※本記事はサンワテクノスが公開したIR資料(直近の通期決算説明資料)に基づく事実整理であり、特定銘柄の売買を推奨するものではありません。数値は開示資料に基づきますが、利益指標の定義や集計方法は会社により異なる場合があります。投資判断はご自身の責任でお願いいたします。
サンワテクノス株式会社の2026年3月期(通期)は、売上高1,483.2億円(前年比6.3%増)、経常利益47.7億円(前年比25.2%増)、営業利益40.5億円(前年比15.7%増)、親会社株主に帰属する当期純利益32.6億円(前年比33.7%増)と増収増益となった。市況低迷による設備投資の減少や手配調整が一巡したことに加え、AI関連の設備投資の増加を背景に各業界からの需要が堅調に推移した。2027年3月期は売上高1,730.0億円(16.6%増)、営業利益60.0億円(47.8%増)など増収増益を見込む。
連結業績(2026年3月期 実績)
四半期別実績では、売上高は10四半期ぶりに400億円を回復した。受注高は直近1年において売上高を上回って推移し、受注残も回復が続いている。
| 項目 | 2026年3月期実績 | 前年比 |
|---|---|---|
| 売上高 | 1,483.2億円 | 6.3%増 |
| 経常利益 | 47.7億円 | 25.2%増 |
| 営業利益 | 40.5億円 | 15.7%増 |
| 親会社株主に帰属する当期純利益 | 32.6億円 | 33.7%増 |
セグメント別(地域別)の状況
地域別セグメントでは、日本の堅調な伸びが牽引し全体としても成長した。アジアでは受注高・受注残が増加し、持ち直しの兆しが見られる。日本は自動車関連業界向け光学ユニット、社会インフラ業界(航空機)向け液晶、マウンター業界向けモータ、太陽光関連業界向け蓄電池用パワーコンディショナーの販売が増加した。アジアでは中国で太陽光関連業界向けのモータ・スカラロボットの販売が減少した一方、FA業界向けボードコンピュータ・電子部品、半導体製造装置業界向け電子部品の販売が増加した。欧米ではアメリカで半導体製造装置業界向けケーブルの販売が増加した。
| セグメント | 売上高(百万円) | 受注高(百万円) | セグメント利益(百万円) | 受注残(百万円) |
|---|---|---|---|---|
| 日本 | 114,365(12.4%) | 111,005(29.9%) | 2,912(34.0%) | 40,113(30.2%) |
| アジア | 46,279(△1.3%) | 40,863(0.8%) | 1,012(△10.0%) | 13,104(7.0%) |
| 欧米 | 6,437(1.0%) | 5,493(△8.0%) | 50(8.7%) | 2,013(△12.8%) |
| その他 | 854(△1.0%) | 780(△14.2%) | 32(192.1%) | 275(△15.0%) |
| 合計 | 148,329(6.3%) | 158,142(19.0%) | 4,058(15.7%) | 55,506(21.5%) |

部門別の状況
当社グループは当連結会計年度より事業区分を見直し、新たに電子コンポーネント部門、制御デバイス部門、産業用PC部門、FAソリューション部門の4部門とした。2025年3月期から2026年3月期にかけて、電子コンポーネント部門は82,617百万円から89,146百万円、制御デバイス部門は34,834百万円から34,175百万円、産業用PC部門は7,964百万円から8,577百万円、FAソリューション部門は14,165百万円から16,429百万円となった。

通期業績予想(2027年3月期)
米国関税政策や米中関係の動向、地政学リスクの高まりなどを背景に不透明な状況が続くものの、AI関連の設備投資、人手不足の深刻化を背景とした省力化・効率化投資が今後も拡大すると見込み、増収増益を予想している。
| 項目 | 2027年3月期予想 | 2026年3月期実績比 |
|---|---|---|
| 売上高 | 1,730.0億円 | 16.6%増 |
| 経常利益 | 62.0億円 | 29.8%増 |
| 営業利益 | 60.0億円 | 47.8%増 |
| 親会社株主に帰属する当期純利益 | 42.0億円 | 28.6%増 |

株主還元
株主還元方針として、持続的な成長と企業価値向上のための積極的な事業展開や財務健全性とのバランスを考慮したうえで、DOE4.0%以上を目途に継続的かつ安定的な配当を行うことを目標としている。2026年3月期の期末配当は各段階利益が計画数値を上回ったことから2円増配し1株当たり62円、中間配当60円と合わせて年間配当金は122円(DOE4.27%)となった。2027年3月期の配当予想は1株当たり130円(中間配当65円+期末配当65円、DOE4.38%)。株主優待制度は保有株式数に応じて電子ギフト(2,000円分~20,000円分)を年1回進呈する制度に変更された。
| 項目 | 2026年3月期(実績) | 2027年3月期(予想) |
|---|---|---|
| 中間配当 | 60円 | 65円 |
| 期末配当 | 62円 | 65円 |
| 年間配当金 | 122円 | 130円 |
| DOE(連結株主資本配当率) | 4.27% | 4.38% |

第12次中期経営計画・資本コストや株価を意識した経営
第12次中期経営計画「SUN-WA Growth Plan 2027」(2025年度~2027年度)では、経営目標値(KGI)として営業利益80億円超、ROE10.0%超、PBR1.0倍超を掲げている。資本配分では、成長投資に中期経営計画3ヵ年で約100億円を投じる方針で、株式会社エムテックのグループ会社化(株式交付)やHTK Europe Limitedのグループ会社化を実施した。ROE改善に向けては在庫効率の向上、現預金の効率運用、政策保有株式の縮減検討、資本構成の最適化などに取り組むとしている。
※本記事はサンワテクノスが公開したIR資料(直近の通期決算説明資料)に基づく事実整理であり、特定銘柄の売買を推奨するものではありません。数値は開示資料に基づきますが、利益指標の定義や集計方法は会社により異なる場合があります。投資判断はご自身の責任でお願いいたします。