※本記事は立花エレテックが公開したIR資料(直近の通期決算説明資料)に基づく事実整理であり、特定銘柄の売買を推奨するものではありません。数値は開示資料に基づきますが、利益指標の定義や集計方法は会社により異なる場合があります。投資判断はご自身の責任でお願いいたします。
立花エレテックの2026年3月期(連結)は、売上高2,275億円(前年比103.4%、対前年+73億円)、営業利益75億円(同91.3%、対前年▲7億円)、経常利益91億円(同104.9%、対前年+4億円)、親会社株主に帰属する当期純利益74億円(同105.3%、対前年+3億円)となった。売上高は増収となったものの営業利益は前年比8.7%の減益で、一方の経常利益・当期純利益は増加した。中長期経営計画「NEW C.C.J2200」の目標(売上高2,200億円、営業利益70億円)は達成した。
資料によれば、流通在庫の調整は第3四半期には解消に向かい、当初計画を全項目で達成した。親会社株主に帰属する当期純利益は、円安による為替差益や政策保有株式の縮減に伴う売却益の増加により伸長したとしている。
連結業績(2026年3月期 実績)
| 項目 | 当期実績 | 対前年増減 | 前年比 | 計画比 |
|---|---|---|---|---|
| 売上高 | 2,275億円 | +73億円 | 103.4% | 101.1% |
| 営業利益 | 75億円 | ▲7億円 | 91.3% | 100.1% |
| 経常利益 | 91億円 | +4億円 | 104.9% | 114.0% |
| 当期純利益(親会社株主に帰属する当期純利益) | 74億円 | +3億円 | 105.3% | 134.9% |

セグメント別業績
事業別売上高構成比はFAシステム48.3%、半導体デバイス39.2%、施設9.5%、MSその他3.0%。セグメント別では、FAシステム事業は売上高1,098億円(前期1,086億円)、営業利益50億円(前期49億円)。主要顧客の在庫過多解消と各業界の稼働回復があった一方、OSの更新需要一巡や鉄鋼プラント向け大型設備の反動減があった。半導体デバイス事業は売上高891億円(前期840億円)、営業利益14億円(前期25億円)。中国経済の低迷や米州関税政策の影響を受けたが、新商流獲得と顧客需要増加の取込によりセグメント売上高は過去最高を更新した。施設事業は売上高217億円(前期212億円)、営業利益9億円(前期7億円)。酷暑の影響による空調機器の大幅伸長やデータセンター向け設備需要の獲得が寄与し、セグメント売上高は過去最高を更新した。MS事業・その他は売上高67億円(前期61億円)となった。
中期経営計画「NEW C.C.J2200」(2026年3月期目標)との比較では、FAシステム事業は目標1,140億円に対し実績1,098億円、半導体デバイス事業は目標780億円に対し実績891億円、施設事業は目標210億円に対し実績217億円、MS事業は目標70億円に対し実績67億円、海外事業は目標300百万米ドルに対し実績298百万米ドル(460億円、想定為替1米ドル=156.56円)、環境配慮型製品は目標500億円に対し実績1,045億円だった。
| セグメント | 指標 | 2026年3月期 | 2025年3月期 |
|---|---|---|---|
| FAシステム事業 | 売上高 | 1,098億円 | 1,086億円 |
| FAシステム事業 | 営業利益 | 50億円 | 49億円 |
| 半導体デバイス事業 | 売上高 | 891億円 | 840億円 |
| 半導体デバイス事業 | 営業利益 | 14億円 | 25億円 |
| 施設事業 | 売上高 | 217億円 | 212億円 |
| 施設事業 | 営業利益 | 9億円 | 7億円 |
| MS事業・その他 | 売上高 | 67億円 | 61億円 |
| 連結計 | 売上高 | 2,275億円 | 2,201億円 |
| 連結計 | 営業利益 | 75億円 | 82億円 |

通期業績予想(2027年3月期)
2027年3月期の見通しは、売上高2,300億円(前年比101.1%)、営業利益78億円(同103.8%)、経常利益85億円(同93.2%)、当期純利益60億円(同80.8%)としている。
| 項目 | 2027年3月期予想 | 前年比 |
|---|---|---|
| 売上高 | 2,300億円 | 101.1% |
| 営業利益 | 78億円 | 103.8% |
| 経常利益 | 85億円 | 93.2% |
| 当期純利益 | 60億円 | 80.8% |

株主還元
配当方針を変更し、(旧)安定配当をベースとした利益還元から、(新)中期経営計画「GIC30」の期間中(2027年3月期〜2031年3月期)は累進配当をベースとした利益還元とする方針に改めた。年間配当金は2025年3月期・2026年3月期とも100円で推移し、2027年3月期は120円(前年から20円増配)を予想している。
| 項目 | 2024年3月期 | 2025年3月期 | 2026年3月期 | 2027年3月期(予想) |
|---|---|---|---|---|
| 年間配当金 | 100円 | 100円 | 100円 | 120円 |

中期経営計画・トピックス
2026年6月1日の決算説明会で、新中長期経営計画「GIC30」(2030年度に売上高3,000億円を目指す)を公表した。定量目標として、2025年度実績(売上高2,275億円、営業利益75億円、営業利益率3.3%、海外関連売上高比率19.2%)に対し、2030年度(GIC30最終年度)は売上高3,000億円、営業利益120億円、営業利益率4.0%、海外関連売上高比率30%を掲げている。財務戦略では累進配当方針に基づく株主還元を掲げるほか、株式・IR戦略では株主還元の強化・安定化を通じてPBR1倍以上の実現を目指すとしている。
トピックスとして、海外ではインド・チェンナイ支店を2026年5月22日に開設し営業を開始した。国内では、山陽三菱電機販売株式会社兵庫支店の三菱電機FA機器代理店事業の譲受に伴い、姫路支店を移転・統合した。
※本記事は立花エレテックが公開したIR資料(直近の通期決算説明資料)に基づく事実整理であり、特定銘柄の売買を推奨するものではありません。数値は開示資料に基づきますが、利益指標の定義や集計方法は会社により異なる場合があります。投資判断はご自身の責任でお願いいたします。