ジャックス

ジャックス、2026年3月期は13期連続増収 経常利益は21.4%減少

決算サマリー 2026.08.26
ジャックス、2026年3月期は13期連続増収 経常利益は21.4%減少

※本記事はジャックスが公開したIR資料(直近の通期決算説明資料)に基づく事実整理であり、特定銘柄の売買を推奨するものではありません。数値は開示資料に基づきますが、利益指標の定義や集計方法は会社により異なる場合があります。投資判断はご自身の責任でお願いいたします。

ジャックス(証券コード:8584)の2026年3月期(連結)は、国内のクレジット事業とファイナンス事業がけん引し、営業収益が13期連続の増収となる1,923億円(前年比+0.7%)となった。一方、販売管理費と金融費用の増加により経常利益は202億円(前年比▲21.4%)、親会社株主に帰属する当期純利益は153億円(前年比▲17.8%)と減益になった。業績予想に対しては、親会社株主に帰属する当期純利益を除いて達成した。

目次

連結業績(2026年3月期 実績)

営業収益合計は1,923億円(前年比+13億円、+0.7%)。ジャックス単体は1,685億円(前年比+73億円、+4.6%)と伸長した一方、海外関係会社は218億円(前年比▲38億円、▲14.8%)に減少した。販売管理費は1,101億円(前年比+13億円、+1.3%)、金融費用は国内の調達金利上昇により315億円(前年比+65億円、+26.0%)と増加し、営業費用合計は1,719億円(前年比+66億円、+4.0%)となった。この結果、営業利益は204億円(前年比▲53億円、▲20.7%)、経常利益は202億円(前年比▲55億円、▲21.4%)、親会社株主に帰属する当期純利益は153億円(前年比▲33億円、▲17.8%)となった。業績予想(経常利益200億円、親会社株主に帰属する当期純利益155億円)に対しては、経常利益の達成率が101.3%だった一方、親会社株主に帰属する当期純利益の達成率は98.8%にとどまった。

項目2026年3月期(当期)2025年3月期(前期)前年比
営業収益合計1,923億円1,909億円+0.7%
 うちジャックス単体1,685億円1,611億円+4.6%
 うち海外関係会社218億円257億円▲14.8%
販売管理費1,101億円1,088億円+1.3%
貸倒関連費用301億円313億円▲3.9%
金融費用315億円250億円+26.0%
営業利益204億円257億円▲20.7%
経常利益202億円257億円▲21.4%
親会社株主に帰属する当期純利益153億円186億円▲17.8%
ジャックス 2026年3月期決算サマリーのスライド
出典:ジャックス 2026年3月期決算説明資料 P.4

セグメント別の状況

セグメント別営業収益(連結)をみると、2026年3月期の国内計は1,704億円(前年比+53億円、+3.3%)で、クレジット事業691億円(+28億円、+4.3%)、ファイナンス事業415億円(+33億円、+8.7%)が伸長した一方、ペイメント事業は440億円(▲5億円、▲1.2%)とやや減少した。海外計は218億円(前年比▲38億円、▲14.8%)で、クレジット事業178億円(▲22億円、▲11.0%)の減少が主因。国・地域別の経常利益は、ベトナムが2.6億円(前期▲7.1億円)に改善、カンボジアも6.7億円(前期1.3億円)に伸長した一方、インドネシアは▲33.7億円(前期▲32.7億円)と赤字が拡大した。

セグメント指標2026年3月期2025年3月期
国内計営業収益1,704億円1,650億円
 うちクレジット事業(国内)営業収益691億円662億円
 うちペイメント事業(国内)営業収益440億円445億円
 うちファイナンス事業(国内)営業収益415億円382億円
海外計営業収益218億円257億円
 うちクレジット事業(海外)営業収益178億円200億円
ジャックス セグメント別営業収益(連結)のスライド
出典:ジャックス 2026年3月期決算説明資料 P.19

通期業績予想

2027年3月期は、長期金利の上昇による金融費用の増加やインドネシアの業績回復の遅れなどにより、中期経営計画の計数計画を下方修正した。連結営業収益は1,925億円(前年比+0.1%)を計画する一方、金融費用は394億円(前年比+24.9%)に拡大し、経常利益は110億円(前年比▲45.7%)、親会社株主に帰属する当期純利益は100億円(前年比▲34.7%)を見込む。中期経営計画最終年度(2028年3月期)の計画は取り下げた。

項目2027年3月期(予想)2026年3月期(実績)前年比
営業収益合計1,925億円1,923億円+0.1%
販売管理費1,131億円1,101億円+2.6%
貸倒関連費用292億円301億円▲3.1%
金融費用394億円315億円+24.9%
営業利益110億円204億円▲46.1%
経常利益110億円202億円▲45.7%
親会社株主に帰属する当期純利益100億円153億円▲34.7%
ジャックス 2027年3月期業績予想のスライド
出典:ジャックス 2026年3月期決算説明資料 P.16

株主還元

配当政策は「配当性向40%またはDOE3%」を目安にいずれか高い方とし、1株当たり200円以上の安定的な利益還元を実施する方針を据え置いた。1株当たり年間配当金は2024年3月期220円(創立70周年記念配当10円を含む)、2025年3月期190円、2026年3月期200円で、2027年3月期も200円を予想する。配当性向は2026年3月期52.6%、2027年3月期予想89.5%、DOEは2026年3月期3.3%、2027年3月期予想3.0%としている。

項目2024年3月期2025年3月期2026年3月期2027年3月期(予想)
1株当たり配当金220円190円200円200円
配当性向32.1%35.4%52.6%89.5%
DOE3.5%2.8%3.3%3.0%

中期経営計画・トピック

現行中期経営計画は、長期金利の上昇による金融費用の増加やインドネシアの業績回復の遅れなどを受け、2027年3月期の計数計画を経常利益250億円から110億円へ、親会社株主に帰属する当期純利益180億円から100億円へ下方修正した。最終年度(2028年3月期)の計画は取り下げる一方、配当政策は従来どおり据え置いている。今後の対応策として、クレジット事業における分割払い・リボルビング払いの手数料引き上げ、IT・デジタルを活用した業務の効率化・内製化、インドネシアの業績回復(2028年3月期の黒字化を見込む)などにより、経常利益の300億円への回帰を目指すとしている。また、2026年5月にシンガポールのCAR TIMES CAPITALへ出資(持分比率49%、投資規模約15億円)するなどCarsomeグループとの協業を海外事業で拡大しているほか、住宅リフォーム分野ではSolvvy株式会社と資本業務提携に向けた基本合意書を締結した。

ジャックス 計数計画見直しの要因と内容のスライド
出典:ジャックス 2026年3月期決算説明資料 P.9

※本記事はジャックスが公開したIR資料(直近の通期決算説明資料)に基づく事実整理であり、特定銘柄の売買を推奨するものではありません。数値は開示資料に基づきますが、利益指標の定義や集計方法は会社により異なる場合があります。投資判断はご自身の責任でお願いいたします。

Articles

株主優待

記事がありません。

個人投資家・企業様各位

目次