正栄食品工業

正栄食品工業、2025年10月期は増収増益 予想を上回る増益

決算サマリー 2026.08.30
正栄食品工業、2025年10月期は増収増益 予想を上回る増益

※本記事は正栄食品工業が公開したIR資料(直近の通期決算説明資料)に基づく事実整理であり、特定銘柄の売買を推奨するものではありません。数値は開示資料に基づきますが、利益指標の定義や集計方法は会社により異なる場合があります。投資判断はご自身の責任でお願いいたします。

正栄食品工業は2025年10月期の連結業績を発表した。日本、米国、中国すべてのセグメントで売上が増加し、連結売上高は前年同期比8.4%増の1,248億97百万円となった。原料価格の上昇を反映した価格適正化により、営業利益は当初予想・修正予想をいずれも上回る増益を達成した。

目次

連結業績(2025年10月期 実績)

売上高は前年同期比8.4%増の1,248億97百万円、営業利益は同2.0%増の49億42百万円、経常利益は同0.8%増の49億92百万円となった。親会社株主に帰属する当期純利益は同4.2%減の30億35百万円となったが、期初予想・修正予想のいずれも上回った。売上高営業利益率は3.9%となり、期初予想(3.8%)・修正予想(3.7%)をいずれも達成した。

項目2024年10月期実績2025年10月期期初予想2025年10月期修正予想2025年10月期実績前年同期比期初予想比修正予想比
売上高115,208115,000120,000124,897+8.4%+8.6%+4.0%
売上総利益18,61719,649
営業利益4,8444,4004,5504,942+2.0%+12.3%+8.6%
経常利益4,9504,5004,6004,992+0.8%+10.9%+8.5%
親会社株主に帰属する当期純利益3,1703,0002,7503,035▲4.2%+1.1%+10.3%
売上高営業利益率4.2%3.8%3.7%3.9%達成達成

セグメント別の状況

日本セグメントは、原料価格上昇に対応した販売価格の引上げが進み、輸入乳製品・ナッツ類・ドライフルーツ・菓子リテール商品等の売上が増加し、売上高は前年同期比6.2%増の1,091億28百万円、セグメント利益は基幹システム刷新に伴うDX関連費用の増加があったものの同3.6%増の46億2百万円となった。米国セグメントは、クルミ・プルーンともに作柄の影響で受入量・販売量が減少したが、市場価格上昇を反映した値上げにより売上高は同11.6%増の99億84百万円、セグメント利益はプルーンの増益が寄与し同23.8%増の4億70百万円となった。中国セグメントは、アーモンドを中心にナッツ類の中国内販売が増加し売上高は同10.9%増の116億81百万円となったが、ロジスティクスや拠点間の役割分担見直しに伴う一時的な費用負担があり、セグメント利益は同28.3%減の3億21百万円となった。

セグメント2024年10月期売上高2025年10月期売上高増減額増減率2024年10月期セグメント利益2025年10月期セグメント利益増減額増減率
日本102,699109,128+6,429+6.2%4,4414,602+160+3.6%
米国8,9409,984+1,043+11.6%379470+90+23.8%
中国10,52711,681+1,154+10.9%448321▲126▲28.3%
調整額▲6,957▲5,896+1,061▲424▲450▲26
合計115,208124,897+9,688+8.4%4,8444,942+98+2.0%
セグメント別業績(日本・米国・中国)
出典:正栄食品工業 2025年10月期 決算補足資料 P.7
セグメント別売上高・セグメント利益の推移
出典:正栄食品工業 2025年10月期 決算補足資料 P.8

通期業績予想

2026年10月期は増収・増益を見込む。売上高は前年同期比4.0%増の1,300億円、営業利益は同3.1%増の51億円、経常利益は同3.1%増の51億50百万円、親会社株主に帰属する当期純利益は同11.9%増の34億円を計画している。資料は、原料価格や為替変動の影響を受けやすい売上高よりも、売上総利益や営業利益の増益を主要な経営目標とすると説明している。

項目2025年10月期実績(通期)2026年10月期業績予想(通期)増減率
売上高124,897130,000+4.0%
営業利益4,9425,100+3.1%
経常利益4,9925,150+3.1%
親会社株主に帰属する当期純利益3,0353,400+11.9%
1株当たり当期純利益181円31銭203円06銭
2026年10月期業績予想と経営目標
出典:正栄食品工業 2025年10月期 決算補足資料 P.15

株主還元

利益配分は株主還元を経営の重要課題と位置付け、安定的な配当の維持を基本方針とし、中間配当と期末配当の年2回の剰余金配当を行うとしている。年間配当金は2024年10月期の50円(普通配当48円に創業120周年の記念配当2円を加算)から2025年10月期は60円(記念配当なし)に増配された。2026年10月期の配当は前年から30円増配し、普通配当90円(中間配当45円、期末配当45円)とすることを予定している。

決算期年間配当金内訳・備考
2024年10月期(実績)50円普通配当48円+創業120周年記念配当2円
2025年10月期(実績)60円記念配当なし
2026年10月期(予定)90円中間配当45円、期末配当45円。前年から30円増配
株主還元方針(年間配当金の推移)
出典:正栄食品工業 2025年10月期 決算補足資料 P.18

中期経営計画/トピック

資料は、企業価値の持続的な向上を目指し資本コストを十分に上回るROEの確保を方針とし、中長期的にROE8%の達成を目指すとしている。ROEは2025年10月期に5.6%、CAPMモデルで算出した株主資本コストは4.5〜5.0%と認識しており、エクイティスプレッド(ROE-株主資本コスト)の改善が必要としている。設備投資は2025年10月期実績が約18億円、2026年10月期計画は約33億円(有形固定資産約27億円、無形固定資産約6億円)で、国内・海外生産子会社の生産効率向上とDX推進のためのIT投資に充てるとしている。経営基盤の強化に向けては、自社開発システムからクラウドERPパッケージへの切替えを進める基幹システム刷新プロジェクトが企画・要件定義フェーズまで完了したほか、人事制度改革、決算補足資料の四半期毎開示の開始、日英同時開示の徹底などに取り組んでいる。

※本記事は正栄食品工業が公開したIR資料(直近の通期決算説明資料)に基づく事実整理であり、特定銘柄の売買を推奨するものではありません。数値は開示資料に基づきますが、利益指標の定義や集計方法は会社により異なる場合があります。投資判断はご自身の責任でお願いいたします。

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