築地魚市場

築地魚市場、2026年3月期は売上高8.1%増も営業利益45.1%減の166百万円 貸倒引当金繰入額を計上

決算サマリー 2026.09.29
NO IMAGE

※本記事は築地魚市場が公開したIR資料(直近の通期決算説明資料)に基づく事実整理であり、特定銘柄の売買を推奨するものではありません。数値は開示資料に基づきますが、利益指標の定義や集計方法は会社により異なる場合があります。投資判断はご自身の責任でお願いいたします。

水産物卸売を主力とする築地魚市場が公表した2026年3月期(2025年4月1日~2026年3月31日)の連結決算短信によると、売上高は67,450百万円(前期比8.1%増)となった一方、販売費及び一般管理費に貸倒引当金繰入額等を計上したことにより、営業利益は166百万円(同45.1%減)、経常利益は190百万円(同42.3%減)となった。親会社株主に帰属する当期純利益は386百万円(同34.3%増)である。年間配当金は前期と同じ35円である。

目次

連結業績(2026年3月期 実績)

短信によると、水産物卸売業界では訪日外国人観光客数の増加などによりインバウンド関連消費が引き続き伸長し、外食を中心とした業務筋への販売は総じて順調に推移した。一方、物価上昇圧力に加え、水産物の漁獲量の減少傾向や輸入水産物の仕入単価の高値圏での推移、エネルギー価格や物流コスト等の上昇など、厳しい状況が続いたとしている。同社グループは中期経営計画「MF-2026 Move Forward 2026」のもと、「旧来型の荷受会社から、広範な機能を有する販売会社への転換」に向けた取り組みを進めている。

主力の水産物卸売業は、生鮮水産物・冷凍水産物で平均単価の上昇により取扱金額が増加し、販売経費の見直し等によりおおむね収益面では改善した。しかし、連結子会社において売掛債権の回収可能性が見込めない事案が発生し、貸倒引当金繰入額を計上したことにより、セグメント損失は前期から拡大した。冷蔵倉庫業は保管業務の効率化等により増収増益、不動産賃貸業はテナント収入の減少により減収減益となった。

特別利益に投資有価証券売却益を、特別損失に関係会社整理損失引当金繰入額を計上したことにより、親会社株主に帰属する当期純利益は増益となった。1株当たり当期純利益は173.90円(前期は128.60円)、自己資本当期純利益率は5.7%(同4.4%)、売上高営業利益率は0.2%(同0.5%)である。

項目2026年3月期2025年3月期増減率
売上高67,450百万円62,414百万円8.1%増
営業利益166百万円302百万円45.1%減
経常利益190百万円330百万円42.3%減
親会社株主に帰属する当期純利益386百万円287百万円34.3%増

財政状態とキャッシュ・フロー

当期末の総資産は18,110百万円となり、前期末に比べ1,507百万円増加した。流動資産は主に現金及び預金の増加により1,360百万円増加し、固定資産は主に投資有価証券の時価評価により147百万円増加した。負債は11,017百万円となり、前期末に比べ952百万円増加した。主に買掛金の増加によるもので、固定負債は長期借入金の返済により減少した。純資産は当期純利益の計上により、前期末の6,537百万円から7,092百万円となった。自己資本比率は前期末の39.4%から39.2%となった。

項目2026年3月期2025年3月期
総資産18,110百万円16,602百万円
純資産7,092百万円6,537百万円
自己資本比率39.2%39.4%
1株当たり純資産3,189.71円2,946.60円

キャッシュ・フローは、営業活動によるキャッシュ・フローが977百万円の収入(前期は449百万円の支出)、投資活動によるキャッシュ・フローが投資有価証券の売却等により412百万円の収入(同354百万円の支出)、財務活動によるキャッシュ・フローが長期借入金の返済等により432百万円の支出(同272百万円の収入)となった。現金及び現金同等物の期末残高は957百万円増加し、1,813百万円となった。

配当

2026年3月期の1株当たり年間配当金は35円(期末35円)で、前期と同額である。配当性向(連結)は20.1%である。2027年3月期の配当予想も年間35円(期末35円)で、予想配当性向(連結)は15.6%である。短信は、本年度も昨年度同様に株主優待制度を実施するとしている。

項目2026年3月期(実績)2027年3月期(予想)
1株当たり年間配当金35.00円35.00円
配当性向(連結)20.1%15.6%

2027年3月期の業績予想

2027年3月期は中期経営計画(MF-2026)の最終年度にあたり、同計画の目標数値を基本として、売上高70,000百万円(前期比3.8%増)、営業利益630百万円(同279.1%増)、経常利益630百万円(同230.6%増)、親会社株主に帰属する当期純利益500百万円(同29.4%増)の達成を目指すとしている。1株当たり当期純利益は225.06円を見込む。

項目2027年3月期(予想)増減率
売上高70,000百万円3.8%増
営業利益630百万円279.1%増
経常利益630百万円230.6%増
親会社株主に帰属する当期純利益500百万円29.4%増

短信は、インバウンド需要は引き続き好調なものの、外国為替、国内金利動向、物価上昇の影響など、厳しい経営環境が続くと予想している。

本記事は築地魚市場が公表した2026年3月期決算短信をもとに作成しています。決算短信は監査法人の監査対象外です。

※本記事は築地魚市場が公開したIR資料(直近の通期決算説明資料)に基づく事実整理であり、特定銘柄の売買を推奨するものではありません。数値は開示資料に基づきますが、利益指標の定義や集計方法は会社により異なる場合があります。投資判断はご自身の責任でお願いいたします。

Articles

株主優待

記事がありません。

個人投資家・企業様各位

目次