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東リ、2026年3月期は売上高112,337百万円・営業利益5,100百万円の増収増益 2027年3月期は原材料価格の急騰で減益を見込む

決算サマリー 2026.08.21
東リ、2026年3月期は売上高112,337百万円・営業利益5,100百万円の増収増益 2027年3月期は原材料価格の急騰で減益を見込む

※本記事は東リが公開したIR資料(直近の通期決算説明資料)に基づく事実整理であり、特定銘柄の売買を推奨するものではありません。数値は開示資料に基づきますが、利益指標の定義や集計方法は会社により異なる場合があります。投資判断はご自身の責任でお願いいたします。

東リ株式会社は2026年6月1日、2026年3月期の決算説明会資料を公表した。売上高は112,337百万円(前期比+6.3%)、営業利益は5,100百万円(同+16.5%)、経常利益は5,733百万円(同+22.9%)、親会社株主に帰属する当期純利益は4,459百万円(同+27.1%)となった。当期並びに前期発売の新製品を中心とする販促活動に注力し、ビニル系床材や壁装材などの販売数量が伸長。増収効果並びに原価低減活動に加え、一部製品の販売価格改定が進展したことで、利益は前年を上回った。一方、2027年3月期は4月以降の原材料価格の急騰により収益環境が悪化する見通しで、大幅な減益を見込む。

目次

連結業績(2026年3月期 実績)

国内建設市場では、建設コストの高止まり等を背景に住宅・非住宅の新設着工床面積は減少した一方、オフィスや宿泊施設向けを中心にリニューアル市場は堅調に推移した。こうした環境下、販売数量の伸長により売上高は前期比6,628百万円増の112,337百万円となった。大型設備投資に伴う減価償却費の上昇に加え、物流コスト及び人件費などが増加したものの、増収効果、原価低減活動、一部製品の販売価格改定の進展により、営業利益は前期比723百万円増の5,100百万円となった。

項目(百万円)2026年3月期2025年3月期前期比(%)
売上高112,337105,709+6.3
売上総利益33,61030,659+9.6
販売費及び一般管理費28,51026,282+8.5
営業利益5,1004,376+16.5
経常利益5,7334,665+22.9
親会社株主に帰属する当期純利益4,4593,507+27.1
2026年3月期 連結決算概要。売上高112,337百万円、営業利益5,100百万円などの連結損益サマリー
出典:東リ株式会社 2026年3月期 決算説明会資料 P.4

キャッシュ・フローは、営業CFが+9,115百万円、投資CFが▲4,351百万円、財務CFが▲2,862百万円で、現金及び現金同等物の期末残高は10,001百万円(期首残高8,026百万円)となった。設備投資額(キャッシュ・フローベース)は51億円で、カーペット用ナイロン紡糸設備の増強や新規技術確立に向けた設備投資などを実施。EBITDAは97億円となった。

セグメント別の状況

インテリア事業は、ビニル系床材と壁装材を中心に販売数量が伸長し、売上高107,231百万円(前期比+6.5%)、セグメント利益5,156百万円(同+17.8%)。全点自社内製糸使用の「GA-3600 サスティブバック」や不燃化粧仕上げ材「リアルデコ」などの独自製品を拡充した。グローバル事業は、主力の中国・北米市場が建設投資の伸び悩みにより低調に推移し、売上高2,321百万円(前期比▲5.8%)、セグメント損失275百万円(前期は損失218百万円)。建材その他事業は、浴室向けビニル床シート「バスナシリーズ」が好調に推移した一方、新設住宅市場の低調により建材及び住設機器の仕入れ販売が前年を下回り、売上高4,993百万円(前期比+1.8%)、セグメント利益219百万円(同▲0.1%)となった。

セグメント指標2026年3月期2025年3月期
インテリア事業売上高107,231百万円100,696百万円
インテリア事業セグメント利益5,156百万円4,375百万円
グローバル事業売上高2,321百万円2,464百万円
グローバル事業セグメント利益▲275百万円▲218百万円
建材その他事業売上高4,993百万円4,903百万円
建材その他事業セグメント利益219百万円219百万円
インテリア事業の業績ポイント。売上高107,231百万円(前期比+6.5%)、セグメント利益5,156百万円(前期比+17.8%)
出典:東リ株式会社 2026年3月期 決算説明会資料 P.9

2027年3月期 通期業績見通し

2027年3月期は、売上高112,000百万円(前期比▲0.3%)、営業利益4,100百万円(同▲19.6%)、経常利益4,500百万円(同▲21.5%)、親会社株主に帰属する当期純利益3,400百万円(同▲23.8%)を見通す。地政学リスクの高まりによる原材料調達環境の悪化が懸念事項であり、きめ細かな販促活動によるシェア拡大を目指す一方、不安定な経済社会環境を鑑み、売上高は前期と同水準を想定。4月以降、原材料価格が急騰しており、収益環境は悪化する見通し。販売価格の改定(7月27日受注分より)を予定するも、後追いの価格改定となり、当期は大幅な減益を見込むとしている。

項目(百万円)2027年3月期 予想前期比(%)2026年3月期(実績)
売上高112,000▲0.3112,337
営業利益4,100▲19.65,100
経常利益4,500▲21.55,733
親会社株主に帰属する当期純利益3,400▲23.84,459
2027年3月期 連結業績見通し。通期売上高112,000百万円、営業利益4,100百万円など
出典:東リ株式会社 2026年3月期 決算説明会資料 P.23

株主還元

中期経営計画「SHINKA Plus ONE 2.0」期間中(2026年3月期~2028年3月期)の株主配当については、連結配当性向50%、又はDOE3.5%を目安に安定的な配当を継続的に実施することとし、年間配当金は19円を下限とする方針。2026年3月期は年間34円の配当(中間10円・期末24円)とし、2026年2月には自己株式を取得した。2027年3月期の1株当たり年間配当金は34円(中間10円・期末24円)を予定している。

区分2026年3月期(実績)2027年3月期(予想)
中間配当10円10円
期末配当24円24円
年間配当34円34円
配当の実績推移と予想。2026年3月期・2027年3月期ともに年間34円
出典:東リ株式会社 2026年3月期 決算説明会資料 P.24

中期経営計画「SHINKA Plus ONE 2.0」の進捗

中期経営計画「SHINKA Plus ONE 2.0」では、2028年3月期に連結売上高1,130億円、連結営業利益50億円を目標とする。2026年3月期実績は連結売上高1,123億円、連結営業利益51億円、連結ROEは8.9%だった。環境負荷低減では、リサイクル率88.5%以上、産業廃棄物排出量58%以上削減(2020年3月期比)を目標に掲げる。成長投資では、滋賀事業所のカーペットナイロン用紡糸設備で1~3号機が安定稼働(2025年度)、4号機は2026年春以降の本格稼働を予定し、内製化戦略が質・量ともに拡大中。環境対応型タイルカーペットバッキング「サスティブバック」は2025年度グッドデザイン賞を受賞した。業際分野では、卓球「Tリーグ」とオフィシャルフロアマットパートナー契約を締結し、卓球競技専用マット「コネクトマットT」が男子・女子の試合で使用されるほか、日本カーリング協会の開発協力によるカーリング専用練習シート「スウィバリーシート」など、スポーツ市場分野への取り組みが進展している。

※本記事は東リが公開したIR資料(直近の通期決算説明資料)に基づく事実整理であり、特定銘柄の売買を推奨するものではありません。数値は開示資料に基づきますが、利益指標の定義や集計方法は会社により異なる場合があります。投資判断はご自身の責任でお願いいたします。

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