※本記事は加賀電子が公開したIR資料(直近の通期決算説明資料)に基づく事実整理であり、特定銘柄の売買を推奨するものではありません。数値は開示資料に基づきますが、利益指標の定義や集計方法は会社により異なる場合があります。投資判断はご自身の責任でお願いいたします。
加賀電子は2026年3月期(連結)決算で、売上高658,941百万円(前期比20.3%増)、営業利益27,824百万円(同17.9%増)、経常利益29,930百万円(同32.5%増)、親会社株主に帰属する当期純利益31,099百万円(同82.0%増)となった。売上高と当期純利益は3期ぶりに過去最高を更新した。
電子部品事業・情報機器事業・その他事業が好調に推移したことに加え、2025年7月18日付で協栄産業を連結子会社化したこと、第4四半期に半導体の供給不足に対応したスポット販売(約411億円)が計上されたことが増収に寄与した。営業利益は増収による売上総利益の伸長が販管費の増加を上回り増益となった。当期純利益は本業の利益増に加え、企業買収にともなう負ののれん発生益(約77億円)および政策保有株式縮減にともなう投資有価証券売却益(約16億円)などの特別利益を計上したことで大きく伸びた。
連結業績(2026年3月期 実績)
| 項目 | 2026年3月期 | 2025年3月期 | 前期比 |
|---|---|---|---|
| 売上高 | 658,941百万円 | 547,779百万円 | +20.3% |
| 売上総利益 | 85,350百万円 | 71,665百万円 | +19.1% |
| 営業利益 | 27,824百万円 | 23,601百万円 | +17.9% |
| 経常利益 | 29,930百万円 | 22,593百万円 | +32.5% |
| 親会社株主に帰属する当期純利益 | 31,099百万円 | 17,083百万円 | +82.0% |
| EPS(1株当たり当期純利益) | 627.71円 | 325.08円 | +93.1% |
| ROE | 17.8% | 10.8% | +7.0pt |

セグメント別業績
セグメント別では、電子部品事業が売上高568,834百万円(前期比20.3%増)、セグメント利益19,304百万円(同14.0%増)。情報機器事業は売上高54,182百万円(同27.0%増)、セグメント利益4,444百万円(同34.4%増)。ソフトウェア事業は売上高3,307百万円(同2.4%減)、セグメント利益365百万円(同28.2%減)。その他事業は売上高32,617百万円(同13.1%増)、セグメント利益3,487百万円(同28.8%増)となった。セグメント利益は各事業部門では調整前の数値、合計は調整後の数値(営業利益)としている。
| セグメント | 指標 | 2026年3月期 | 2025年3月期 |
|---|---|---|---|
| 電子部品 | 売上高 | 568,834百万円 | 472,910百万円 |
| 電子部品 | セグメント利益 | 19,304百万円 | 16,927百万円 |
| 情報機器 | 売上高 | 54,182百万円 | 42,652百万円 |
| 情報機器 | セグメント利益 | 4,444百万円 | 3,307百万円 |
| ソフトウェア | 売上高 | 3,307百万円 | 3,387百万円 |
| ソフトウェア | セグメント利益 | 365百万円 | 509百万円 |
| その他 | 売上高 | 32,617百万円 | 28,829百万円 |
| その他 | セグメント利益 | 3,487百万円 | 2,707百万円 |
| 合計 | 売上高 | 658,941百万円 | 547,779百万円 |
| 合計 | セグメント利益(営業利益) | 27,824百万円 | 23,601百万円 |

