※本記事は小津産業が公開したIR資料(直近の通期決算説明資料)に基づく事実整理であり、特定銘柄の売買を推奨するものではありません。数値は開示資料に基づきますが、利益指標の定義や集計方法は会社により異なる場合があります。投資判断はご自身の責任でお願いいたします。
小津産業は2026年5月期(2025年6月1日~2026年5月31日)連結決算で、売上高10,739百万円(前期比+5.1%)、営業利益587百万円(同+36.5%)、経常利益808百万円(同+44.5%)、親会社株主に帰属する当期純利益610百万円(同+49.4%)となり、増収増益となった。中東情勢の影響による一部取引先の資材確保の動きや、国内AI関連需要の取り込み、製薬関連・海外光学関連・国内コスメティック製品・ウェット製品等の需要が引き続き好調に推移したことが増収に寄与した。原価低減や販売価格の適正化も利益を押し上げた。
連結業績(2026年5月期 実績)
売上総利益は3,559百万円(前期比+7.5%)となり、増収に伴う売上総利益の増加により、販管費の増加分を吸収して増益となった。経常利益は受取配当金や為替差益の増加等により押し上げられた。自己資本比率は72.4%(2025年5月末)から74.5%(2026年5月末、+2.1pt)に上昇した。
| 項目 | 当期(2026年5月期) | 前期(2025年5月期) | 増減額 |
|---|---|---|---|
| 売上高 | 10,739百万円 | 10,220百万円 | +519百万円(+5.1%) |
| 売上総利益 | 3,559百万円 | 3,311百万円 | +247百万円(+7.5%) |
| 販売費及び一般管理費 | 2,972百万円 | 2,881百万円 | +90百万円 |
| 営業利益 | 587百万円 | 430百万円 | +156百万円(+36.5%) |
| 経常利益 | 808百万円 | 559百万円 | +248百万円(+44.5%) |
| 親会社株主に帰属する当期純利益 | 610百万円 | 408百万円 | +201百万円(+49.4%) |

セグメント別の状況
セグメントは不織布事業とその他事業の2区分。主力の不織布事業は売上高10,481百万円(前期9,961百万円)、セグメント利益510百万円(前期361百万円)で増収増益となった。その他事業(除菌関連事業、不動産賃貸事業)は売上高258百万円(前期259百万円)、セグメント利益74百万円(前期66百万円)だった。2026年5月期の連結売上高107億円のうち、不織布事業は98%、その他事業は2%を占める。不織布事業を分野別にみると、連結調整前の分野別売上高構成比はクリーン35%、ウェルネスケア28%、ディプロ15%、日本プラントシーダー(NPS)9%、エコプロダクツ6%、小津(上海)貿易3%、コンシューマー2%、その他2%。クリーン分野は国内AI関連需要や製薬関連需要、海外光学関連需要が拡大し売上高・利益面ともに前期比増加。ウェルネスケア分野はウェット製品の需要拡大やコスメティック製品の国内需要により売上高・利益面ともに前期比増加。エコプロダクツ分野は除染布(五大力)の受注が当初計画を下回り売上高は前年比減少したが、利益面は増加。ディプロはOEM品の販売が低調に推移し業務基盤整備等への投資も増加したため、売上高・利益面ともに前期比減少。
| セグメント | 指標 | 当期(2026年5月期) | 前期(2025年5月期) |
|---|---|---|---|
| 不織布事業 | 売上高 | 10,481百万円 | 9,961百万円 |
| その他事業 | 売上高 | 258百万円 | 259百万円 |
| 不織布事業 | セグメント利益 | 510百万円 | 361百万円 |
| その他事業 | セグメント利益 | 74百万円 | 66百万円 |

通期業績予想(2027年5月期)
2027年5月期の連結業績予想は、売上高10,800百万円(前期比+61百万円)、営業利益550百万円(同△37百万円)、経常利益660百万円(同△148百万円)、親会社株主に帰属する当期純利益440百万円(同△170百万円)。国内コスメティック製品の販売減少が見込まれる一方、AI・データセンター関連需要の取り込みに注力し売上高は横ばいを見込む。長期ビジョン「Ozu Innovation2034」の実現に向け人材確保や市場調査・研究開発費等に戦略的に予算を充当するため、営業利益は前期比減益を見込む。中東情勢の影響について、状況は日々変化しており不確実で客観的な見通しが困難としつつ、状況変化に適時・適切に対応しコスト上昇分は販売価格の適正化により利益確保を図るとしている。
| 項目 | 2027年5月期予想 | 2026年5月期実績 | 前期比 |
|---|---|---|---|
| 売上高 | 10,800百万円 | 10,739百万円 | +61百万円 |
| 営業利益 | 550百万円 | 587百万円 | △37百万円 |
| 経常利益 | 660百万円 | 808百万円 | △148百万円 |
| 親会社株主に帰属する当期純利益 | 440百万円 | 610百万円 | △170百万円 |

株主還元
株主還元方針は、長期的に安定した利益還元を基本方針としつつ企業体質の強化と内部留保の確保を総合的に勘案するというもの。業績に多大な影響を与える事象がない限り減配は行わず、増配を目指す累進配当を掲げている。2026年5月期は、上場(店頭公開)30周年の記念配当3円を含め1株当たり30円の配当(配当性向41.3%)を予定しており、記念配当は累進配当の対象外としている。前期(2025年5月期)の配当は25円(配当性向51.4%)だった。
| 項目 | 2026年5月期 | 2025年5月期 |
|---|---|---|
| 1株当たり配当金 | 30円(うち記念配当3円、配当性向41.3%) | 25円(配当性向51.4%) |

中期経営計画
第一次中期経営計画2027(2024年7月発表、最終年度2027年5月期)の数値目標は、2026年7月10日付で売上高10,500百万円・営業利益300百万円から売上高10,800百万円・営業利益550百万円に上方修正された。長期ビジョン「Ozu Innovation2034」では、2034年5月期に連結ベース売上高150億円(現状の1.5倍の規模)を目標に掲げている。第一次中期経営計画では、既存の「強み・優位性」を活かす「コア・コンピタンス戦略」と、新規事業(製品・サービス)の“タネ”となる技術・機能等を獲得する「SEEDs戦略」の両輪による事業拡大戦略の具体化、新体制の本格稼働、海外生産体制の最適化と国内基盤の再整備に取り組んでいる。
※本記事は小津産業が公開したIR資料(直近の通期決算説明資料)に基づく事実整理であり、特定銘柄の売買を推奨するものではありません。数値は開示資料に基づきますが、利益指標の定義や集計方法は会社により異なる場合があります。投資判断はご自身の責任でお願いいたします。