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マネックスグループ、2026年3月期はアセットマネジメント事業牽引 連結当期利益109億円に増益

決算サマリー 2026.08.21
マネックスグループ、2026年3月期はアセットマネジメント事業牽引 連結当期利益109億円に増益

※本記事はマネックスグループが公開したIR資料(直近の通期決算説明資料)に基づく事実整理であり、特定銘柄の売買を推奨するものではありません。数値は開示資料に基づきますが、利益指標の定義や集計方法は会社により異なる場合があります。投資判断はご自身の責任でお願いいたします。

マネックスグループは2026年3月期(2025年4月~2026年3月)の連結業績を発表した。連結税引前利益は前年同期比16%増の15,758百万円、親会社の所有者に帰属する利益は10,914百万円となった。証券事業の安定推移に加えてアセットマネジメント事業が大幅増益となった一方、クリプトアセット事業は減益。株主還元では2026年3月期の1株当たり配当金を30.70円とし、2027年3月期の配当予想は30.80円としている。

目次

事業概要

当社グループは証券・クリプトアセット・アセットマネジメントの主要3事業を中心に収益基盤を強化している。2026年3月期の営業収益(当社グループの連結営業収益にマネックス証券の持分51%及びWestfield社の持分20%を加算した数値)は98,442百万円、親会社の所有者に帰属する当期利益は10,914百万円。連結営業収益に占める海外収益比率は32%(国内68%)、持分法適用会社を含めた海外収益比率は46%(国内54%)となっている。

主要3事業の特徴と2026年3月期の営業収益・当期利益・海外収益比率の内訳
出典:マネックスグループ 2026年3月期決算説明資料 P.10

連結業績(2026年3月期 実績)

2025年3月期との比較は以下のとおり(単位:百万円)。金融費用及び売上原価控除後営業収益は73,106百万円(前年同期比+8%)、販売費及び一般管理費は64,632百万円(同+4%)、営業利益相当額は8,475百万円(同+50%)。前期に△9,520百万円だったその他収益費用(純額)は7,283百万円となり、持分法による投資損益は2,963百万円(前年同期比+52%)。この結果、税引前利益は前期の△3,852百万円から15,758百万円へ、親会社の所有者に帰属する利益は前期の△5,067百万円から10,914百万円となった。

項目2025年3月期2026年3月期増減額増減率
金融費用及び売上原価控除後営業収益67,59273,106+5,515+8%
販売費及び一般管理費61,92464,632+2,708+4%
営業利益相当額5,6688,475+2,807+50%
その他収益費用(純額)△9,5207,283+16,803
持分法による投資損益1,9432,963+1,020+52%
税引前利益△3,85215,758+19,610
親会社の所有者に帰属する利益△5,06710,914+15,981
連結業績の前年同期比(12ヶ月)実績表
出典:マネックスグループ 2026年3月期決算説明資料 P.34

セグメント別(事業セグメント別)の状況

証券事業は、トレードステーションが過去最高の営業収益を記録。第4四半期に計上した一部顧客の先物オプション取引における証拠金不足に伴う費用を除いた営業利益も過去最高を記録し、マネックス証券の持分法投資利益も計上した結果、証券事業の連結当期利益は94億円となった。アセットマネジメント・ウェルスマネジメント事業は運用残高の増加やマネックス・アクティビスト・ファンドの成功報酬の計上に加え、Westfield社にかかる持分法投資利益・アーンアウト負債の公正価値評価益を計上し、連結当期利益は50億円。クリプトアセット事業は販売所売買代金の減少によりトレーディング損益が減少したものの、2025年1月開始のステーキングの収支は大きく増加。コインチェックグループでのNasdaq上場に伴う監査費用等の専門家報酬やRSU計上により、連結当期利益は△14億円となった。投資事業は複数件のEXITによる売却益等を計上し、連結当期利益は2億円。

セグメント指標2026年3月期2025年3月期
証券事業金融費用及び売上原価控除後営業収益46,531百万円45,116百万円
証券事業税引前利益11,718百万円10,713百万円
証券事業親会社の所有者に帰属する利益9,352百万円9,064百万円
クリプトアセット事業金融費用及び売上原価控除後営業収益15,811百万円15,982百万円
クリプトアセット事業税引前利益△539百万円△12,948百万円
クリプトアセット事業親会社の所有者に帰属する利益△1,389百万円△11,998百万円
アセットマネジメント・ウェルスマネジメント事業金融費用及び売上原価控除後営業収益7,732百万円3,468百万円
アセットマネジメント・ウェルスマネジメント事業税引前利益6,135百万円281百万円
アセットマネジメント・ウェルスマネジメント事業親会社の所有者に帰属する利益4,989百万円238百万円
投資事業金融費用及び売上原価控除後営業収益127百万円△509百万円
投資事業税引前利益184百万円△697百万円
投資事業親会社の所有者に帰属する利益151百万円△626百万円
事業セグメント別の前年同期比(12ヶ月)実績表
出典:マネックスグループ 2026年3月期決算説明資料 P.35

株主還元

株主還元方針は、1株当たり配当金の下限を年30円とし、加えて1株当たり親会社の所有者に帰属する当期利益の50%が下限を超えた場合はその50%を下限に配当する。また環境を見て機動的に自己株式取得を行う。2026年3月期の1株当たり配当金は30.70円(中間15.30円、期末15.40円)。2027年3月期の配当予想は30.80円(中間15.40円、期末15.40円)。実施済みの自己株式取得は取得価額上限50億円(取得期間2024年7月29日~2025年6月30日)で、累計約50億円を2025年5月1日に取得完了した。2025年3月期および2026年3月期の直近2会計年度における株主資本総還元率は18.3%。資本政策ではROE目標を15%としている。なお、資料に2027年3月期の売上・利益に関する数値の業績予想の記載はない。

区分中間期末年間
2026年3月期(実績)15.30円15.40円30.70円
2027年3月期(予想)15.40円15.40円30.80円
株主還元方針と配当金の実績・予想(1株当たり配当額)
出典:マネックスグループ 2026年3月期決算説明資料 P.45

トピック

コインチェックグループはKDDI株式会社と戦略的パートナーシップを締結。KDDIはコインチェックグループの新規発行株式14.9%(非持分法適用)を引き受け、コインチェックグループは約100億円を調達する(2026年6月クロージング予定)。これにより当社グループのコインチェックグループに対する保有比率は83.6%から71.1%となる見込み。取引完了後もコインチェックグループは引き続き当社グループの連結子会社。あわせて、ノンカストディアルウォレット事業やau経済圏でのデジタル資産サービス提供に関する業務提携も行う。2027年3月期のコミットメントとしては、「成長戦略の追求と利益成長」「成長領域への投資」「資本コストおよび株価をより一層意識した経営」「シナジー実現によるコングロマリット・プレミアムの可視化」の4つを掲げている。

※本記事はマネックスグループが公開したIR資料(直近の通期決算説明資料)に基づく事実整理であり、特定銘柄の売買を推奨するものではありません。数値は開示資料に基づきますが、利益指標の定義や集計方法は会社により異なる場合があります。投資判断はご自身の責任でお願いいたします。

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