会社別業績
会社別では、加賀電子単体が売上高348,693百万円(前期比9.1%増)、営業利益21,740百万円(同9.5%増)。加賀FEIは売上高242,241百万円(同22.4%増)、営業利益3,346百万円(同79.9%増)。エクセルは売上高27,646百万円(同9.0%減)、営業利益1,517百万円(同7.8%減)。2025年7月18日付で連結子会社となった協栄産業は売上高40,360百万円、営業利益1,128百万円となった(前期は非連結のため前年同期比の記載なし)。売上総利益および営業利益は4社間での連結調整前の数値。
通期業績予想(2027年3月期)
2027年3月期の業績予想は、売上高645,000百万円(前期比2.1%減)、営業利益28,500百万円(同2.4%増)、経常利益28,000百万円(同6.5%減)、親会社株主に帰属する当期純利益20,000百万円(同35.7%減)。売上高減収は2026年3月期に計上した一過性要因(スポット販売等)の剥落によるもの。営業利益は売上総利益率の改善や経費管理の徹底により増益基調を維持する見込み。当期純利益は2026年3月期に計上した特別利益の剥落により減益を見込む。
| 項目 | 2027年3月期予想 | 2026年3月期実績 | 前期比 |
|---|---|---|---|
| 売上高 | 645,000百万円 | 658,941百万円 | △2.1% |
| 営業利益 | 28,500百万円 | 27,824百万円 | +2.4% |
| 経常利益 | 28,000百万円 | 29,930百万円 | △6.5% |
| 親会社株主に帰属する当期純利益 | 20,000百万円 | 31,099百万円 | △35.7% |
| EPS | 419.65円 | 627.71円 | △208.06円 |
| ROE | 10.5% | 17.8% | △7.3pt |
セグメント別の2027年3月期予想は、電子部品事業が売上高550,000百万円(前期比3.3%減)・セグメント利益20,000百万円(同3.6%増)、情報機器事業は売上高57,500百万円(同6.1%増)・セグメント利益5,000百万円(同12.5%増)、ソフトウェア事業は売上高3,500百万円(同5.8%増)・セグメント利益500百万円(同36.7%増)、その他事業は売上高34,000百万円(同4.2%増)・セグメント利益3,000百万円(同14.0%減)となっている。

株主還元
年間配当金は中間60円・期末80円の合計140円(前期比30円増配)となった。期末配当は前回予想(2026年2月12日公表)から10円増配した。2027年3月期の年間配当金予想は140円(据え置き)で、内訳は中間70円・期末70円を予定する。株主還元方針として2024年11月6日に「連結配当性向30〜40%」(従来方針は25〜35%)への引き上げと、「DOE(連結株主資本配当率)4%」の新規導入を公表している。2026年3月期の連結配当性向は22.3%、DOEは4.5%。また、2025年8月8日に主要取引銀行4行が保有する政策保有株式492万株(発行済株式総数の9.4%)を自己株式立会外買付取引(ToSTNeT-3)で総額144億円により取得し、同年8月18日付で全株消却した。
| 項目 | 2025年3月期 | 2026年3月期 | 2027年3月期(予想) |
|---|---|---|---|
| 中間配当 | 55円 | 60円 | 70円 |
| 期末配当 | 55円 | 80円 | 70円 |
| 年間配当金合計 | 110円 | 140円 | 140円 |
| 連結配当性向 | 33.8% | 22.3% | 33.4% |
| DOE(株主資本配当率) | 4.2% | 4.5% | 4.2% |

中期経営計画
2026年3月期は中期経営計画の初年度にあたる。資料では中計に沿った任意開示セグメント(電子部品・EMS・CSI・その他)による業績も示されており、電子部品事業は売上高425,532百万円(前期比22.4%増)・セグメント利益12,542百万円(同22.6%増)、EMS事業は売上高154,876百万円(同15.1%増)・セグメント利益7,941百万円(同7.7%増)、CSI事業は売上高54,182百万円(同27.0%増)・セグメント利益4,444百万円(同34.4%増)、その他事業は売上高24,349百万円(同6.6%増)・セグメント利益2,771百万円(同9.2%増)となった。
※本記事は加賀電子が公開したIR資料(直近の通期決算説明資料)に基づく事実整理であり、特定銘柄の売買を推奨するものではありません。数値は開示資料に基づきますが、利益指標の定義や集計方法は会社により異なる場合があります。投資判断はご自身の責任でお願いいたします。