アドバンテッジリスクマネジメント

アドバンテッジリスクマネジメント、2026年3月期は増収減益 EBITDAは過去最高を更新

決算サマリー 2026.08.21
アドバンテッジリスクマネジメント、2026年3月期は増収減益 EBITDAは過去最高を更新

※本記事はアドバンテッジリスクマネジメントが公開したIR資料(直近の通期決算説明資料)に基づく事実整理であり、特定銘柄の売買を推奨するものではありません。数値は開示資料に基づきますが、利益指標の定義や集計方法は会社により異なる場合があります。投資判断はご自身の責任でお願いいたします。

アドバンテッジリスクマネジメントは2026年3月期通期決算を発表した。M&Aの通年寄与と既存事業の成長により、売上高は9,923百万円(前期比+16.0%)、EBITDAは2,049百万円(同+10.3%)といずれも二桁成長となり、EBITDAは過去最高を更新した。一方、成長投資による償却費の増加や、期中に発生した一時的な「戦略的選択肢の調査・検討のための費用(62百万円)」の影響により、営業利益は997百万円(同△2.5%)、経常利益は1,003百万円(同△2.0%)、親会社株主に帰属する当期純利益は686百万円(同△7.8%)といずれも前期を下回った。

目次

連結業績(2026年3月期 実績)

売上高は業績予想9,925百万円に対する達成率100.0%とほぼ計画通りで着地した一方、営業利益は業績予想1,140百万円に対して達成率87.5%、経常利益は業績予想1,140百万円に対して達成率88.0%、親会社株主に帰属する当期純利益は業績予想780百万円に対して達成率88.0%と、いずれも計画を下回った。財務面では有利子負債の返済が進み自己資本比率は44.8%から50.4%へ改善し、フリーキャッシュ・フローは前期の△556百万円から863百万円へとプラスに転じた。

項目2026年3月期(実績)2025年3月期(実績)増減率(YoY)業績予想比達成率
売上高9,923百万円8,554百万円+16.0%100.0%
EBITDA2,049百万円1,857百万円+10.3%
営業利益997百万円1,022百万円△2.5%87.5%
経常利益1,003百万円1,023百万円△2.0%88.0%
親会社株主に帰属する当期純利益686百万円744百万円△7.8%88.0%
2026年3月期 全社業績 実績サマリー
出典:2026年3月期 通期決算説明資料 P.11

セグメント別(事業別)の状況

健康経営事業はMediplat・フィッツプラスの通年寄与と既存事業の伸長により売上・利益とも計画を上回り、スケールメリットにより収益性が大きく向上した。メンタリティマネジメント事業は、前期の採用適性検査「アドバンテッジ インサイト」価格改定前の駆け込み需要の反動からの回復の遅れや「アドバンテッジEAP」のディスコン影響、営業ソリューション販売活動の課題など主に一過性の要因により計画未達となったが、業務改善の効果が継続し営業利益率は高水準を維持した。LTD事業は、顧客企業の事業再編等による大口契約終了(例外的な117百万円の大型失注)により減収減益となった一方、既存顧客の賃上げ等により保険手数料は底堅く推移した。両立支援事業は新規顧客獲得が計画を下回ったものの、売上高は二桁成長を維持し黒字化を達成した。リスクファイナンシング事業は職域保険の新規受注により増収となった。少額短期保険事業は、健康年齢少額短期保険株式会社(KNS社)が2025年7月からPL連結され、新たな報告セグメントとして加わった。

事業2026年3月期売上高前期比(YoY)2026年3月期セグメント利益
メンタリティマネジメント事業4,349百万円△0.2%947百万円
健康経営事業3,282百万円+53.4%295百万円
LTD事業1,299百万円△5.7%400百万円
両立支援事業425百万円+22.0%黒字化
リスクファイナンシング事業339百万円+3.8%220百万円
少額短期保険事業227百万円新規連結△37百万円
事業別の売上高・営業利益推移
出典:2026年3月期 通期決算説明資料 P.13

通期業績予想(2027年3月期)

会社は2027年3月期について、各事業のトップライン成長の継続と利益率改善による増益を見込む。売上高は10,700百万円(前期比+7.8%)、営業利益は1,240百万円(同+24.3%、利益率11.6%)、経常利益は1,240百万円(同+23.5%)、親会社株主に帰属する当期純利益は844百万円(同+22.9%)を計画する。営業利益の増益要因として、システム償却費のピークアウトとAI活用による固定費抑制で利益率の構造的改善を実現することを挙げている。なお2027年3月期より、職域保険事業の一体的運営に伴いLTD事業とリスクファイナンシング事業を統合し「LTD・EB事業」として開示する。

項目2027年3月期予想2026年3月期(実績)増減率(YoY)
売上高10,700百万円9,923百万円+7.8%
営業利益1,240百万円997百万円+24.3%
経常利益1,240百万円1,003百万円+23.5%
親会社株主に帰属する当期純利益844百万円686百万円+22.9%
2027年3月期 業績予想サマリー
出典:2026年3月期 通期決算説明資料 P.42

株主還元

配当については、各事業年度の業績、財務状況、今後の事業展開等を総合的に勘案した上で、連結配当性向35%以上を念頭に安定的・継続的な配当を実施することを基本方針とする。2027年3月期の配当予想は1株当たり19円(前期比+2円、4年連続増配)、配当性向(連結予想)は35.4%としている。

決算期1株当たり配当金配当性向(連結)
2025年3月期16.0円34.7%
2026年3月期17.0円38.9%
2027年3月期(予想)19.0円35.4%
1株当たり配当金の推移
出典:2026年3月期 通期決算説明資料 P.45

トピックス

当社は新規事業創出に向けた取り組みとして、既存サービスの付加価値向上を狙ったAI機能のリリース、2025年11月開所の当社初となるリワークセンターの運営、保険募集や加入手続きの効率化を支援するEB保険プラットフォームの開発を推進している。EB保険プラットフォームは導入団体数が合計18団体に拡大し、既存団体でも新たに3団体が多種目を追加導入した。また、健康経営事業ではメディフォン社とクラウド型健康管理システムの販売代理契約を締結し、両社の顧客基盤や営業リソースを活用した連携強化を図るとしている。

※本記事はアドバンテッジリスクマネジメントが公開したIR資料(直近の通期決算説明資料)に基づく事実整理であり、特定銘柄の売買を推奨するものではありません。数値は開示資料に基づきますが、利益指標の定義や集計方法は会社により異なる場合があります。投資判断はご自身の責任でお願いいたします。

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