※本記事は安永が公開したIR資料(直近の通期決算説明資料)に基づく事実整理であり、特定銘柄の売買を推奨するものではありません。数値は開示資料に基づきますが、利益指標の定義や集計方法は会社により異なる場合があります。投資判断はご自身の責任でお願いいたします。
安永の2026年3月期中間期(2025年4月~9月)の連結業績は、売上高163億24百万円(前年同期比11.1%増)、営業利益7億65百万円(前年同期比839.7%増)、経常利益7億51百万円(前年同期比594.9%増)、親会社株主に帰属する中間純利益5億98百万円(前年同期比947.3%増)となった。エンジン部品事業を中心に増収増益となった。あわせて2026年3月期の通期連結業績予想も修正しており、売上高333億円(前期比5.8%増)、営業利益18億円(前期比137.5%増)、経常利益17億円(前期比81.0%増)、親会社株主に帰属する当期純利益10億円(前期比34.7%増)を見込む。
連結業績(2026年3月期中間期 実績)
2026年3月期中間期の連結損益計算書によると、売上高は163億24百万円(前年同期比11.1%増)、売上原価は135億13百万円(前年同期比6.6%増)、販管費は20億45百万円(前年同期比5.5%増)となった。営業利益は7億65百万円(前年同期比839.7%増)、経常利益は7億51百万円(前年同期比594.9%増)、税引前中間純利益は7億52百万円(前年同期比364.2%増)、親会社株主に帰属する中間純利益は5億98百万円(前年同期比947.3%増)となった。資料は、営業利益・経常利益・親会社株主に帰属する中間純利益が大幅に改善したとしている。
| 項目 | 2026年3月期中間期(百万円) | 2025年3月期中間期(百万円) | 増減率 |
|---|---|---|---|
| 売上高 | 16,324 | 14,698 | 11.1%増 |
| 営業利益 | 765 | 81 | 839.7%増 |
| 経常利益 | 751 | 108 | 594.9%増 |
| 親会社株主に帰属する中間純利益 | 598 | 57 | 947.3%増 |
セグメント別の状況(2026年3月期中間期)
エンジン部品事業は、国内新規ラインの本格稼働や北米市場の需要拡大に加え、海外子会社での販売増加、新製品のスマートフォン向けベイパーチャンバー用ウィックの量産開始により増収増益となった。売上高は123億67百万円(前年同期比13.7%増)、営業利益は7億53百万円(前年同期は営業利益27百万円)となった。機械装置事業は工作機械の販売増加により売上高18億90百万円(前年同期比21.6%増)となったものの、固定費の増加等により営業損失78百万円(前年同期は営業損失71百万円)と増収減益になった。環境機器事業はエアーポンプの国内向け販売好調やディスポーザシステムの販売増加により、売上高23億88百万円(前年同期比5.9%増)、営業利益1億84百万円(前年同期比81.2%増)となった。その他の事業は売上高3億62百万円(前年同期比4.7%減)、営業利益12百万円(前年同期比114.6%増)となった。
| セグメント | 指標 | 2026年3月期中間期 | 2025年3月期中間期 |
|---|---|---|---|
| エンジン部品 | 売上高 | 12,367百万円 | 10,875百万円 |
| エンジン部品 | 営業利益 | 753百万円 | 27百万円 |
| 機械装置 | 売上高 | 1,890百万円 | 1,555百万円 |
| 機械装置 | 営業利益 | △78百万円 | △71百万円 |
| 環境機器 | 売上高 | 2,388百万円 | 2,254百万円 |
| 環境機器 | 営業利益 | 184百万円 | 102百万円 |
| その他の事業 | 売上高 | 362百万円 | 380百万円 |
| その他の事業 | 営業利益 | 12百万円 | 5百万円 |

通期業績予想
2026年3月期の通期連結業績予想は、第2四半期(中間期)までの業績及び最近の情勢等を踏まえ、前回公表時(2025年10月17日)より変更した。エンジン部品において国内及び北米市場向け需要が想定を上回る見込みとなったことに加え、モデル末期により生産終了を予定していた製品の生産継続、一部顧客の投資計画の見直しにより低稼働となっていた生産ラインの設備投資の回収の目途がついたことにより、採算性が向上する見込みである。セグメント別では、エンジン部品事業の売上高は255億円(前期比11.5%増)、営業利益は18億円(前期比253.8%増)、機械装置事業の売上高は38億円(前期比2.9%減)、営業損失は1億円、環境機器事業の売上高は50億円(前期比8.8%増)、営業利益は3.5億円(前期比8.8%増)を見込む。
| 項目 | 2026年3月期予想(百万円) | 2026年3月期中間期実績(百万円) | 2025年3月期実績(百万円) | 増減率(予想対前期) |
|---|---|---|---|---|
| 売上高 | 33,300 | 16,324 | 31,470 | 5.8%増 |
| 営業利益 | 1,800 | 765 | 758 | 137.5%増 |
| 経常利益 | 1,700 | 751 | 939 | 81.0%増 |
| 親会社株主に帰属する当期純利益 | 1,000 | 598 | 742 | 34.7%増 |

株主還元
安永は継続的な配当に加え、業績の拡大に応じた増配を目指すことを基本方針としている。2026年3月期の中間配当は、2025年10月17日の公表通り、当期の業績等を勘案し1株につき2円増配の1株あたり7円とした。期末配当については、2025年11月14日に修正した2026年3月期の業績予想値を踏まえ、期末配当金を1株につき2円増配の1株あたり7円予想に修正した。これにより、当期の1株当たり年間配当金は14円となる予定である。
| 項目 | 2026年3月期(予定) | 2025年3月期(実績) |
|---|---|---|
| 中間配当金 | 7円(前年同期比2円増配) | 開示なし |
| 期末配当金 | 7円(予想、前期比2円増配) | 開示なし |
| 年間配当金合計 | 14円(予定) | 13円 |

中期経営計画・トピックス
第7次中期経営計画は「グローバルニッチNo.1の柱を増やす」をスローガンに掲げ、既存事業の強化、新事業の創造を通じて業績の拡大を図るとしている。この数値目標を2025年11月14日に修正し、2026年3月期の目標を売上高333億円、営業利益18億円、経常利益17億円、親会社株主に帰属する純利益10億円とした。2026年3月期は総額45億円の設備投資を計画しており、その主なものは安永メキシコのエンジン部品生産設備である。トピックスとして、2025年4月に安永メキシコ(Yasunaga Mexico S.A de C.V.)の工場建屋の第2期拡張工事が完了し、工場延べ床面積は5,500㎡から12,000㎡に拡大、2026年3月より新棟の稼働開始を予定している。また、新製品であるウィックがスマートフォン向けの受注を受け、本年度より量産を開始した。ウィックは電子機器向け放熱部品「ベイパーチャンバー」の基幹部品で、独自開発した微細形状加工技術を用いた加工箔に株式会社村田製作所の設計ノウハウを組み合わせた共同開発品として2023年5月に商品化されたものである。

※本記事は安永が公開したIR資料(直近の通期決算説明資料)に基づく事実整理であり、特定銘柄の売買を推奨するものではありません。数値は開示資料に基づきますが、利益指標の定義や集計方法は会社により異なる場合があります。投資判断はご自身の責任でお願いいたします。