大、+50億円)、③AI・データドリブン経営(間接コストの削減等、+37億円)を推進し、物価上昇・パートナー含む人的投資による△200億円のコスト増を吸収したうえで、営業利益を283億円から420億円へ引き上げる計画。2026年3月期には、大型の非事業用不動産を含む計20案件の不動産売却(簿価約237億円、売却額約411億円)を実施した。
通期業績予想
2027年3月期は、営業収益19,200億円(前期比+2.9%)、営業利益420億円(同+48.4%)、経常利益420億円(同+59.9%)、親会社株主に帰属する当期純利益240億円(同+75.7%)を計画。ROEは4.2%(前期比+1.8pt)、ROICは3.7%(同+1.1pt)を見込むが、想定連結WACC(6〜8%)を依然として下回る水準にとどまる。なお、中東情勢の緊迫化等による想定を超える燃料価格の高騰の影響は本予想に含まれていない。
| 項目 | 予想 | 前期(実績) |
|---|---|---|
| 営業収益 | 19,200億円 | 18,656億円 |
| 営業利益 | 420億円 | 283億円 |
| 営業利益率 | 2.2% | 1.5% |
| 経常利益 | 420億円 | 262億円 |
| 親会社株主に帰属する当期純利益 | 240億円 | 136億円 |
| ROE | 4.2% | 2.4% |
| ROIC | 3.7% | 2.6% |

株主還元
配当性向40%以上を方針とし、DOEも意識した配当の安定性・継続性を重視する。2027年3月期の1株当たり配当予想は46円。あわせて、資本収益性の向上に向けて機動的な自己株式の取得等の追加還元を検討する方針。

セグメント別業績予想
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 配当性向方針 | 40%以上 |
| 1株当たり配当(2027年3月期予想) | 46円 |
| 追加還元 | 自己株式取得等を機動的に検討 |

※本記事はヤマトホールディングスが公開したIR資料(直近の通期決算説明資料)に基づく事実整理であり、特定銘柄の売買を推奨するものではありません。数値は開示資料に基づきますが、利益指標の定義や集計方法は会社により異なる場合があります。投資判断はご自身の責任でお願いいたします。