※本記事はカンダホールディングスが公開したIR資料(直近の通期決算説明資料)に基づく事実整理であり、特定銘柄の売買を推奨するものではありません。数値は開示資料に基づきますが、利益指標の定義や集計方法は会社により異なる場合があります。投資判断はご自身の責任でお願いいたします。
カンダホールディングス(証券コード9059)は2025年3月期の決算説明資料を公表した。連結営業収益は52,009百万円(前期比+1.7%)、営業利益は3,436百万円(同+0.1%)となり増収増益だったが、2024年3月期に営業外で計上した補償金およびコロナ助成金がなくなったこと等により、経常利益は3,499百万円(前期3,531百万円)、当期純利益は2,206百万円(前期2,273百万円)といずれも前期を下回った。年間配当は1株あたり21円(前期19円)に増配し、2026年3月期は23円を予定している。
連結業績(2025年3月期 実績)
資料は、既存業務の拡大や適正運賃の収受が進んだことなどにより増収となったが、2024年3月期に計上した補償金およびコロナ助成金の反動により経常利益は減益になったと説明している。自己資本比率は54.3%(前期51.4%、+2.9pt)、自己資本利益率(ROE)は8.9%(前期9.9%、-1.0pt)となった。有利子負債残高は6,601百万円(前期7,646百万円)だった。
| 項目 | 当期(2025年3月期) | 前期(2024年3月期) | 増減率 |
|---|---|---|---|
| 営業収益 | 52,009百万円 | 51,123百万円 | +1.7% |
| 営業利益 | 3,436百万円 | 3,432百万円 | +0.1% |
| 経常利益 | 3,499百万円 | 3,531百万円 | 開示なし |
| 当期純利益 | 2,206百万円 | 2,273百万円 | 開示なし |

セグメント別業績
セグメントは貨物自動車運送事業、国際物流事業、不動産事業、その他事業の4区分(連結調整後)。国内(貨物自動車)は貨物輸送量が低調に推移したものの既存取引の拡大が寄与し増収、燃料費等コストの上昇に対応した適正運賃の確保が進んだことで増益となった。国際物流は輸送量が復調したことで増収となったが、海上輸送における仕入原価の上昇等の影響で減益となった。
| セグメント | 指標 | 当期(2025年3月期) | 前期(2024年3月期) |
|---|---|---|---|
| 貨物自動車 | 営業収益 | 39,018百万円(+1.1%) | 38,605百万円 |
| 貨物自動車 | 営業利益 | 2,707百万円(+0.3%) | 2,699百万円 |
| 国際物流 | 営業収益 | 11,067百万円(+4.2%) | 10,621百万円 |
| 国際物流 | 営業利益 | 1,088百万円(△2.2%) | 1,113百万円 |
| 不動産 | 営業収益 | 899百万円 | 886百万円 |
| 不動産 | 営業利益 | 578百万円 | 551百万円 |
| その他 | 営業収益 | 1,024百万円 | 1,009百万円 |
| その他 | 営業利益 | 108百万円 | 140百万円 |

事業拠点とKPI
グループの事業拠点数は2025年3月末時点で108拠点(海外1拠点を含む)。関東エリアが76拠点と最も多い。資料は、ドライバー不足や物流の2024年問題などの事業環境の変化に対応するため、2024年4月に埼玉配送と神協運輸、2024年10月にジェイピーエルとロジメックの組織再編(吸収合併)を実施したとしている。また、点呼支援ロボットを用いた自動点呼システムを導入し、運行管理者の業務負担軽減など省人化・省力化に取り組んでいるとしている。中期経営計画の総括では、燃料費、光熱費、人件費、委託費など各種コストが想定以上に増加したものの、既存取引の拡大や適正運賃の確保が進んだことで営業収益・経常利益は概ね計画通りとなったとしている。

通期業績予想(2026年3月期)
会社は2026年3月期の業績予想として、営業収益523億円、経常利益36億5,000万円を掲げている。
| 項目 | 予想(2026年3月期) | 実績(2025年3月期) |
|---|---|---|
| 営業収益 | 52,300百万円 | 52,009百万円 |
| 営業利益 | 3,600百万円 | 3,436百万円 |
| 経常利益 | 3,650百万円 | 3,499百万円 |
| 当期純利益 | 2,373百万円 | 2,206百万円 |
株主還元
2025年3月期の年間配当は1株あたり21円(配当性向20.4%)となり、80周年記念配当1円および期末増配1円を含む前期の19円(配当性向17.9%)から増配した。2026年3月期の配当は1株あたり23円を予定している。株主優待制度として、毎年3月31日現在で100株以上を保有する株主を対象に、保有株式数に応じて図書カードを贈呈している。
| 決算期 | 年間配当/株 | 配当性向 |
|---|---|---|
| 2024年3月期 | 19円(17円+80周年記念配当1円+期末増配1円) | 17.9% |
| 2025年3月期 | 21円 | 20.4% |
| 2026年3月期(予定) | 23円(予定) | 20.8% |

中期経営計画
会社は2025年4月~2028年3月を期間とする中期経営計画を策定している。10年後(2034年度)の売上高800億円規模(2024年度実績520億円)を目指すとし、新中計3ヵ年の計画値として2028年3月期に営業収益565億円、経常利益40億円、当期純利益26億円、自己資本比率60.2%を掲げている。資料は、市場縮小やドライバー不足、労働時間規制、コスト増加など厳しい経営環境が続くと見込まれるとしたうえで、既存事業の着実な積み上げとM&A・新規事業への挑戦により毎年の増収増益を目指すとしている。
※本記事はカンダホールディングスが公開したIR資料(直近の通期決算説明資料)に基づく事実整理であり、特定銘柄の売買を推奨するものではありません。数値は開示資料に基づきますが、利益指標の定義や集計方法は会社により異なる場合があります。投資判断はご自身の責任でお願いいたします。