※本記事はアミファが公開したIR資料(直近の通期決算説明資料)に基づく事実整理であり、特定銘柄の売買を推奨するものではありません。数値は開示資料に基づきますが、利益指標の定義や集計方法は会社により異なる場合があります。投資判断はご自身の責任でお願いいたします。
株式会社アミファは2025年9月期(25/9期、通期)の決算を発表した。売上高は前年同期比2.8%増の8,842百万円で、資料は「設立以来最高を記録」としている。営業利益は前期の赤字(△298百万円)から大幅に改善し、270百万円の黒字で着地した。経常利益は239百万円、当期純利益は194百万円で、いずれも前期の赤字から黒字転換した。2025年8月14日開示の業績予想も売上高・利益ともに上回った。2025年9月期の配当は1株当たり2円増配の26円とする。
業績(2025年9月期 実績)
外部環境としては雇用・所得環境の改善やインバウンド需要の拡大が追い風となった一方、インフレ・円安の継続による消費者物価の上昇や米国の通商政策の影響による景気の下振れリスクもあり、先行き不透明な状況で推移した。こうした中、新企画・新商品提案への積極的な取組みや主要顧客向け販売への注力、売場提案力の強化、売れ筋商品への集中に加え、継続した原価低減や販売費及び一般管理費の削減を進めた結果、売上高は前年同期比240百万円増(2.8%増)の8,842百万円となった。売上原価率は商品評価損の大幅な減少もあり前年同期比4.1pts改善、販管費比率も削減努力により同2.5pts改善し、営業利益は568百万円増の270百万円(営業利益率3.1%、前期は△3.5%)となった。経常利益は239百万円、当期純利益は194百万円で、いずれも前期の赤字から黒字に転換した。1株当たり当期純利益は64.44円(前期△94.20円)だった。2025年8月14日開示の業績予想に対しても、売上高は152百万円(1.8%)、営業利益は155百万円(135.1%)、経常利益は154百万円(181.5%)、当期純利益は164百万円(548.3%)それぞれ上回って着地し、当期純利益は法人税等の改善により大幅に予想を超えた。
| 項目 | 2025年9月期 | 2024年9月期 | 増減額 | 増減率 |
|---|---|---|---|---|
| 売上高 | 8,842百万円 | 8,602百万円 | +240百万円 | +2.8% |
| 営業利益 | 270百万円 | △298百万円 | +568百万円 | – |
| 経常利益 | 239百万円 | △286百万円 | +525百万円 | – |
| 当期純利益 | 194百万円 | △283百万円 | +478百万円 | – |
| 1株当たり当期純利益 | 64.44円 | △94.20円 | +158.64円 | – |

顧客別・商品別の状況
顧客別売上高は、セリア向けが構成比51.6%(前期50.9%)、ダイソー向けが21.5%(同24.0%)、キャンドゥ向けが15.6%(同14.1%)、ワッツ向けが6.2%(同5.9%)、その他が5.1%(同5.1%)だった。セリア・キャンドゥ向け売上げはライセンス商品の寄与もあり着実に増加した一方、ダイソー向け売上げは減少、ワッツ向けは前年を上回る売上げを確保した。商品構成では、ワンプライス商品が92.9%(前期94.4%)、プチプライス商品が7.1%(同5.6%)となり、プチプライス商品は売上金額・構成比率ともに伸長した。季節性でみると、通年商品の構成比は85.5%(前期86.3%)と高い水準で横ばいだった。従業員1人あたり売上高は前期より微増、従業員1人あたり付加価値額は前期比42.9%増と大幅に増加した。
| 顧客 | 2025年9月期構成比 | 2024年9月期構成比 |
|---|---|---|
| セリア | 51.6% | 50.9% |
| ダイソー | 21.5% | 24.0% |
| キャンドゥ | 15.6% | 14.1% |
| ワッツ | 6.2% | 5.9% |
| その他 | 5.1% | 5.1% |

財政状態
資産合計は前期末比138百万円減の3,671百万円となった。棚卸資産は商品の圧縮等により2,056百万円から1,725百万円(△331百万円)に減少した一方、現金及び預金は842百万円(同+123百万円)に増加、受取手形・売掛金・電子債権は818百万円(同+138百万円)に増加した。負債合計は1,529百万円(同△396百万円)で、短期借入金が299百万円(同△200百万円)に減少するなど有利子負債の圧縮が進んだ。純資産は2,141百万円(同+257百万円)となり、自己資本比率は前期末の49.4%から54.3%に上昇した。キャッシュ・フローは、税前利益の増加に加え棚卸資産残高を大きく圧縮したことにより営業活動によるキャッシュ・フローが527百万円を確保し、借入金の返済等の財務活動(△372百万円)や投資活動(△27百万円)を経て、現金及び現金同等物の期末残高は前期末比123百万円増の842百万円となった。
通期業績予想(2026年9月期)
2026年9月期は、消費者のニーズ・シーズを捉えた積極的な新企画・新商品の投入により売上高90億円を目指すほか、商品開発力・企画提案力・営業力のさらなる強化による商品収益性の向上、需要予測精度向上による在庫水準の最適化、原価低減施策・物流合理化による徹底したコストダウンと生産性向上に取り組む計画としている。売上高は9,000百万円(前期比+157百万円、1.8%増)、営業利益は275百万円(同+4百万円、1.7%増)、経常利益は260百万円(同+20百万円、8.7%増)を見込む。当期純利益は400百万円(同+205百万円、105.7%増)を予想しており、資料は本社移転に伴う収入と移転に関する費用を特別損益に計上することにより当期純利益が増益となる旨を注記している。
| 項目 | 2026年9月期(予想) | 2025年9月期(実績) | 増減額 | 増減率 |
|---|---|---|---|---|
| 売上高 | 9,000百万円 | 8,842百万円 | +157百万円 | +1.8% |
| 営業利益 | 275百万円 | 270百万円 | +4百万円 | +1.7% |
| 経常利益 | 260百万円 | 239百万円 | +20百万円 | +8.7% |
| 当期純利益 | 400百万円 | 194百万円 | +205百万円 | +105.7% |

株主還元
2025年9月期の剰余金の配当については、1株当たり2円増配し26円とする。将来の事業展開と経営基盤強化のために必要な内部留保を確保しつつ安定的かつ継続的な配当の実施を基本方針とすることに加え、将来の自己株式の処分による株式価値の希薄化の懸念を払拭するためとしている。2025年9月期からの配当政策は、従来の配当性向30%に加えてDOE(株主資本配当率)3%以上を新たな指標として導入し、配当性向と併用して運用する。2026年9月期の配当は26.00円(前期から変更なし)を予定し、配当性向は40.3%から19.7%に低下する見込み。また、2025年11月14日開催の取締役会で、公益財団法人アミファ・デザイン・アート振興財団への支援を目的とした第三者割当による自己株式の処分(処分株式数200,000株、処分価額1株につき1円、調達資金の額200,000円、処分予定先は同財団、処分期日は未定)を決議した。処分は2025年12月25日開催予定の第55期定時株主総会での有利発行に係る特別決議を条件とする。
| 項目 | 2025年9月期(実績) | 2026年9月期(予想) |
|---|---|---|
| 1株当たり配当金 | 26.00円 | 26.00円 |
| 配当性向 | 40.3% | 19.7% |

※本記事はアミファが公開したIR資料(直近の通期決算説明資料)に基づく事実整理であり、特定銘柄の売買を推奨するものではありません。数値は開示資料に基づきますが、利益指標の定義や集計方法は会社により異なる場合があります。投資判断はご自身の責任でお願いいたします。