※本記事はOUGホールディングスが公開したIR資料(直近の通期決算説明資料)に基づく事実整理であり、特定銘柄の売買を推奨するものではありません。数値は開示資料に基づきますが、利益指標の定義や集計方法は会社により異なる場合があります。投資判断はご自身の責任でお願いいたします。
OUGホールディングスの2026年3月期(2025年4月〜2026年3月)連結決算は、売上高363,666百万円(前期比3.9%増)、経常利益6,811百万円(同15.6%増)、親会社株主に帰属する当期純利益5,379百万円となり、増収増益となった。水産物荷受事業と市場外水産物卸売事業の販売増に加え、養殖事業では養殖ブリの高値が続き前期の欠損から大幅な増益となったことが、他事業の減益を補い増益に寄与した。2026年3月期期末配当は167円(予定)である。
連結業績(2026年3月期 実績)
総資産は967億円(前期比+64億円)となり、手元資金(現預金)残高は13億円(同▲14億円)、売上債権350億円(同+17億円)、棚卸資産349億円(同+34億円)などとなった。一方、負債は553億円(同+5億円)となり、仕入債務224億円(同+8億円)、借入金合計223億円(同▲22億円)などとなり、純資産は利益剰余金の増加などから414億円(同+58億円)となった。
| 項目 | 2025年3月期 | 2026年3月期 | 前期対比 |
|---|---|---|---|
| 売上高(百万円) | 350,092 | 363,666 | 13,574 |
| 営業利益(百万円) | 5,100 | 6,335 | 1,235 |
| 経常利益(百万円) | 5,891 | 6,811 | 920 |
| 親会社株主に帰属する当期純利益(百万円) | 4,527 | 5,379 | 852 |
セグメント別の状況
当社グループは水産物荷受事業・市場外水産物卸売事業・養殖事業・食品加工事業・物流事業などを展開し、主要セグメントは水産物荷受事業・市場外水産物卸売事業・養殖事業としている。セグメント別の売上高は、水産物荷受事業、市場外水産物卸売事業、養殖事業のいずれも前年同期比増収を確保した。セグメント利益(営業利益)については、水産物荷受事業・市場外水産物卸売事業は経費上昇等により前年同期比減益となった一方、養殖事業は主力商品の養殖ブリの高値が続き(但し直近では販売価格に陰りも見える)、主要生産コストである餌料価格の高値圏推移に変化はないものの、前期の欠損から大幅な増益となった。これらから、セグメント利益合計で前年同期比24%の増益となった。資料は、今後は養殖事業でのブリ単価動向など事業環境への懸念が大きく、慎重な業務運営に努めるとしている。
水産物荷受事業を担う株式会社うおいちは近畿圏主要5市場で水産物荷受業務を行う。市場外水産物卸売事業を担う株式会社ショクリューは全国各地の販売拠点を活用した流通網を有し、水産物をコアとした食品流通サービス業を展開している。養殖事業を担う株式会社兵殖は九州(大分・宮崎・長崎)、四国(高知)に養殖漁場を設け、ブリを主体に生産・加工・販売を実施している。2026年3月期の養殖ブリ業界は世界的な高水温の影響でブリの成育が不良となり小型サイズのものが多く、魚病多発により斃死尾数も多かった。前年度は出荷尾数が多かったため今年度は当初より販売対象となるブリの在池量が少なく、販売相場はかなり上昇した一方、円安等の影響で餌料価格が高止まりし生産コストの上昇は避けられない状況が続いた。兵殖の出荷尾数は減少したが販売相場が高値傾向で推移したことから前年を超える売上高を計上した。末端消費現場では高値疲れが見え始めており、今後は弱含みで推移する見通しとしている。

通期業績予想
| 項目 | 2027年3月期(予想) | 2026年3月期(実績) | 前期対比増減 |
|---|---|---|---|
| 売上高(百万円) | 355,000 | 363,666 | ▲8,666 |
| 営業利益(百万円) | 4,600 | 6,335 | ▲1,735 |
| 経常利益(百万円) | 4,800 | 6,811 | ▲2,011 |
| 当期純利益(百万円) | 3,200 | 5,379 | ▲2,179 |
2027年3月期については、2026年3月期までの2年間の好調な業績の背景となった事業環境が一転厳しくなる懸念がある中、現行中期経営計画の最終事業年度として計画の完遂を目指すとしている。

株主還元
当社は連結株主資本配当率(DOE)にて予見可能で安定的な配当水準を維持することを配当の基本方針としている。2026年3月期までの2期間での財務内容の充実・利益規模の拡大などを踏まえ、かねて検討することとしていたDOE水準(1.6%)を引き上げ、2026年3月期末分の配当から2.4%に変更した。これに従い、2026年3月期期末配当は167円を予定する(2026年2月時点の修正予想109円から引き上げ)。2027年3月期期末配当は172円と予想している。
| 項目 | 2025年3月期(実績) | 2026年3月期 | 前期対比 | 2027年3月期(予想) | 前期対比 |
|---|---|---|---|---|---|
| 期末分1株当たり配当(円) | 97 | 167(予定) | 70 | 172(予想) | 5 |
中期経営計画(OUGグループ中期経営計画2024)の進捗
2025年度は現行中期経営計画の2年度目にあたり、各事業部門は「グループ行動指針の実践による行動変容」(取引の主導権を握る、グループ内連携の強化、取引におけるリスクテイク)を念頭に5つの事業戦略(鮮魚事業の強化、商品力の強化、関東マーケットの深耕・拡大、海外事業の拡大、サステナブルな事業活動)を実践し、中期経営計画(2年度目)計画対比で増収・増益となった。2026年度は養殖事業においてもブリ販売単価の下降気配や餌料価格の動向などの不透明感が強いが、中期経営計画最終年度を迎えるなか、中計の完全達成に向けて注力していくとしている。
| 項目 | 2026年3月期計画(中計2年度) | 2026年3月期実績(中計2年度) | 計画対比増減 | 2027年3月期計画(中計最終年度) |
|---|---|---|---|---|
| 売上高(百万円) | 338,000 | 363,666 | 25,666 | 341,000 |
| 営業利益(百万円) | 4,100 | 6,335 | 2,235 | 4,300 |
| 経常利益(百万円) | 4,100 | 6,811 | 2,711 | 4,300 |
| 当期純利益(百万円) | 開示なし | 5,379 | 開示なし | 2,900 |
| ROE(%) | 開示なし | 14.0 | 開示なし | 8.0(水準維持目標) |
| ROIC(%) | 開示なし | 7.5 | 開示なし | 5.0(水準維持目標) |


※本記事はOUGホールディングスが公開したIR資料(直近の通期決算説明資料)に基づく事実整理であり、特定銘柄の売買を推奨するものではありません。数値は開示資料に基づきますが、利益指標の定義や集計方法は会社により異なる場合があります。投資判断はご自身の責任でお願いいたします。