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リックス、2026年3月期は増収も営業・経常減益 当期純利益は過去最高

決算サマリー 2026.08.21
リックス、2026年3月期は増収も営業・経常減益 当期純利益は過去最高

※本記事はリックスが公開したIR資料(直近の通期決算説明資料)に基づく事実整理であり、特定銘柄の売買を推奨するものではありません。数値は開示資料に基づきますが、利益指標の定義や集計方法は会社により異なる場合があります。投資判断はご自身の責任でお願いいたします。

リックスは2026年3月期の決算を発表した。売上高は前期比+2.0%の55,827百万円で5期連続の増収となり過去最高を記録した。一方、人材・設備・IT関連など成長投資により販管費が前期比+15.4%増加した影響で、営業利益は同▲8.9%の3,537百万円、経常利益は同▲7.2%の3,897百万円と、いずれも5期ぶりの減益となった。親会社株主に帰属する当期純利益は、旧本社の土地・建物売却に伴う特別利益の計上により同+11.9%の3,180百万円となり過去最高を更新した。

2026年3月期 決算ハイライト
出典:2026年3月期 決算説明資料 P.14
目次

業績(2026年3月期 実績)

売上総利益は、収益性の高いオリジナル品の販売伸長により売上原価率が1.7%改善したことで、前期比+8.5%の14,747百万円と過去最高となった。一方、人件費の増加(+488百万円、社員数増加・ベースアップなど)、減価償却費の増加(+210百万円、研究開発施設「リックス協創センター」や旧本社早期償却など)、本社移転費用(+78百万円)、米国の非連結孫会社の業績悪化に伴う貸倒引当金繰入(+333百万円)などにより、販管費は前期比+15.4%の11,210百万円に増加し、営業利益・経常利益を押し下げた。

項目当期(2026年3月期)前期(2025年3月期)増減率
売上高55,827百万円54,727百万円+2.0%
売上総利益14,747百万円13,592百万円+8.5%
販管費11,210百万円9,710百万円+15.4%
営業利益3,537百万円3,882百万円▲8.9%
経常利益3,897百万円4,197百万円▲7.2%
親会社株主に帰属する当期純利益3,180百万円開示なし+11.9%

セグメント別の状況

セグメント別売上高では、8セグメント中4セグメントが前年を上回った。主力の鉄鋼・自動車・電子半導体の3セグメントで売上高全体の約6割を占め、いずれも前期比プラスとなった。特に工作機械セグメントは、世界的な工作機械需要の拡大を受けて主力製品「ロータリージョイント」の販売が伸び、売上高は前期比+13.5%、セグメント利益は同+26.6%といずれも過去最高を記録した。電子・半導体セグメントも、半導体製造装置に組み込まれる「ロータリージョイント」や消耗品の販売増加により、売上高・利益とも過去最高となった。一方、ゴム・タイヤセグメントは、利益率の高いオリジナル品(バルブ、水処理・ろ過設備)の売上減少により、売上高・利益・利益率のいずれも前期を下回った。

セグメント売上高(当期)売上高前年比セグメント利益(当期)利益前年比
鉄鋼15,822百万円+1.2%2,025百万円+1.0%
自動車12,179百万円+3.9%1,366百万円+5.1%
電子・半導体7,858百万円+6.1%959百万円+7.8%
ゴム・タイヤ3,764百万円▲2.7%339百万円▲18.3%
工作機械2,633百万円+13.5%636百万円+26.6%
高機能材2,252百万円▲11.3%245百万円▲8.1%
環境2,742百万円▲10.0%231百万円▲21.4%
紙パルプ893百万円▲2.8%107百万円+1.1%
その他7,679百万円+5.6%1,120百万円+16.1%
セグメント別売上高・構成比(2025年3月期/2026年3月期)
出典:2026年3月期 決算説明資料 P.16

通期業績予想(2027年3月期)

2027年3月期は、自社製品の販売比率が高い電子・半導体、工作機械セグメントの伸長を見込み、売上高は前期比+3.9%の58,000百万円、営業利益は同+19.3%の4,220百万円、経常利益は同+11.9%の4,360百万円と、いずれも過去最高を予想する。一方、親会社株主に帰属する当期純利益は、前期に発生した旧本社売却に伴う特別利益(約810百万円)がなくなる影響で、同▲5.7%の3,000百万円を見込む。なお、中東情勢悪化に伴う物価上昇懸念は販管費(変動費)には織り込んでいるが、先行きが不透明なため現時点で売上高には織り込んでいない。

項目予想(2027年3月期)実績(2026年3月期)増減率
売上高58,000百万円55,827百万円+3.9%
売上総利益15,540百万円14,747百万円+5.4%
販管費11,320百万円11,210百万円+1.0%
営業利益4,220百万円3,537百万円+19.3%
経常利益4,360百万円3,897百万円+11.9%
親会社株主に帰属する当期純利益3,000百万円3,180百万円▲5.7%
2027年3月期業績予想
出典:2026年3月期 決算説明資料 P.30

株主還元

2026年度(2027年3月期)の年間配当金は、中間79円・期末83円の合計162円を予想しており、前期の157円から5円の増配となる。配当は、2025年度より導入した株主資本配当率(DOE)4.5%と連結配当性向40%のいずれか高い方を採用して算出しており、2026年度の配当性向は42.3%となる見込み。株主優待制度として、保有株式数に応じてクオカード(1,000円〜10,000円分)を進呈する。

項目2026年度(予想)2025年度(実績)
年間配当金162円157円
配当性向42.3%40.0%
配当・配当性向推移および株主優待制度
出典:2026年3月期 決算説明資料 P.32

中期経営計画・トピック

長期経営計画「LV2030」では、2030年度に連結売上高700億円(2025年度実績558億円)、営業利益56億円(同35億円)、営業利益率8%以上(同6.3%)、ROE11%以上(同11.7%)、海外売上比率20%以上(同12.1%)、オリジナル品比率55%以上(同29.3%)を定量目標に掲げる。成長施策として、2026年4月に水処理・電池製造など成長分野を担う新本部「アドバンストソリューション本部」を設立したほか、2026年2月にはインド・カルナータカ州の新工場が稼働を開始し、自社製品ロータリージョイントやオイルスキマーの現地生産を始めた。また、農林水産省の関連事業に酪農向け餌寄せロボットの開発が採択されるなど、新分野への取り組みも進めている。

※本記事はリックスが公開したIR資料(直近の通期決算説明資料)に基づく事実整理であり、特定銘柄の売買を推奨するものではありません。数値は開示資料に基づきますが、利益指標の定義や集計方法は会社により異なる場合があります。投資判断はご自身の責任でお願いいたします。

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