※本記事はアズワンが公開したIR資料(直近の通期決算説明資料)に基づく事実整理であり、特定銘柄の売買を推奨するものではありません。数値は開示資料に基づきますが、利益指標の定義や集計方法は会社により異なる場合があります。投資判断はご自身の責任でお願いいたします。
アズワン株式会社の2026年3月期(2025年4月〜2026年3月)連結業績は、売上高1,106億円(前期比+6.7%)、営業利益128億円(同+10.7%)となり、売上高・営業利益ともに過去最高を更新した。米関税政策の影響で売上高は期初予想を下回ったものの、経費コントロールが奏功し営業利益は前期比2桁増となった。親会社株主に帰属する当期純利益は91億円(同+11.5%)、ROEは13.3%とともに過去最高を更新し、配当金は15期連続増配となる65.0円とした。
連結業績(2026年3月期 実績)
2026年3月期の連結業績は、売上高1,106億円(前期比+6.7%、計画比+1.7%)、営業利益128億円(前期比+10.7%、計画比+2.6%)、親会社株主に帰属する当期純利益91億円(前期比+11.5%、計画比+2.7%)となり、増収増益で着地した。効率的な物流オペレーションにより運賃・倉庫作業費の伸びを抑制し、販管費は前期比+4.6%にとどまったことが利益成長に寄与した。
| 項目 | 2026年3月期 | 2025年3月期 | 前年同期比 |
|---|---|---|---|
| 売上高 | 110,698百万円 | 103,751百万円 | +6.7% |
| 売上総利益 | 33,465百万円 | 31,315百万円 | +6.9% |
| 売上総利益率 | 30.2% | 30.2% | +0.05pt |
| 営業利益 | 12,838百万円 | 11,593百万円 | +10.7% |
| 営業利益率 | 11.6% | 11.2% | +0.4pt |
| 経常利益 | 13,228百万円 | 12,071百万円 | +9.6% |
| 親会社株主に帰属する当期純利益 | 9,179百万円 | 8,229百万円 | +11.5% |
| 1株当たり当期純利益 | 128.35円 | 114.89円 | +11.7% |
| 年間配当金/1株 | 65.00円 | 62.00円 | +4.8% |

分野別の状況
ラボ・インダストリー分野は、ECの牽引により売上高が前年比+8.3%と順調に成長した一方、メディカル分野は医療機関による買い控えが続き前年並みにとどまった(前年比△1.0%)。分野別ではラボラトリーが前年比+8.6%、インダストリーが同+7.3%とそれぞれ増収となった。
| 分野 | 2026年3月期 | 2025年3月期 | 前年同期比 |
|---|---|---|---|
| ラボラトリー | 69,387百万円(693億円) | 63,888百万円 | +8.6% |
| インダストリー | 23,798百万円(237億円) | 22,178百万円 | +7.3% |
| メディカル | 16,925百万円(169億円) | 17,093百万円 | △1.0% |
| 合計 | 110,698百万円 | 103,751百万円 | +6.7% |

通期業績予想(2027年3月期)
2027年3月期は、ラボラトリー+7.5%、インダストリー+7.5%、メディカル+1.0%とそれぞれ増収を計画。メディカル分野は2026年度の診療報酬改定(本体部分+3.09%、30年ぶりの大幅改定)を追い風に新規開業案件の獲得も目指す。新レンタル&校正センターの開設やSmart DCの増床に伴う費用増により、営業利益は前期並みの129億円(前期比+0.5%)にとどまる見通し。
| 項目 | 2027年3月期(計画) | 2026年3月期(実績) | 前年同期比 |
|---|---|---|---|
| 売上高 | 117,850百万円 | 110,698百万円 | +6.5% |
| 売上総利益 | 35,680百万円 | 33,465百万円 | +6.6% |
| 売上総利益率 | 30.3% | 30.2% | +0.1pt |
| 営業利益 | 12,900百万円 | 12,838百万円 | +0.5% |
| 営業利益率 | 10.9% | 11.6% | △0.7pt |
| 経常利益 | 13,350百万円 | 13,228百万円 | +0.9% |
| 親会社株主に帰属する当期純利益 | 8,970百万円 | 9,179百万円 | △2.3% |
| 1株当たり当期純利益 | 125.86円 | 128.35円 | △1.9% |
| 年間配当金/1株 | 66.00円 | 65.00円 | +1.5% |

株主還元
配当方針(基準利益の50%以上の配当+増配)に基づき、2026年3月期の配当金は65.0円(前期比+3.0円増配)で15期連続の増配となった。自己株式は市場買付により約10億円を取得し、配当と合わせた総還元性向は61.5%となった。2025〜2027年度の株主還元方針では、総還元性向3年間累計60〜75%、配当性向50%以上(特別損益の影響控除後)、累進配当、自己株比率5%以下を掲げている。2027年3月期の配当金は66.0円を計画。
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 年間配当金/1株 | 65.00円(前期比+3.00円増配) |
| 配当性向 | 50.6% |
| 自己株式取得 | 市場買付により約10億円実施 |
| 総還元性向 | 61.5% |
| 増配年数 | 15期連続増配 |

中期経営計画・トピック
現行中期経営計画「Project One」(2025〜2027年度)ではROE13.0%以上を目標としており、2026年3月期はROE13.3%となり過去最高を更新して目標水準に到達した。あわせて長期ビジョン「AS ONE VISION-2035」を掲げ、持続的な成長と高効率経営の両立を目指す方針を示している。なお、2027年3月期の業績予想には中東情勢による影響は織り込んでおらず、原材料の価格上昇や供給不安により、足元でプラスチック系消耗品を中心に価格が20〜30%上昇するなどの影響が生じている。
※本記事はアズワンが公開したIR資料(直近の通期決算説明資料)に基づく事実整理であり、特定銘柄の売買を推奨するものではありません。数値は開示資料に基づきますが、利益指標の定義や集計方法は会社により異なる場合があります。投資判断はご自身の責任でお願いいたします。