スパークス・グループ

スパークス・グループ、2026年3月期は営業利益90億円で17.0%増 AUM・基礎収益は過去最高を更新

決算サマリー 2026.08.30
スパークス・グループ、2026年3月期は営業利益90億円で17.0%増 AUM・基礎収益は過去最高を更新

※本記事はスパークス・グループが公開したIR資料(直近の通期決算説明資料)に基づく事実整理であり、特定銘柄の売買を推奨するものではありません。数値は開示資料に基づきますが、利益指標の定義や集計方法は会社により異なる場合があります。投資判断はご自身の責任でお願いいたします。

スパークス・グループの2026年3月期の連結業績は、営業収益19,578百万円(前期比9.0%増)、営業利益9,025百万円(同17.0%増)、経常利益8,909百万円(同14.5%増)、親会社株主に帰属する純利益6,384百万円(同21.6%増)となった。ROEは17.6%(前期比1.4ポイント増)。重要な経営指標であるAUM(運用資産残高)と基礎収益はいずれも過去最高を更新し、AUMは2026年2月末に2兆4,711億円と創業来過去最高を記録した。

目次

業績(2026年3月期 実績)

営業収益は19,578百万円(前期17,961百万円、前期比9.0%増)。営業費用および一般管理費は10,552百万円(同3.0%増)となり、営業利益は9,025百万円(同17.0%増、主に成功報酬の増加による)。経常利益は8,909百万円(同14.5%増)。親会社株主に帰属する純利益は6,384百万円(同21.6%増)で、投資有価証券売却益989百万円の計上により大幅に増加した。ROEは17.6%(前期16.2%)。

項目2025年3月期2026年3月期前期比
営業収益(百万円)17,96119,578+9.0%
営業費用および一般管理費(百万円)10,24410,552+3.0%
営業利益(百万円)7,7179,025+17.0%
経常利益(百万円)7,7788,909+14.5%
親会社株主に帰属する純利益(百万円)5,2526,384+21.6%
ROE16.2%17.6%+1.4pt
2026年3月期ハイライト
出典:2026年3月期 決算説明資料 P.6

重要な経営指標(AUM・基礎収益等)

AUMは日本株式、OneAsiaを中心に前期末に比べ増加し、22,428億円(前期比19.8%増)となった。2026年2月には24,711億円を記録し過去最高を更新している。基礎収益は経常的経費が1.6%増加したもののAUMが好調に推移したことから7.1%増加し、7,199百万円と過去最高を更新した。残高報酬料率(手数料控除後)は、報酬料率の高いプライベート・エクイティの運用資産残高の減少等により0.03ポイント低下し0.64%。残高報酬(手数料控除後)は、第1四半期のマーケット下落による投資信託の委託者報酬の減少が影響したものの第2四半期以降はAUMの増加により堅調に推移し、前期比4.5%増加の13,444百万円。成功報酬は好調なマーケット環境の影響もあり前期比57.4%増加の2,986百万円で、日本株式・実物資産に加えプライベート・エクイティでも約4億円を計上した。連結の総資産は57,600百万円(前期比+7,661百万円)、純資産は39,204百万円、自己資本比率は68.1%(同+1.0pt)。

指標2025年3月期2026年3月期前期比
基礎収益(百万円)6,7227,199+7.1%
AUM(億円)18,72022,428+19.8%
残高報酬料率(手数料控除後)0.67%0.64%△0.03pt
残高報酬(手数料控除後・百万円)12,86713,444+4.5%
成功報酬(百万円)1,8972,986+57.4%
AUMと基礎収益の変遷
出典:2026年3月期 決算説明資料 P.7

注力分野(日本株式・OneAsia・実物資産・プライベート・エクイティ)別の状況

日本株式のAUMは中小型投資戦略が新規設定などで44.9%増加したことなどをけん引役に、合計で12,925億円から15,190億円(前期比17.5%増)となった。中小型投資戦略では欧州公的年金基金より約500億円の追加運用資金を受託した。OneAsiaは韓国株式への海外機関投資家の関心の高まりを背景に、合計1,043億円から2,395億円(同129.6%増)と大きく伸長した。実物資産(再生可能エネルギー)は3,021億円から3,261億円(同7.9%増)。プライベート・エクイティは、未来創生ファンド(1号〜3号)が1,052億円から986億円(同6.3%減)、宇宙フロンティアファンド(1号、2号)が223億円から175億円(同21.3%減)、日本モノづくり未来ファンド(1号)が168億円から122億円(同27.2%減)となり、合計では1,729億円から1,580億円(同8.3%減)と他の3分野と異なりAUMが減少した。プライベート・エクイティの成功報酬は前期比53.0%減の413百万円で、前期(2025年3月期)に初めて計上した800百万円の成功報酬からの反動となった。

注力分野2025年3月末(億円)2026年3月末(億円)前期比
日本株式12,92515,190+17.5%
OneAsia1,0432,395+129.6%
実物資産3,0213,261+7.9%
プライベート・エクイティ1,7291,580△8.3%
2026年3月期 重要な経営指標の状況
出典:2026年3月期 決算説明資料 P.18

株主還元

重要な経営指標である基礎収益が安定的に増加していること、財務状況が安定していることなどから株主還元の水準を引き上げ、1株あたりの配当額は前期末に比べ22円増加し90円、対基礎収益普通配当性向は51.1%、総還元性向は57.6%となった。2026年3月期の決算発表から配当予想(中間配当を含む)を開始し、2027年3月期は中間配当額47円、期末配当額47円の合計94円を予想している。なお、2025年度(2026年3月期)の配当については、2026年6月開催予定の第37回定時株主総会の決議をもって正式に決定する予定。また、2026年3月末から株主優待制度を新設し、株主還元の充実と株式流動性向上、株主との対話強化を図るとしている。

項目2025年3月期2026年3月期2027年3月期(予想)
1株あたり普通配当(円)689094(中間47・期末47予定)
対基礎収益普通配当性向41.5%51.1%開示なし
1株あたり総還元額(円)82.490開示なし
総還元性向64.4%57.6%開示なし
株主還元(配当金と総還元額)
出典:2026年3月期 決算説明資料 P.24

中長期的な成長に向けて/トピック

当社は「世界で最も信頼・尊敬されるインベストメント・カンパニーになる」というビジョンの実現に向け、当面の目標であるAUM3兆円の達成とその先を見据えた中長期的な成長を目指すとしている。これまでの保守的な財務方針を一部変更し、新規事業投資枠・自己勘定投資枠をそれぞれ約40億円設定するなど積極的な成長投資を進める方針。保守的に保有していた現預金水準についても、経常的経費の約3年分から約2年分に引き下げるとしている。ビジネストピックスとして、みずほフィナンシャルグループ・アセットマネジメントOneとの資産運用ビジネスに関する協業、スパークスが運用するインド株式ファンドへの豊田通商・みずほ銀行の出資、「スパークス・蓄電所ファンド」の設立、国内初の地域特化型官民連携GXファンド「スパークス札幌・北海道GXファンド」の運用開始、欧州公的年金基金からの約500億円の追加運用資金の受託などがあった。なお、当社は業績が経済情勢や相場環境によって大きな影響を受けるため、将来の業績予想は開示していない。

※本記事はスパークス・グループが公開したIR資料(直近の通期決算説明資料)に基づく事実整理であり、特定銘柄の売買を推奨するものではありません。数値は開示資料に基づきますが、利益指標の定義や集計方法は会社により異なる場合があります。投資判断はご自身の責任でお願いいたします。

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