※本記事はアステナホールディングスが公開したIR資料(直近の通期決算説明資料)に基づく事実整理であり、特定銘柄の売買を推奨するものではありません。数値は開示資料に基づきますが、利益指標の定義や集計方法は会社により異なる場合があります。投資判断はご自身の責任でお願いいたします。
アステナホールディングスの2025年11月期は、売上高627億円(前期比+8.2%)、営業利益30億円(同+7.2%)、経常利益29億円(同+3.8%)となり、増収増益を達成した。親会社株主に帰属する当期純利益は21億円で、前期の当期純損失25億円から黒字転換。ROEは8.4%(前期比+17.8pt)となり、各段階利益において過去最高益を達成した。
連結業績(2025年11月期 実績)
売上高は、ファインケミカル事業、HBC・食品事業の寄与により増収増益を達成。特別利益として政策保有株式の売却益を計上したほか、前期計上の減損損失の剥落により当期純利益は黒字化した。2025年7月11日開示の修正業績予想に対する達成率は、売上高98%、営業利益97%、経常利益100%、当期純利益122%だった。
| 項目 | 2024年11月期実績 | 2025年11月期実績 | 前期比 | 前期増減率 |
|---|---|---|---|---|
| 売上高 | 57,993百万円 | 62,744百万円 | 4,750百万円 | 8.2% |
| 営業利益 | 2,815百万円 | 3,017百万円 | 201百万円 | 7.2% |
| 経常利益 | 2,804百万円 | 2,910百万円 | 106百万円 | 3.8% |
| 親会社株主に帰属する当期純利益 | △2,525百万円 | 2,187百万円 | 4,712百万円 | – |
| EBITDA | 5,122百万円 | 5,444百万円 | 322百万円 | 6.3% |
| ROE | △9.4% | 8.4% | 17.8pt | – |
セグメント別の状況
売上高は、HBC・食品事業における池田物産グループの第4四半期からの連結子会社化を主因に増収。営業利益は、ファインケミカル事業(医薬品CDMO部門中心)、HBC・食品事業(化粧品製販部門の韓国コスメ寄与)の増益により、連結で前期比201百万円の増益となった。医薬事業は、後発医薬品の販売が好調な一方、薬価改定の影響もあり主力の医薬品部門が減益。化学品事業は、表面処理薬品部門が増益となった一方、得意先の設備投資が一巡し表面処理設備部門が減益、両部門計では増益だったがHDへの経営管理料増加により事業全体では減益。ソーシャルインパクト事業は、販路拡大などにより売上高は前期比50%増の57百万円と大幅増収も、先行投資により営業損失3億円を計上した。
| セグメント | 売上高2025年11月期 | 前期比(売上高) | 営業利益2025年11月期 | 前期比(営業利益) | 営業利益率2025年11月期(前期差) |
|---|---|---|---|---|---|
| ファインケミカル事業 | 22,333百万円 | 1,206百万円 | 909百万円 | 689百万円 | 4.1%(3.0pt) |
| HBC・食品事業 | 18,190百万円 | 3,027百万円 | 700百万円 | 77百万円 | 3.9%(△0.3pt) |
| 医薬事業 | 12,429百万円 | 960百万円 | 1,118百万円 | △183百万円 | 9.0%(△2.4pt) |
| 化学品事業 | 9,732百万円 | △462百万円 | 733百万円 | △74百万円 | 7.5%(△0.4pt) |
| ソーシャルインパクト事業 | 57百万円 | 18百万円 | △363百万円 | △233百万円 | △636.5%(△295.9pt) |
| 調整額 | – | – | △80百万円 | △73百万円 | – |
| 連結 | 62,744百万円 | 4,750百万円 | 3,017百万円 | 201百万円 | 4.8%(△0.0pt) |


通期業績予想
2026年11月期は、HBC・食品事業を中心に増収を見込み、すべての段階利益において過去最高益を目指す。営業利益は、ファインケミカル事業を中心とする増益のほか、前期計上のHDなどにおける一過性費用の剥落もあり12.7%の増益を予想している。
| 項目 | 2025年11月期実績 | 2026年11月期予想 | 前期比 | 前期増減率 |
|---|---|---|---|---|
| 売上高 | 62,744百万円 | 68,000百万円 | 5,255百万円 | 8.4% |
| 営業利益 | 3,017百万円 | 3,400百万円 | 382百万円 | 12.7% |
| 経常利益 | 2,910百万円 | 3,300百万円 | 389百万円 | 13.4% |
| 親会社株主に帰属する当期純利益 | 2,187百万円 | 2,350百万円 | 162百万円 | 7.5% |
| ROE | 8.4% | 8.5% | 0.1pt | – |

株主還元
配当方針は、純資産配当率(DOE)1.5%を下限とし、連結配当性向30%を目処とする安定的かつ業績連動性を持たせた方針を基本としている。2026年11月期は、中間配当金9円、期末配当9円の合計18円を予想しており、前期実績と同額となる見込み。
| 項目 | 2024年11月期実績 | 2025年11月期実績 | 2026年11月期予想 |
|---|---|---|---|
| 1株当たり配当金 | 18.00円 | 18.00円 | 18.00円 |

中期経営計画
2030年度の中長期ビジョンとして売上高900億円、ROE13.0%を掲げる。2028年度を最終年度とする中期経営計画(2026-2028)では、売上高760億円、営業利益40億円、ROE9.0%を目標とする。政策保有株式については、2025年度までの5年間で約15億円を削減しており、今後2027年度末までに連結純資産比率10%未満までの削減を進める方針。
※本記事はアステナホールディングスが公開したIR資料(直近の通期決算説明資料)に基づく事実整理であり、特定銘柄の売買を推奨するものではありません。数値は開示資料に基づきますが、利益指標の定義や集計方法は会社により異なる場合があります。投資判断はご自身の責任でお願いいたします。