※本記事はCCIグループが公開したIR資料(直近の通期決算説明資料)に基づく事実整理であり、特定銘柄の売買を推奨するものではありません。数値は開示資料に基づきますが、利益指標の定義や集計方法は会社により異なる場合があります。投資判断はご自身の責任でお願いいたします。
株式会社CCIグループは2026年3月期の連結決算で、経常収益1,671億円(前期比+775億円、86.5%増)、経常利益197億円(前期比+74億円、60.6%増)、当期純利益126億円(前期比+45億円、55.5%増)となり、2期ぶりの増収増益で過去最高益となった。政策金利引き上げによる各種金利上昇や預貸金残高増加により利息収入・費用がともに増加したほか、有価証券ポートフォリオの大規模な入替えを実施した。ROE(コア資本ベース)は5.9%(東証基準5.5%)となり、中期経営戦略の目標5.1%を上回った。
連結業績(2026年3月期 実績)
北國銀行単体でも経常収益1,470億円(前期比+742億円、101.7%増)、経常利益177億円(前期比+62億円、53.5%増)、当期純利益128億円(前期比+44億円、53.4%増)となり、4期ぶりの増収増益となった。政策金利引き上げによる利回り上昇や貸出金残高増加によりコア業務純益は前期比+94億円の207億円となり、2年連続の増益となった。有価証券ポートフォリオを大きく入替え、株式売却益643億円を計上する一方、債券売却損601億円を計上した。Hirooka Terrace新築により経費は増加したが、コア業務純益増加により経常利益は前期を上回った。
| 項目(CCIグループ連結、単位:百万円) | 当期(2026年3月期) | 前期(2025年3月期) | 増減 |
|---|---|---|---|
| 経常収益 | 167,102 | 89,576 | +77,526(86.5%増) |
| 経常利益 | 19,756 | 12,298 | +7,458(60.6%増) |
| 当期純利益 | 12,632 | 8,120 | +4,512(55.5%増) |
| 連結自己資本比率 | 9.10% | 9.85% | 開示なし |
北國銀行単体の状況
北國銀行単体の当期純利益は12,769百万円(前期比+4,446百万円、53.4%増)、コア業務純益は20,744百万円(前期比+9,419百万円、83.1%増)だった。
| 区分 | 指標 | 当期(2026年3月期) | 前期(2025年3月期) |
|---|---|---|---|
| 北國銀行単体 | 経常収益 | 147,024百万円 | 72,862百万円 |
| 北國銀行単体 | 経常利益 | 17,670百万円 | 11,511百万円 |
| 北國銀行単体 | 当期純利益 | 12,769百万円 | 8,323百万円 |
| 北國銀行単体 | コア業務純益 | 20,744百万円 | 11,325百万円 |

事業別収益/中期経営戦略2026の進捗
中期経営戦略2026のアップデートでは、2026年3月期実績を基準に3年後(2029年3月期)までの目標を設定している。2026年3月期の銀行事業収益は606億円(目標達成率125.4%)、新事業収益は143億円(同67.4%)、経常利益(連結)は198億円(同110.0%)、当期純利益(連結)は126億円(同114.5%)となり、いずれも当初目標を上回って着地した。ROE(コア資本ベース)は5.9%で、目標に対し+0.8ポイントとなった。2027年3月期(1年後)の目標は銀行事業収益729億円、新事業収益153億円、経常利益(連結)265億円、当期純利益(連結)170億円、ROE7.7%。2028年3月期(2年後)は834億円、185億円、285億円、185億円で、ROEは8.0%以上を目指す。2029年3月期(3年後)は875億円、209億円、320億円、210億円、ROE8.0%以上を計画している。金利環境の変化を持続的に収益に反映することで、ROE8%達成時期を当初の2030年3月期から2028年3月期に前倒しした。

通期業績予想
2027年3月期の連結業績予想は、経常利益26,500百万円(前期比+6,744百万円、34.1%増)、当期純利益17,000百万円(前期比+4,368百万円、34.5%増)、ROE(コア資本ベース)7.7%(前期比+1.8pt)を計画している。金利シナリオは2027年3月末時点で短期政策金利1.25%、長期10年債利回り2.50%を前提とする。貸出金利息は481億円(前期比+121億円)、預金利息(控除)は145億円(前期比+66億円)を見込む。役務取引等利益はコンサルティング30億円(同+4億円)、キャッシュレス19億円(同+2億円)を計画する。経費は人件費181億円(同+26億円)、物件費241億円(同△12億円)を見込む。計画策定にあたっては、事業ごとの不確定要素や見通しの違いを踏まえ蓋然性を3段階で評価し、蓋然性が低い事業は収益を保守的に見込む一方、費用は不確実性を考慮した水準で設定している。
| 項目 | 予想(2027年3月期) | 前期(実績) |
|---|---|---|
| 経常利益 | 26,500百万円 | 19,756百万円 |
| 当期純利益 | 17,000百万円 | 12,632百万円 |
| ROE(コア資本ベース) | 7.7% | 5.9% |

株主還元/資本政策
資本政策・株主還元方針として、持続的な利益成長に基づいた配当と機動的な自己株式取得を実施するとしている。2026年3月期の配当性向は41.0%、配当総額は52億円、自己株式取得額は40億円だった。2027年3月期は配当性向39.3%、配当総額66億円、自己株式取得額100億円を計画している。2029年3月期には配当性向40%程度を目安とし、資本コストは7~9%程度を想定している。
| 項目 | 2026年3月期(実績) | 2027年3月期(計画) | 2028年3月期(計画) | 2029年3月期(目安) |
|---|---|---|---|---|
| 配当性向 | 41.0% | 39.3% | 開示なし | 40%程度 |
| 配当総額 | 52億円 | 66億円 | 開示なし | 開示なし |
| 自己株式取得額 | 40億円 | 100億円 | 開示なし | 開示なし |
| ROE(コア資本ベース) | 5.9% | 7.7% | 8.0%以上 | 8.0%以上 |
| コア資本 | 2,149億円 | 2,210億円 | 2,310億円 | 2,480億円 |
| リスクアセット | 2兆3,604億円 | 2兆3,850億円 | 2兆5,000億円 | 2兆6,550億円 |
| 自己資本比率 | 9.1% | 9.3% | 開示なし | 9%前後 |
| 資本コスト | 開示なし | 開示なし | 開示なし | 7~9%程度 |

トピックス
次世代コアバンキングシステム「BankWill」を2027年1月に稼働開始する予定で、予定より前倒しで最終的なシステム統合テストに進んでいる。同システムはMicrosoft AzureとGoogle Cloudを併用した日本初のマルチクラウド構成を採用している。システムアセット(人材とプログラム)はCCイノベーションが保有し、開発運用人員は同社にシフト、北國銀行システム部は縮小するとしている。2025年8月にリリースしたシステムリセール事業には、第一地銀・第二地銀・信用金庫など10行以上から問い合わせがあり、うち確度の高い先は4~5行としている。スポーツ・エンタテインメント・ヴェニュー事業を統括する「CCIエンタベース」、海外事業を統括する「CCIクロスボーダー」をそれぞれ新設した。
※本記事はCCIグループが公開したIR資料(直近の通期決算説明資料)に基づく事実整理であり、特定銘柄の売買を推奨するものではありません。数値は開示資料に基づきますが、利益指標の定義や集計方法は会社により異なる場合があります。投資判断はご自身の責任でお願いいたします。