※本記事はNISSHAが公開したIR資料(直近の通期決算説明資料)に基づく事実整理であり、特定銘柄の売買を推奨するものではありません。数値は開示資料に基づきますが、利益指標の定義や集計方法は会社により異なる場合があります。投資判断はご自身の責任でお願いいたします。
NISSHA株式会社の2025年12月期連結業績は、売上高194,898百万円(前期比0.4%減)、営業利益4,040百万円(同26.0%減)、税引前利益3,551百万円(同42.7%減)、親会社の所有者に帰属する当期利益1,001百万円(同74.0%減)となり、減収減益となった。ただし、いずれも前回予想に対しては上回った(売上高前回予想比+1.9%、営業利益同+6.3%、税引前利益同+61.4%)。2026年12月期は、売上高191,500百万円(前期比1.7%減)、営業利益6,600百万円(同63.4%増)を計画しており、減収増益を見込む。
連結業績(2025年12月期 実績)
産業資材は加飾分野の需要が堅調に推移し、第3四半期からモビリティ新製品(外装機能部品)の量産を開始したことなどにより増収となったが、同新製品の先行費用が利益を圧迫し減益となった。ディバイスは工場集約の効果により減収の影響を軽減し、減収増益となった。メディカルテクノロジーは医療機器CDMOの需要が底堅く推移した一方、自社ブランドの収益性が悪化し第4四半期に一過性費用を計上したことなどから減益となった。医薬品CDMOでは、津工場の転用・再稼働に向けた津工場旧設備の減損損失を計上した。
| 項目 | 2025年12月期 | 2024年12月期 | 前期比 |
|---|---|---|---|
| 売上高 | 194,898 | 195,598 | △0.4% |
| 営業利益 | 4,040 | 5,457 | △26.0% |
| 営業利益率 | 2.1% | 2.8% | △0.7pt |
| 税引前利益 | 3,551 | 6,202 | △42.7% |
| 親会社の所有者に帰属する当期利益 | 1,001 | 3,851 | △74.0% |

セグメント別の状況
産業資材の売上高は76,315百万円(前期比3.0%増)、営業利益は3,741百万円(同23.2%減)となった。ディバイスの売上高は58,452百万円(同13.5%減)、営業利益は2,130百万円(同18.5%増)となった。メディカルテクノロジーの売上高は47,130百万円(同3.3%増)、営業利益は2,035百万円(同14.8%減)となった。その他(医薬品含む)の売上高は13,000百万円(同55.8%増)、営業利益は390百万円(前期は731百万円の損失から黒字化)となった。うち医薬品の売上高は6,978百万円(同282.6%増)で、滋賀県製薬(一般用医薬品CDMO、2025年1月買収)の業績貢献により医薬品事業は過去最高益となった。
| セグメント | 指標 | 2025年12月期 | 2024年12月期 |
|---|---|---|---|
| 産業資材 | 売上高 | 76,315 | 74,090 |
| ディバイス | 売上高 | 58,452 | 67,542 |
| メディカルテクノロジー | 売上高 | 47,130 | 45,622 |
| その他 | 売上高 | 13,000 | 8,343 |
| 産業資材 | 営業利益 | 3,741 | 4,871 |
| ディバイス | 営業利益 | 2,130 | 1,798 |
| メディカルテクノロジー | 営業利益 | 2,035 | 2,388 |
| その他 | 営業利益 | 390 | △731 |
通期業績予想(2026年12月期)
2026年12月期の連結業績計画は、売上高191,500百万円(前期比1.7%減)、営業利益6,600百万円(同63.4%増)、税引前利益5,000百万円(同40.8%増)、親会社の所有者に帰属する当期利益2,300百万円(同129.6%増)とし、想定為替レートは145円/USD。上半期に対し下半期に需要が増加し営業利益が改善する見通しで、第1四半期はディバイスのタブレット需要低迷により営業損失を想定している。ディバイスでは、医療機器メーカーUSM Healthcare(ベトナム)を買収し、3月以降業績を連結する予定。
| 項目 | 2026年12月期計画 | 2025年12月期(実績) | 前期比 |
|---|---|---|---|
| 売上高 | 191,500 | 194,898 | △1.7% |
| 営業利益 | 6,600 | 4,040 | +63.4% |
| 営業利益率 | 3.4% | 2.1% | +1.3pt |
| 税引前利益 | 5,000 | 3,551 | +40.8% |
| 親会社の所有者に帰属する当期利益 | 2,300 | 1,001 | +129.6% |

事業ポートフォリオの強化・トピック
ディバイス事業では、東南アジアの医療機器メーカーUSM Healthcare Medical Devices(ベトナム・ホーチミン市、2012年設立、売上高4,170億VND(約24億円)、EBITDA890億VND(約5億円)、事業内容は医療機器の製造販売・CDMO)を買収した。資料では同社をベトナム唯一の国産ステントメーカーと説明している。2026年1月にUSM HealthcareとSPA(株式譲渡契約)を締結しており、業績は2026年3月から連結される予定。

株主還元
配当については、中長期の成長を見据え1株当たりの年間配当金50円の継続を予定している。2025年12月期は中間25円・期末25円の合計50円とし、2026年12月期計画も同額の中間25円・期末25円、合計50円としている。

※本記事はNISSHAが公開したIR資料(直近の通期決算説明資料)に基づく事実整理であり、特定銘柄の売買を推奨するものではありません。数値は開示資料に基づきますが、利益指標の定義や集計方法は会社により異なる場合があります。投資判断はご自身の責任でお願いいたします。