岡三証券グループ

岡三証券グループ、2026年3月期は営業収益16.7%増 当期純利益は過去最高の213億60百万円

決算サマリー 2026.08.30
岡三証券グループ、2026年3月期は営業収益16.7%増 当期純利益は過去最高の213億60百万円

※本記事は岡三証券グループが公開したIR資料(直近の通期決算説明資料)に基づく事実整理であり、特定銘柄の売買を推奨するものではありません。数値は開示資料に基づきますが、利益指標の定義や集計方法は会社により異なる場合があります。投資判断はご自身の責任でお願いいたします。

岡三証券グループが発表した2026年3月期決算によると、連結の営業収益は前年度比16.7%増の955億95百万円、純営業収益は同15.0%増の918億35百万円となった。期中好調だった株式相場環境を受けて株式関連収益や投信関連収益が増加し、国内金利上昇等に伴い金融収益等も増加した。

経常利益は同46.8%増の228億67百万円、親会社株主に帰属する当期純利益は同83.3%増の213億60百万円となり、過去最高となった。

目次

連結業績(2026年3月期 実績)

営業収益は2014年3月期以来、12年ぶりの高水準を記録した。販売費・一般管理費は人件費や取引関係費の増加等により同9.1%増の731億5百万円となった。

項目当期(2026年3月期)前期(2025年3月期)増減率
営業収益955億95百万円819億36百万円16.7%増
純営業収益918億35百万円798億49百万円15.0%増
販売費・一般管理費731億5百万円670億10百万円9.1%増
営業利益187億30百万円128億38百万円45.9%増
経常利益228億67百万円155億77百万円46.8%増
親会社株主に帰属する当期純利益213億60百万円116億52百万円83.3%増

商品別営業収益の状況(連結)

受入手数料は国内外株式の活発な取引等により前年度比26.2%増。うち委託手数料は同28.3%増、引受け・売出し等の手数料は株券の引受額増加や大型社債引受け等により同27.9%増、募集・売出し等の取扱手数料は投資信託の販売増加等により同23.7%増、その他の受入手数料は信託報酬やファンドラップの投資一任報酬、保険や不動産等のソリューション収益等の増加により同24.7%増となった。トレーディング損益は同11.6%減で、うち株券等は同5.7%減、債券等は同39.3%減。金融収益は国内金利上昇等により同62.4%増となった。

項目当期(2026年3月期)前期(2025年3月期)増減率
受入手数料633億41百万円502億1百万円26.2%増
 うち委託手数料294億円229億11百万円28.3%増
 うち引受け・売出し等の手数料18億44百万円14億42百万円27.9%増
 うち募集・売出し等の取扱手数料167億43百万円135億34百万円23.7%増
 うちその他の受入手数料153億52百万円123億13百万円24.7%増
トレーディング損益217億21百万円245億72百万円11.6%減
 うち株券等191億73百万円203億23百万円5.7%減
 うち債券等22億19百万円36億58百万円39.3%減
金融収益86億13百万円53億3百万円62.4%増
営業収益の推移(商品別)
出典:岡三証券グループ 2026年3月期決算説明資料 P.6

グループ会社別の状況(岡三証券単体)

中核子会社である岡三証券単体の業績は、営業収益が前年度比19.4%増の807億28百万円、経常利益が同26.1%増の138億59百万円、当期純利益が同28.7%増の98億47百万円となった。

項目(岡三証券単体)当期(2026年3月期)前期(2025年3月期)増減率
営業収益807億28百万円676億35百万円19.4%増
経常利益138億59百万円109億87百万円26.1%増
当期純利益98億47百万円76億52百万円28.7%増

岡三証券単体の自己資本規制比率は2026年3月末時点で342.7%となり、前年度末比27.1ポイント上昇した。資料は、自己資本の増加および市場リスク相当額の減少により自己資本規制比率が上昇したとしている。

自己資本規制比率の推移(岡三証券・単体)
出典:岡三証券グループ 2026年3月期決算説明資料 P.22

グループの状況(口座数・預り資産)

グループ総口座数は2026年3月末時点で110.0万口座(2025年3月末108.7万口座)、預り資産は同時点で10兆1,132億円(2025年3月末8兆2,027億円)となった。証券プラットフォーム事業では、2026年5月に筑邦銀行と金融商品仲介業に係る業務委託契約を締結予定で、地方銀行向けに証券プラットフォームを提供するのは当該事業において初めてとしている。また2026年6月に三津井証券・山形證券への展開を予定し、岡三プラットフォーム利用会社は計12社となる見込み。

グループの状況(預り資産推移・グループ口座数推移)
出典:岡三証券グループ 2026年3月期決算説明資料 P.12

株主還元

総還元性向は2026年3月期実績で53.8%(予定)となり、2028年3月期の達成目標である50.0%を上回る水準となった。当年度の取り組みとして、2025年5月〜6月に自己株式の取得を実施したほか、2025年11月に2階建て株主優待制度の導入を発表した。また2026年3月には、株主還元方針の強化に伴い、2026年3月期から2028年3月期までの各期において総額100億円以上の特別配当を実施することを発表した。

中期経営計画における経営指標目標

中期経営計画の経営指標目標に対する実績は以下のとおり。ROEは2026年3月末時点で9.7%となり、2028年3月期目標の8.0%を上回った。

項目2023年3月末(基準)2026年3月末(実績)2028年3月期(目標)
預り資産6.9兆円10.1兆円10.0兆円
投信預り資産1.8兆円2.4兆円3.0兆円
お客さま満足度5.8点(2023年3月実施)6.9点(2026年3月実施)7.0点
社員エンゲージメント(「当社で働き続けたい」)6.26pt(2024年1月実施、10pt満点中)6.65pt(2026年2-3月実施、10pt満点中)スコアの持続的な向上
営業社員数1,428人1,667人2,000人
岡三プラットフォーム(証券Plus)利用会社数4社9社15社
ROE0.3%9.7%8.0%
総還元性向29.5%〜1,248.0%(2021年3月期〜2023年3月期)53.8%(予定)50.0%
コストカバー率15.0%24.4%30.0%
当年度の主な取り組み
出典:岡三証券グループ 2026年3月期決算説明資料 P.24

トピック(当年度の主な取り組み)

2025年4月にグループリテール部門新設等を含む機構改革を実施したほか、岡三情報システムと岡三ビジネスサービスの経営統合により「岡三ビジネス&テクノロジー」へ商号変更した。2025年9月には農林中金バリューインベストメンツ株式会社との合弁会社「オーナーズクラス株式会社」を設立するとともに、岡三キャピタルパートナーズ株式会社(現・SBI岡三オルタナティブ・インベストメント株式会社)を株式譲渡により連結子会社から除外した(貸借対照表は2026年3月期第2四半期決算より、損益計算書は同第3四半期決算より連結除外)。2026年1月に山形證券と三津井証券の金融商品仲介業者への転換を発表し、2026年3月にはSBI証券への「岡三オンライン証券」事業の一部譲渡を発表した。子会社の証券ジャパンは2025年8月に山形證券を株式取得により子会社化した。2026年4月には大杉社長が就任した。

※本記事は岡三証券グループが公開したIR資料(直近の通期決算説明資料)に基づく事実整理であり、特定銘柄の売買を推奨するものではありません。数値は開示資料に基づきますが、利益指標の定義や集計方法は会社により異なる場合があります。投資判断はご自身の責任でお願いいたします。

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