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VTホールディングス、2026年3月期は売上収益が過去最高 当期利益は減益

決算サマリー 2026.08.21
VTホールディングス、2026年3月期は売上収益が過去最高 当期利益は減益

※本記事はVTホールディングスが公開したIR資料(直近の通期決算説明資料)に基づく事実整理であり、特定銘柄の売買を推奨するものではありません。数値は開示資料に基づきますが、利益指標の定義や集計方法は会社により異なる場合があります。投資判断はご自身の責任でお願いいたします。

VTホールディングスは2026年3月期の決算を発表した。売上収益は前期比10.6%増の3,887億円で過去最高を更新し、自動車関連事業ではスペインを中心とした海外の新車販売・中古車販売・サービス・レンタカー部門が堅調に推移して増収を牽引した。住宅関連事業も好立地物件の用地確保が進み戸建分譲住宅が堅調に推移したほか、注文建築部門でも商業施設等の案件を安定的に獲得した。営業利益・税引前利益は前期を上回った一方、自動車販売関連事業の一部子会社における不採算店舗の固定資産減損・のれん減損の計上や、ケータハムの新型EV開発に係る支出の研究開発費計上が影響し、親会社の所有者に帰属する当期利益は減益となった。

目次

連結業績(2026年3月期 実績)

売上収益は前期比+371.0億円(+10.6%)の3,887億円、営業利益は前期比+1.4億円(+1.3%)の110.0億円、税引前利益は前期比+4.0億円(+4.1%)の101.3億円だった。一方、親会社の所有者に帰属する当期利益は前期比▲4.0億円(▲7.6%)の49.0億円となり、減損損失・EV費用化の影響(26.9億円)などが押し下げ要因となった。

項目2026年3月期2025年3月期増減
売上収益3,887億円3,516億円+371.0億円(+10.6%)
営業利益110.0億円108.6億円+1.4億円(+1.3%)
税引前利益101.3億円97.3億円+4.0億円(+4.1%)
親会社の所有者に帰属する当期利益49.0億円53.0億円▲4.0億円(▲7.6%)
2026年3月期 連結経営成績の推移
出典:2026年3月期 決算説明資料 P.3

部門別の状況

部門別売上収益は新車・中古車・サービス部門が増収を牽引し、レンタカー・住宅関連事業も堅調に推移した。売上総利益は前期比+6,614百万円(+12.4%)の59,992百万円となり、中古車販売・サービス部門の好調が寄与した。地域別では国内が前期比+7.8%の2,027億14百万円、海外が前期比+13.7%の1,860億19百万円となり、海外売上比率は47.9%まで上昇した。販売台数は新車51,078台(前期比+213台、+0.4%)、中古車49,109台(前期比+1,820台、+3.8%)で、全体では前期比2.1%増の100,187台だった。

部門2026年3月期売上収益2025年3月期売上収益増減
新車186,740百万円174,890百万円+11,850百万円
中古車89,372百万円77,512百万円+11,860百万円
サービス59,007百万円51,779百万円+7,229百万円
レンタカー21,095百万円19,045百万円+2,050百万円
住宅・その他32,519百万円28,404百万円+4,115百万円
合計388,733百万円351,630百万円+37,103百万円(+10.6%)
2026年3月期 部門別売上収益
出典:2026年3月期 決算説明資料 P.4

財務・キャッシュ・フロー

2026年3月期末の総資産は前期末比+252億円増加した。流動資産は同+215億円(営業債権及びその他の債権+51.9億円、棚卸資産+158.2億円)、非流動資産は同+36億円(有形固定資産+61.3億円、その他の金融資産▲30.5億円)増加した。流動負債は同+245億円(社債及び借入金+125.5億円、営業債務及びその他の債務+96.2億円)、非流動負債は同+31億円(社債及び借入金+34.9億円)増加し、資本は同▲25億円(自己株式▲23.0億円、非支配株主持分▲19.0億円)となった。実質有利子負債は1,301億円(前期末1,093億円)に増加し、ネットDEレシオは1.8倍(前期末1.5倍)へ上昇した一方、流動比率93.4%、固定長期適合率112.9%と安定的に推移した。営業キャッシュ・フローは188億円(前期280億円)、投資キャッシュ・フローは△108億円(前期△110億円)となり、フリー・キャッシュ・フローは80億円のプラス(前期169億円)となった。

通期業績予想(2027年3月期)

2027年3月期の通期業績予想は、国内外の事業成長に伴い売上収益および営業利益が過去最高となる見通し。売上収益は4,000億円(前期比+113億円)、営業利益は135.0億円(前期比+25.0億円)、税引前利益は120.0億円(前期比+18.7億円)、当期利益は70.0億円(前期比+21.0億円)を見込む。想定為替レートはユーロ183円、米ドル160円、ポンド211円、豪ドル110円、南アランド9.3円で、ユーロ円が想定より1円円安となった場合の連結業績への影響額は売上収益+1,096百万円、営業利益+9百万円としている。

項目2027年3月期予想2026年3月期(実績)増減
売上収益4,000億円3,887億円+113億円
営業利益135.0億円110.0億円+25.0億円
税引前利益120.0億円101.3億円+18.7億円
当期利益70.0億円49.0億円+21.0億円
2027年3月期 通期業績予想
出典:2026年3月期 決算説明資料 P.16

株主還元

27/3期の1株当たり年間配当金は24.00円(連結配当性向39.9%)を予定している。26/3期の実績は年間配当24.00円、連結配当性向57.8%だった。

項目2026年3月期(実績)2027年3月期(予想)
1株当たり年間配当金24.00円24.00円
連結配当性向57.8%39.9%
配当政策について
出典:2026年3月期 決算説明資料 P.20

資本コストや株価を意識した経営

2024年10月28日付で開示した、資本コストや株価を意識した経営の実現に向けた対応の数値目標について、2026年3月期実績はROE6.9%(前期7.4%)、営業利益11,003百万円(前期10,859百万円)、営業利益率2.8%(前期3.1%)、自己資本比率23.3%(前期25.6%)、ネットDEレシオ1.8倍(前期1.5倍)、配当性向57.8%(前期54.8%)、DOE(株主資本配当率)3.9%(前期4.1%)となった。28/3期目標はROE12%以上、営業利益率5.0%以上、自己資本比率30~40%、ネットDEレシオ1.0倍以下、配当性向40%以上、DOE4.0%以上としている。

トピック

2026年4月1日、日産プリンス山梨販売株式会社の株式を100%取得し子会社化した(山梨県に新車10拠点・中古車1拠点を展開する日産車ディーラー)。また、ケータハムは次世代EVスポーツカー「プロジェクトV」の試作車を開発し、2026年1月の「東京オートサロン2026」で量産化に向けた最新プロトタイプを世界初公開するなど、走行性能・安全性能の検証や生産設計の検討を進めている。経営体制については2026年6月25日付で新体制へ移行し、取締役の平均年齢を62.1歳から59.6歳へ引き下げるとともに、取締役数を14名から12名へスリム化し、独立役員比率を43%から50%へ高めた。

※本記事はVTホールディングスが公開したIR資料(直近の通期決算説明資料)に基づく事実整理であり、特定銘柄の売買を推奨するものではありません。数値は開示資料に基づきますが、利益指標の定義や集計方法は会社により異なる場合があります。投資判断はご自身の責任でお願いいたします。

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